マレーシアの古都マラッカはユネスコ世界遺産にも登録されていて、一年中観光客で溢れかえってとても賑やかな町です。
でも多くの方はジョンカーストリートでご飯を済ませて終わってしまうのではないかなと思います。
せっかくここまできたなら、少し足をのばしてローカル色あるお店でマラッカ名物料理を楽しんで行かれませんか?ということで、観光客にもアクセスしやすいマラッカの名物料理サテーチュロップのお店をご紹介します。
サテーチュロップとは?
まず、サテーチュロップとは、一体どのような料理でしょうか。
簡単に言うと、焼き鳥をピーナッツソースで食べるサテーはマレーシアの定番料理ですが、そのサテーをスチームボート(鍋料理)にしたものです。これはマラッカ独特の食べ方です。
いろいろな具材をピーナッツソースの中でぐつぐつと煮込みます。
マラッカにはサテーチュロップのお店はたくさんあるのでそれぞれ好きなお店があるかと思いますが、今回はわたしの友人おすすめのお店をご紹介します。
個人的に気に入って何度も足を運んでいます。
お店は「BANG LEE SIANG正宗萬里香」
ジョンカーストリートからタクシーで10分ほどの距離で、サテーチュロップ通りの中にあるお店です。
このあたりはどのお店も賑わっています。
食べ方の説明
席に着くと、壁に食べ方の説明が貼ってありました。
・ソースが沸騰するまで待つ→
・具材を鍋に入れる→
・お皿にソースをとる→
・火が通ったらいただきます
・禁止「食べかけの具材を鍋に戻さない」
日本の串カツ屋の「二度つけ禁止」を思い出させる表現ですが、ソースは使い回しなので量が減ったら惜しみなく注ぎ足してくれます。
この説明を見ると、前のお客さんの使い回しが嫌な人のため、新しいソースにしてくれるサービスがあるようです。
小さい鍋ならRM30(約750円)、大きい鍋ならRM60(約1500円)です。
デフォルトの鍋が何サイズなのかは不明です。使い回しが気にならなければソース代は無料ですが、数人で食べるなら、新しいソースに変えるのもありかもしれません。
お店のシステム
お店のシステムをご紹介します。席に案内されたら、あとはセルフサービスなので、お盆を取り冷蔵庫から好きなものを好きなだけ取ります。
種類が多くすごく楽しいです。日本の串揚げバイキングを思い出しました。
野菜、キノコ類、練り物、うずらの卵や餃子、シューマイ、チキン、ポーク、ダック、エビやイカなどの魚介類と数十種類の具材が所狭しと並んでいます。
こんな感じでかわいらしい具材です。
初めは加減がわからず控えめに取っていましたが、2回目からはモリモリに取りました。
余談ですが、緑の野菜の玉のようなものは、空芯菜です。ピーナッツソースがしっかり絡んで食べ応えがあり、はまりました。
各テーブルの真ん中にはピーナツソースの鍋があり、店員さんが火を付けてくれるのでしっかりぐつぐつしてきたら具材を投入します。
ちなみにこちらのソースですが、ピリ辛ピーナッツがベースで、ゴマが贅沢に入っています。
火が通ったらたっぷりのソースと共にいただきます。甘辛いソースが癖になります。
辛いのが苦手な方は、表面の辛い油をすくいどけておくと良いかもしれません。
鍋文化に慣れている日本人にはとても楽しいお店です。
お値段ですが、基本的にスティック1本RM1.10(約27円)です。
肉や魚は値段が違うので、スティックの長さが違います。食べ終わったら店員さんがスティックの数を数えて値段を教えてくれます。
私はお腹いっぱい食べて700円くらいでした。
まとめ
各テーブルで鍋がグツグツ煮えて熱気がすごいですが、なんとクーラーなしで扇風機のみという、アジア独特の雰囲気が楽しめます。
そのおかげでビールのおいしさが数倍になります。
マラッカ観光の際にはぜひ、足のばしてサテーチュロップを食べに行ってみてください。
▶「马六甲 正宗萬里香沙爹朱律 Restaurant BAN LEE SIANG」
住所
45-E, Jalan Ong Kim Wee, 75200 Malacca, マレーシア
電話番号
+60 12-651 5322
営業時間
月、水〜日 15:30〜0:30
火 16:00〜0:30
不定休あり