マレーシアのソウルフードの一つに、チャークエィティャオがあります。
チャークエイティヤオとは?
チャー(炒)は炒めるという意味で、クエィティャオは、平たい米の麺のことです。
つるつるすべすべしています。
きしめん焼きそば、と説明されることもあります。
シンガポール、マレーシアのとこでも食べることができますが、中でもペナンはチャークエィティャオ発祥の地と言われるだけあり、味がダントツにおいしいです。
ローカルの友だちが教えてくれた話ですが、チャークエイティヤオがペナンから各地へ広がっていきましたが、外国から来たスタッフに料理をさせているうちに、昔のようなローカルの味が失われていったそうです。
しかし、ペナンでは外国人労働者に対する規制がかかっていて、今でもローカルのスタッフが料理を作り続けているので、昔ながらの味が守られているそうです。
今回行ったお店「興發茶室Kafe Heng Huat」
ペナンにはチャークエィティャオのお店がそこら中にあり、ローカルはそれぞれにお好みのお店をもっています。
わたしが行ったのはこのお店です。
こちらの女性が何十年もお店の味を守ってきたそうです。
料理は体力がいる仕事ですが、さすがプロです。
力強さが違います。
強火で熱した熱々の鉄板に、油、ニンニク、チリを炒め、そこにクエィティャオ(米の麺)、アサリ、エビが放り込まれます。
じゅわーと大きな音をたてて、香ばしい香りが店いっぱいに広がります。
薄口しょうゆやオイスターソースなどで味付けをし、ニラ、モヤシ 、たまごをからめて完成です。
すごい火力で料理しているので数分で出来上がります。
見た目は、クアラルンプールのチャークエィティャオよりも色が薄いです。
こちらは薄口醤油を使っているようです。一口食べると、炭火のいい香りがわっと広がります。
麺はつるっとすべすべしているのに、味がしっかり入っています。
エビのよい香りもしつつ、少し焦げた所が香ばしく、もやしのシャキシャキがよいアクセントになっています。
クアラルンプールのいろんなお店でチャークエイティヤオを食べてきましたが、止まらなくなり一気に平らげました。
お値段はRM10でした。RM11とRM13のものもありましたが、これはエビの量で値段が上がっていくそうです。
わたしの注文したRM10では、エビが4つほど入っていました。
注文する時は、スパイシー(辛い)かノンスパイシー(辛くない)で選べます。
レススパイシー(辛さ控えめ)でも注文できます。
その他のメニュー
このお店の看板メニューはもちろんチャークエイティヤオですが、他にもこんなメニューがありました。
Fried Oysterはカキの炒めものですが、炭火で一気に炒めたらどんなにおいしいだろう、と想像だけして注文はしませんでした。
Chee Cheong fun、チーチョンファンは麺料理ですが、米粉で作ったつるつるの麺を蒸したものに、ソースがかかっています。
麺をくるくるに丸めてぶつ切りにしてある形が豚の腸に似ているため、中国語では豬腸粉と書きます。
ソースはカレー風味だったり、甘味噌風味だったり、薄口甘醤油だったりします。
Otak-Otakオタオタ
この中でわたしはOtak-Otakオタオタと呼ばれる、魚の練り物を注文しました。
バナナの葉で包んで蒸してあり、練り物にほんのり香りがうつっています。
スパイシーで頼んだら、結構辛かったです。
白身魚が入っていますが、すり身ではなく、しっかり魚の身のまま練りこまれているので、魚を食べた!という感じがします。
ペナン旅行の際は、ぜひ数カ所でチャークエイティヤオの食べ比べをすることをお勧めします。
それぞれのお店が何十年も守り続けた味を、味わってみてください。
ランチタイムに人がたくさん入っている店に入れば間違いないです!
▶興發茶室Kafe Heng Huat
住所
108, Lorong Selamat, George Town, 10400 George Town, Pulau Pinang, マレーシア
HP
https://m.facebook.com/pages/Kafe-Heng-Huat/137332646334859