庭園から眺める桜島が日本一!薩摩の歴史が学べる島津家の別邸『名勝 仙巌園』を徹底レポ!アクセス方法も

    こんにちは、kitoです。

    今回は鹿児島にある有名な大名庭園「仙巌園」に行ってきました。

    仙巌園は幕末の歴史を語るには欠かせない近代日本の礎となった、薩摩藩主島津家の別邸です。

    しかも、2015年「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」が世界文化遺産に登録され、仙巌園は世界から注目されています。

    ※本記事内の写真は2020年2月に撮影したものです。

    仙巌園とは?

    薩摩の歴史と幕末文化を伝える壮大な大名庭園

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    仙巌園は江戸時代初期に島津家19代光久によって築かれた別邸です。

    園内は広く、大砲鋳造のための鉄を溶かしていた反射炉跡、当主の暮らしが分かる御殿、薩摩切子を扱うブランドショップ、桜島を一望できる景観、レストラン、カフェ等、とにかく見どころ満載。

    中でも島津家当主が暮らしていた「御殿」が一番の見どころです。

    入場料

    入場料は「御殿付き」が¥1500、「御殿なし」が¥1,000。

    もちろんここまで来たからには「御殿付き」にしましょう。

    『西郷どん』のロケ地にもなった庭園

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    鹿児島といえば明治維新を成し遂げた薩摩藩士、西郷隆盛。

    19世紀、幕府の政治動向を主君である28代斉彬に報告するため、江戸から鹿児島に戻り、ここ仙巌園を訪れたそうです。

    御殿の前にある立派な池。ここでも大河ドラマ「西郷どん」のワンシーンが撮影されました。

    歴史を感じさせるそびえ立つ竹林!

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    元文元年(1736)21代吉貴が中国から琉球を経由して2株の江南竹(孟宗竹)を取り寄せてこの地に植えたと言われており、それが全国へ広がったそうです。

    日本の最南端に位置する鹿児島は西洋文化や琉球文化、諸外国の情報がいち早く届く土地でした。

    薩摩藩は長く鎖国をしていた日本と西洋文化の差に気づき、一大工場地帯「旧集成館」を築くなど、日本を近代化に導き豊かな国づくりを目指しました。

    当時の機械工場を利用した博物館「尚古集成館」も仙巌園に隣接しているので、歴史好きにはたまりません!

    そちらも行ってみてくださいね。

    鹿児島のシンボル!仙巌園から眺める桜島

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    庭園から望む壮大な桜島!

    江戸時代の殿様や姫君もこの場所から桜島を眺めていたんだろうなあ。

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    みなさんは、これが何だか分かりますか?

    これは自治体が配布している火山灰専用のゴミ袋だそうです。

    鹿児島ではテレビの天気予報で「花粉情報」や「紫外線情報」のように、桜島「灰情報」を発信していました。

    桜島とともに生きている感じ。

    そんなところに『鹿児島』を感じました。

    一番の見どころは『御殿』島津家歴代の暮らしぶり

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    島津家歴代が暮らした「御殿」。

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    入り口から入ってすぐ右手にある「鳳印の間(玄関の間)」。

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    大好きな畳の香りと、障子からさす柔らかい外光が好き。

    日本家屋ってやっぱり落ち着きますね。

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    インスタ映えの中庭。

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    藩主の御寝所。

    来たのが2月だったので、邸内も底冷えする寒さでした。

    当時は床下にもみ殻を何層にも重ねて、外気を遮断して暖をとっていたそう。

    床暖の発想です。

    昔の人々の知恵ですね。

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    和洋折衷の「御小座(披露の間)」。

    和室に絨毯とベロア生地の椅子とテーブル。
    展示の椅子・テーブルは昭和天皇がお越しになられた際に使用した貴重なものだそう。

    御殿は国内外のお客様をもてなす迎賓館の役割も果たし、大河ドラマでもおなじみの「篤姫」も足を運んだそうです。

    篤姫は斉彬の養女となり、13代将軍徳川家定に嫁ぎました。

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    こちらは大河ドラマ「西郷どん」で使用された衣裳。

    袴にベストとスタンドカラーのYシャツという衣裳は、近代化に取り組んだ斉彬の人物像をイメージしたものだそう。

    いつの時代も流行や文化は、家具やファッションをはじめあらゆる角度から少しずつ移り変わって行くんですね。

    全国的にも珍しい『猫神』島津家は猫派?!猫を祀った祠

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    園内にある猫神は「時の神様」としても親しまれ、その由来となるエピソードはとてもユニーク。

    なんと、17代義弘は戦場に7匹の猫を連れていき、猫の瞳孔の開き具合でおおよその時刻を読んだそうです。

    こちらにはそのうち鹿児島に帰還した2匹の猫が祀られているとのこと。

    猫の瞳孔が…

     まん丸  → 6時
     卵型   → 8時
     柿の種  → 10時
     針(細長) → 12時

    確かに言われてみれば納得。

    そこに気づくなんて、義弘はきっと猫好きだったんですね。

    仙巌園名物『両棒餅』

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    歩き疲れたら小腹を満たしにひと休み。

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    仙巌園名物のお餅「両棒餅」を頂きました。

    「両棒」と書いて「ぢゃんぼ」と読みます。

    名前の由来は武士が大小2本の刀を腰に差しているのを「両棒差し」といったそうで、お餅に二本の串をさしているのがその姿に似ていたからです。

    味は味噌、黒糖、昔ながらの素朴な醤油の3種類があります。

    私が頂いたのは味噌(左)と黒糖(右)。

    ふわふわでキメが細かいお餅でとてもおいしかったです。

    鹿児島中央駅から仙巌園へのアクセス

    仙巌園には鹿児島中央駅から下記2種類のバスが便利です。

    ・カゴシマシティビュー「仙巌園前」下車
    ・まち巡りバス「仙巌園前」下車

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    私はカゴシマシティビューで行きました。

    30分間隔で運航していて、途中いくつかの観光スポットを経由します。
    料金は片道190円でした。

    最後に

    いかがでしたか?

    美しい景色、深い日本文化、名物おやつを楽しめる仙巌園。
    鹿児島に来たら是非行ってみてください。

    ▶『名勝 仙巌園』

    ●住所・営業時間
    鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
    099-247-1551
    8:30~17:30

    ●入場料(尚古集成館共通)
    高校生以上¥1,000 小中学生¥500

    *施設情報は変更になる可能性がございます。
     詳しくは仙巌園HP https://www.senganen.jp/ をご確認ください。



       

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