日程に余裕のある方はベトナムの王宮歴史を知ろう
ベトナム旅行と言えば、大都市のホーチミンやハノイ、ランタンで有名なホアインで過ごされる方が多いですね。
これらの都市ももちろん素晴らしい文化がありますが、もっともっとローカルの雰囲気や、文化に包まれる体験をしてみませんか?
そんな方には、ベトナムの世界遺産「グエン王宮」が眠る旧王宮都市「フエ」がおすすめです!
また、学業の街と呼ばれているフエは、全体的に落ち着いた雰囲気があります。ゆっくりとのんびりとした時間を楽しみたい方にもいいですね。
今回紹介するグエン王宮の向かいにも広場が広がっています。
旅行上級者は、ぜひベトナムの王宮歴史を知ることができる世界遺産都市、フエを訪れてみましょう!
フエとはどんな都市?
フエは世界遺産に認定されている旧王宮、グエン王宮が現存する都市です。
みなさんは、ベトナムには1945年まで王が存在していた「王宮国家」だったということをご存知ですか?
べトナムの王制は1802年から1945年まで13代に渡って継承されました。
しかし、初代の王から13代までの間にも中国やフランスの圧力を受けていました。
これらの国がベトナムを支配したいがために、決断力がない幼い王子が王を継承せられた時代もあります。
フエではこのような各国の圧力にも屈せず、王宮を守りぬいた独立王宮時代の様子を現存する旧王宮から知ることができます。
グエン王宮正面、5つの大門の謎 「なぜ門は5つあるの?」
まず、王宮に入る際に目の当たりにする大きな門について解説していきます。
グエン王宮正面の門は、全てで5つあります。正面に見える3つの門と、その左右に横向きになった上部が円形の門です。
門なんて、一つあれば人も食料もすべて王宮内に運び入れることができますよね。
それなのになぜ、5つもの門を設置したのでしょうか?
その答えは、身分によって通る道が決まっていたからです。
真ん中を歩くのは、もちろん王様です。
つまり真ん中門は王専用。
その右は女性が通る門、真ん中の左は王以外の男性が通る門として使用されていました 。
一番端にある円形型の2つの門は主に象や馬などの動物が王宮に入るための門として使われてたそうです。
階段の段数の規則性
グエン王宮に存在する数多くの階段には規則性があります。
それは、すべての階段の段数は必ず“奇数”ということです。
ベトナム人にとって奇数は縁起の良い数字なので、王宮内に建設された階段は全て奇数個になっています。
写真左の広場から回廊につながる階段も3段です。
一昔前の日本でも、ビルのエレベーターで4階がなかったように、ベトナムでもこの当時の人々は縁起をかなり気にしていたのかもしれませんね。
グエン王宮を訪れた際は、階段の段数をぜひ数えてみましょう。