インド本土から1,200km、320以上の島々がインド洋に連なる「アンダマン諸島」。
ミャンマーからはわずか130kmで、気候はインドよりも東南アジアに近く、インドネシアやタイの一部のような感じです。
インドにおける地理的優位性、いまでも現代文明から隔絶され、石器時代のような暮らしをしていて様々な疫病への抗体がないとされる先住民や手つかずの豊かな自然の保護の観点から、外国人が立ち入れるのは26の島のみです。
2018年、キリスト教を布教するべく、上陸を試みたアメリカ人宣教師が先住民に弓矢で殺された事件で、少し話題になった島も、このアンダマン諸島の一つ、北センチネル島でした。
近年はインド人の新婚旅行地としても人気のアンダマン諸島。
おすすめはアンダマン一のリゾート地で美しいビーチがある「ハブロック島」。
リゾートの喧騒が苦手な方には、のんびり過ごせず小さな島の「ニール島」がおすすめです。
ニール島についてはこちらの記事をチェック↓
今回は空港のある首都ポートブレアと島へ移動するための必須の交通手段フェリーについて解説いたします。
首都ポートブレアへの行き方
インド本土からは、コルカタ、チェンナイ、バンガロールから直行便があります(2021年2月末時点)。
ただし、バンガロールからの直行便はLCCのゴーエアーが運航しており、勝手に便がキャンセルされることも多々。
筆者も直前にキャンセルされ、返金ではなく日付変更のみで対応と言われ、泣く泣くチェンナイ経由のスパイスジェット便とコルカタ経由のインディゴ便を買いなおしました。
(ちなみにアメックスで購入したため、アメックスにゴーエアーとの紛争解決を依頼し、チケット代はアメックスからクレジットで返してもらいました。アメックス様様です)
ポートブレア空港に到着すると外国人は入国審査が必要です。
パスポートにスタンプを押されることはありませんが、荷物受取レーン手前の右側に小さなカウンターがあるので、パスポートを提示すると、担当官がマニュアルで情報をノートに手書きします。
カウンターの場所がわからなくても、カウンターに来るように担当官が確実に外国人に声をかけるので、あまり心配はいらないと思います。
インド在住の日本人の方で、インド版マイナンバーカードのアダールをお持ちのかたは、国内旅行はアダールのみでパスポートを持参されない方も多いですが、アンダマン諸島は外国人は全員パスポートとビザが必要なのでお忘れなく。
ポートブレアから各島への移動時の注意
ポートブレア離発着のフライトと同日の島移動は、危険が高いのでお勧めできません!!
フェリーのチケットは事前予約ができず(※下記フェリーチケットの買い方参照)、当日に購入する必要があり、しかも便数が限られています。また政府が運営するフェリーはいつ何時キャンセルになるかもわかりません。
悪天候の場合もフェリーがキャンセルになる可能性が高いです。
以前は、料金は5倍ほど異なりますが、事前オンライン予約も可能でしかも高速のプライベートフェリーが運航されていましたが、コロナ禍で島全体をロックダウン後、プライベートフェリーの運航再開はまだ許可されていません(2021年2月末時点)。
そのため、ポートブレア到着当日と、ポートブレア出発の前日はフライトの時間に関係なく、ポートブレアに宿泊することを推奨します。
フェリーチケットの買い方
チケットは事前に購入することはできませんが、希望日の前日に指定のフォーマットをチケットカウンターにて提出、その日の20時に誰がどのフェリーに乗れるかチケットカウンターに張り出しで発表、当日、フェリーの時間パスポート・ビザコピー(提示のみでなく提出の必要あり)とともに、再度カウンターに並びチケットを購入、という流れです。
ちなみに日曜日はチケットカウンターは閉まっています。
チケットカウンターへの道
フェリーの1時間前に行くとこんな感じ。カウンターは2つしかなく、のんびりとチケット販売作業がなされているためこの行列。
前日の作業は地元の旅行会社が代理で行うことも可能で、リゾートによってはこの作業を手伝ってくれるところもあります。
当日チケットカウンターに行ってもチケット購入はほぼ不可能です。
旅行者ブログで、炎天下並んだのにチケット買えなかった…(泣)というのをよく見ますが、こういうシステムなんでそりゃ買えないよね、と毎回思ってしまいます。
筆者はなんと、インド人旦那の友達がアンダマン出身だったので、事前に教えてもらい、難なくチケットを買えた、というわけです。
情報って大切。
営業時間のお知らせボードの一番大切な部分が全部消されてる!!
ポートブレアでの過ごし方
セルラー刑務所
イギリス領時代は、イギリスからの解放を求めて戦った人々の流刑地でした。
独房のみのため、「セルラー刑務所(Cellular Jail)」と呼ばれる刑務所は、現在は博物館になっており、見学か可能です。
水族館やウォータースポーツパークと同じエリアの丘の上にあり、夕方は歴史を伝えるライトショーが開催されています。
コービンズコーブ
ポートブレアの街から8km離れた場所に位置する、ヤシの木で囲まれたビーチ。
ジェットスキー等のウォータースポーツを楽しんだり、ビーチ沿いのカフェやバーでのんびり過ごすことも可能です。
屋上バー
ポートブレア市内にあるホテル、「See Shell Portblair」の屋上バーAmayaはポートブレアで一番雰囲気が良いというのが個人的な感想です。
位置は東南アジアなのに(インドとの時差は1時間半)、時計はインド本土と同じであるアンダマン諸島は夕方5時になるともう真っ暗です。
たまには出歩かず、夕方になる前から海の見えるバーでゆっくりとフライトや旅の疲れを癒すのもあり。
人気のバーのため、シーズン時は事前予約をお勧めします。
Amayaから見える海
Amayaから眺める夕日(まだ午後5時!)
▶Amaya
住所:Marine Hill, Port Blair Sea Shell, Port Blair, Port Blair, South Andaman Island 744101 India
電話:+91 95319 07005
営業時間:10:00-23:00(定休日なし)
次回は、小さくこじんまりしたニール島をご紹介します!
ニール島についてはこちらの記事をチェック↓
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