メキシコの中心地であるメキシコシティ、ここだけでも見どころがたくさんある街ですが、周囲にも魅力的な街があります。
そこで、メキシコシティからバスや自家用車を利用して日帰り旅行が楽しめる場所を紹介します。
世界遺産に登録された街「プエブラ」
メキシコシティから東に2時間ほど行ったところにある街が「プエブラ」です。
人口100万人を超える巨大都市で、メキシコの古い文化が数多く残っている街です。
メキシコシティから路線バスも数多く運行されており、手軽に行くことができます。注目すべきポイントは、ソカロ周辺の街そのものが世界遺産に指定されているという点です。
プエブラ教会から街の中心地にかけては、スペイン統治時代に造られた建物がそのまま残っています。
そしてもう1つ外せないのが、このエリアがメキシコ料理発祥の地であるということです。
「モレ」という豆から作ったメキシコ料理に欠かせないソースやタコスなどに欠かせないサルサソースもこの地が生まれと言われています。
1600年代の歴史ある建物の中でメキシコ料理を食べるというタイムスリップをしたような観光ができます。
常春の街「クエルナバカ」
メキシコシティから南へ1時間ほどで到着できるのが「クエルナバカ」です。
標高2400mのメキシコシティから約1800mまで下がるので、気温が上がり常春の街とも呼ばれています。メキシコシティに比べると空気が濃く、暖かいため古くから別荘地として栄えました。
今でもクエルナバカに別荘を持っているという人はたくさんいます。
交通の便もよく高速バスはシティから30分間隔で運行されています。
街の真ん中には古い街並みが広がり、風情があります。
ぜひ、押さえておきたいのが中心部にあるサントドミンゴ教会で、この教会の壁画にはキリスト教を布教した人々の風刺画が描かれています。
その中に日本へ布教活動したグループも描かれており、ちょんまげをした絵が教会にあるのはなんども不思議な光景です。
クエルナバカの周辺には「オアステペック」などの温泉地(温泉と言っても温水プール程度の温度)があり、1年を通してプール遊びをすることができます。
銀鉱山でにぎわった「タスコ」
クエルナバカからさらに1時間、メキシコシティから2時間半程度で到着できる街が「タスコ」です。
銀の産出でにぎわった鉱山として、すり鉢状になった街の山にへばりつくように家が立ち並んでいる光景は壮観です。
タスコも街そのものが世界遺産になっておりいたるところに古い時代の建物が残されています。
街が狭く、大型のバスが入れないため麓のバス停や駐車場からタクシーを利用するのですが、このタクシーが白のビートル(旧タイプ)を使っており、何とも言えない風情があります。
タスコを訪れたのであれば、ぜひ購入したいのが銀製品です。
細かい装飾が施された銀製品を販売するお店が数多くあり、アクセサリー好きにはたまらないでしょう。
価格も商談すると安くなるので、お店の人と話をしながら買い物をするのも楽しいです。
なお、偽物を販売しているお店もあるので、きちんと登録証を掲示しているお店で買いましょう。
水道橋がある「テポソトラン」
最後にガイドブックなどにもあまり記載されていないスポットを紹介します。
場所は、メキシコシティから北に30分ほどで行くことができるテポソトランです。
街の中心部にある教会では、日本人にもよく知られたキリスト教の宣教師フランシスコ・ザビエルが学んだ場所として祭られています。
ここからさらに30分ほど行くと中南米でも最大級の水道橋があります。
巨大な水道橋はその迫力に圧倒されるのですが、面白いことにこの水道橋を歩いて渡ることができます。
さらに渡り終わったところにはジップラインがあり、今度は空中散歩をしながら水道橋を見ることもできます。
アクセス方法が自家用車またはタクシーになりますが、歴史的な建造物が好きな人には訪れてほしい場所です。
まとめ
いかがですが。
メキシコシティから日帰りで行くことができる場所をまとめてみました。
どの街もホテルがあるので、ゆっくりと見たいという人には1泊するのもおすすめです。
近代化されたメキシコシティではなく、古い時代のメキシコを感じることができる旅はいかがでしょうか。