Om Swastyastu!(※オン スワスティアストゥ!バリ語の最上級挨拶)
バリ島をこよなく愛するライターのYuccoです。
バリ島に旅行に来ると、ホテルのスタッフ、ガイドさん、ドライバーさんの名前を聞く機会はとても多いですね。
あれ?あの人も同じ名前?と不思議に思う方も多いかと思います。
実は、バリ島ではバリ島特有の名前の傾向がございます!
今回はちょっとだけそのバリ人の名前についてちょっと勉強しましょう。
※筆者が見聞きしたり調べたものをまとめたものです。
村や、地域により違う場合もあり、間違っている事もあるかと思います。
あくまで参考にして下さい。
インドネシアではたくさんの島、民族、宗教がございます。
この名前の決まりは『バリ島特有のもの』でありインドネシア全体のことではありません。
バリ島のカースト・階級
まず、バリ島にはカースト・階級があります。
それを『wangsa (ワンサ)』と言います。4つに分かれています。
一般的に家系として受け継がれているようですが、現在は最高司祭pedanda(プダンドォ)を除き、
職業との関係はなくなっています。バリ語は階級によっても言葉使いが変わります。
・司祭階級 Brahmana(ブラフマノォ)〜Ida Bagus, etc…
・政治を司る階級 Ksatoria(クサトリア) 〜Cokorda, Dewa, etc…
・経済を司る階級 Wesia(ウェシア) 〜Gusti, etc…
・一般民 Sudra(スードロォ)〜wayan, made, etc…
名前でどこのワンサか分かってしまうバリ島。
ですがそれによっての差別などはありません。
あるとしたら言葉が変わる感じです。
(丁寧な言葉、敬語のもうちょっと難しい感じの言葉に変わります)
一般民、Sudra(スードロォ)の名前について
人数的に最も耳にする一般民 Sudra(スードロォ)の名前を見ていきましょう!
名前は実は出生順を表します!
『第一子』→wayan(ワヤン) putu(プトゥ) gede(グデ) iluh(イロ)
『第二子』→kadek(カデッ) made(マデ) nengah(ヌンガァ)
『第三子』→komang(コマン) nyoman (ニョマン)koming(コミン)
『第四子』→kutut(クトゥッ)
『第五子』 第五子からは第一子の名前に戻る
また、名前の頭につくI (イ)とNi(ニ)もバリ人の名前につく特徴的なものです。
I (イ)は男性名に、Ni(ニ)は女性名につきます。
これだけだと、みんな同じ名前の人ばかりですよね!
この名前の後に個人名を表す部分がつきます。
個人名は通常、男性は−aで終わり、女性は-iで終わります。
また誕生月の名前をつけられることが多く、3月(Maret)生まれの子供の場合は、
Martini(女性)、Martana(男性)と名付けたりするようです。
クリスマス(インドネシア語でNatal)
に生まれたお友達がいるのですが、個人名はNatalianiという子がいます。
こちらは私の職場の名簿なのですが、
例えば「I Gusti Putu Wiradika」さんの場合。
I→男性
Gusti→家系を表す(wesia経済を司る階級)
Putu→出生順 第一子
Wiradika→個人名
例えば「Ni kadek Suastini」さんの場合。
Ni→女性
Kadek→第二子
Suastini→個人名
名前長いですよね?
なので通称というかあだ名が仕事場での呼び方になったります。
(スタッフのネームプレートもそうなります)
色々と法則があり、「I Gusti Putu Wiradika」の場合は、なぜか
『Nuraさん』と呼ばれていました。同じ階級の他の人もそう呼ばれていました。
「Ni kadek Suastini」さんの場合は、
一番最後尾にある『Tiniさん』
たくさん人がいる時に呼ぶのには良いのですが、
1対1であったりした場合は、出生順の名前で呼んであげたほうが丁寧だとのことです。
(これも村によって違うそうです)
まだまだこれだけでは終わらないバリ人の名前ですが、
また機会がありましたらこちらの記事に加筆をしていこうと思います!
とりあえず、これだけ知っておけば
ガイドさんとの名前の話も弾むかも!?
ちなみに私は長女なので、
私はPUTU YUKIKOだよ〜とか話したりしています!
どうぞご参考に♪