マレーシアにもかき氷文化があるんです。
日本は夏の風物詩の一つにかき氷があります。
真夏に食べるかき氷は格別で、花火大会やお祭りの思い出の一つになっている人もいるかもしれません。
実は常夏マレーシアにも、かき氷文化があるんです。
マレーシアのかき氷といえば「チェンドル」
中でも一番人気のかき氷は“チェンドル”と呼ばれていて、毎回食べるたびに幸せな気分になります。
日常的に食べられているので特別感はありませんが、マレーシア人のソウルフードの一つです。
チェンドル屋さんはどこにある?
軽トラ型のチェンドル屋さんはマレーシアの道端でよく見かける光景です。
軽トラの荷台をキッチンにして、周りに小さなプラスティックのイスを並べたら店が完成です。
移動式ですが、この場所にはこのおじさんが店を出す、という暗黙のルールがあるように思います。
ドライブしていて、軽トラチェンドル屋さんを発見すると、すぐさま路駐して買いに来るというお客さんがたくさんいます。
雨が降り出すとすごい勢いで閉店するのが見ていて面白いです。
この移動式チェンドル屋さんではチェンドル小が約50円、大が75円でした。
ショッピングモールで食べるよりはるかに安くお手頃なので、ちょっと喉がかわいたという人が次から次へとやってきます。
チェンドルってどんなかき氷?
チェンドルの一番の特徴は緑のニョロニョロゼリーです。
米粉や緑豆などが原料で、東南アジアで大人気のハーブ、パンダンリーフで香り付けしてあります。
つるんとしていて、喉ごしが良いのが特徴です。
虫みたいで見た目に抵抗があるかもしれませんが、味に癖はありません。
ほてった体をクールダウンさせる効能があるそうです。
シロップ
また、日本ではいろんな味のシロップがありますが、チェンドルは椰子砂糖から作ったシロップをかけるのが定番です。
さっぱりした甘さの中に、苦味とコクが残ります。
そして外せないのが、ココナッツミルクです。
優しい甘さの中にふんわりとココナッツの香りがして、椰子砂糖シロップとの相性は抜群です。
このシロップとココナッツミルクが美味しすぎて、チェンドルは何度でも食べたくなります。
トッピング
一般的なトッピングは小豆、とうもろこしで、変わりダネになると、ドリアンというのもあります。
写真のメニューにあるA B Cもかき氷メニューの一つで、チェンドルの贅沢版のようなイメージです。
豆やゼリーなどありとあらゆるトッピングがのっていて、ぐちゃぐちゃに混ぜて食べます。
チェンドルが有名な町はマラッカ
マレーシア中でチェンドルが食べられないところはありませんが、あの町に行ったらチェンドルは絶対食べよう!という町があります。
北海道に行ったらソフトクリーム!と同じ感覚です。
それは、ずばりマラッカです。
チェンドルのシロップになっている椰子砂糖ですが、実はマレーシアでは「グラ・マラッカ」と呼ばれています。
グラとは砂糖のことなので、「マラッカの砂糖」という意味です。
マラッカは有名な椰子砂糖の生産地なので、新鮮でクオリティーの高いものが出回っています。
そのため、マラッカのチェンドルに使われているシロップは、明らかに味が違います。
コーヒーのような苦味とコクと甘さがあります。
日本人がイメージする黒蜜やシロップとは別物です。
これにココナッツミルクが合わさると、想像を超えた美味しさになります。
マラッカのチェンドル
マラッカのチェンドルの写真です。
マレーシアあるあるで見た目が地味ですが、このチェンドルが一番思い出に残っています。
氷の中に緑のにょろにょろゼリーやとうもろこし、小豆が入っていて、混ぜて食べます。
日本人にとっては、とうもろこしが入っている時点で、え?となるかもしれませんが、これが不思議と合うんです。
「一口だけちょうだい」と言っていた友だちも、一口食べて速攻で追加注文していました。
最後に
マレーシア版かき氷は日本ほどのバラエティはないのですが、定番の美味しさは飽きが来ず、いつでも、何度でも食べたくなります。
喉が乾いたらお水の代わりにチェンドルを、くらいの感覚で日常的に食べられているチェンドル。
マレーシアに行かれたら、ぜひ食べてくださいね。
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