クリスマスだけじゃない!スペインで年越しするなら1月6日まで楽しもう

    クリスマスの気配が近づいて来ました。

    今年は季節を感じる機会が奪われ、いつもよりあっという間に年が過ぎ去ったのではないでしょうか。

    ここスペインも例年より控えめですが、一年で最も重要なイベントであるクリスマスに向けて着々と季節が移り変わっています。

    日本ではあまり知られていませんが、クリスマスと同様に重要な祭日が1月6 日の「ディア・デ・ロス・レイエス(Día de los Reyes)」です。

    直訳すると「王様の日」、どんなイベントがあるのでしょうか?

    ディア・デ・ロス・レイエスとは

    『キリストの誕生を祝うために、東方から彗星に導かれた三賢者がベツレヘムにやってくる』という聖書の物語が起源となっています。

    日本では公現祭と呼ばれています。

    出典: https://commons.wikimedia.org/

    キリストが三賢者より黄金・乳香・没薬をプレゼントされたことに倣い、この日にプレゼントを贈ります。

    クリスマスプレゼントは、サンタクロースからではなく三賢者から頂くというのがスペインの伝統です。

    出典: https://www.freepik.com/

    最近はクリスマス(12月25日)にプレゼントを贈る家庭も増えてきました。

    マダム世代は「私が子どものときは、今のクリスマスよりも豪華なプレゼントをもらっていたわ!」と口を揃えるほど、スペイン人にとって大切なイベントです。

    特製ケーキでの占い

    日本では春の七草で胃腸を休めようという時期ですが、スペインではこの日もご馳走が並び家族や友人とパーティが開かれます。

    出典: https://www.nestlecocina.es

    最大のイベントは「ロスコン・デ・レイエス(Roscón de Reyes)」で今年の運を占うこと。

    たっぷりのクリームと砂糖漬けの果物が飾られたドーナツ型のケーキで、王様の人形とそら豆が隠されています。

    切り分けたケーキをみんなで食べて、王様が当たった人はこの日の主役、そら豆が当たった人は翌年のロスコンを用意するというゲームです。

    地域によってルールが異なるようなので、もし違うルールをご存知であれば教えてください!

    他の国では

    スペインに限らずカトリックの教えでは重要な一日で、「エピファニア」という名前でも親しまれています。

    イタリアでは魔女のBefana(ベファーナ)が良い子にはお菓子を、悪い子には炭を持ってくると言われています。

    フランスではガレット・デ・ロワというお菓子で、スペインと同じようにこの日の主役を選び新年を祝います。

    スペインのクリスマスシーズン

    12月24日から1月6日までがホリデーシーズンです。

    この間は商業施設などの営業時間が変則的になるので、事前に調べておくのが良いでしょう。

    クリスマスを祝う”Feliz Navidad”と同じく、この期間全てを祝う”Feliz Fiestas”もよく耳にします。

    お越しの際は、ぜひこのフレーズを挨拶に使ってみてくださいね。

    それでは、素敵な年末年始をおすごしください。



        ★Coco

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