日本の観光で神社仏閣巡りをするように、海外では教会が観光地の一つ。
ドイツには世界一の高さを誇る教会塔があるのをご存じでしたか?
今回はそんな教会塔があるドイツ南部の町、ウルム(Ulm)訪れ大聖堂をレポートします。
1.ウルム大聖堂(Ulmer Münster)とは
ウルム大聖堂はドイツのバーデンヴュルテンベルク州にある教会塔です。その高さは約162メートル。
1377年に建設がはじまり、約500年後の1890年に完成したという、気の遠くなるほどの歳月を経て建てられた建築物です。
ドイツではケルン大聖堂、マインツ大聖堂、ウルム大聖堂を3大大聖堂とも呼ばれ、その中でもウルム大聖堂は世界一の高さ。
町の中心にそびえたつその塔は、まるでウルムの町と空をつなげるようにまっすぐと空に向かって伸びています。
2.世界一の大聖堂に登ってみる
この大聖堂の中は天井も高く、素晴らしく美しいステンドグラスも見どころなのですが、実は768段の階段で大聖堂の上まで行くことができるのです。
取材日は絶好の天気だったので筆者も思い切ってこの階段にチャレンジすることにしました。
当日はコロナの自粛が解除されつつあったので、チケット売り場はマスク着用、塔を上る間はマスクを外してもよいとのことでした。
幅50センチほどの螺旋階段が永遠と続きます。
途中、螺旋階段からそれて息を整える場所もあります。
狭いので順番を抜かすことなく、時折立ち止まって休憩しながら登り進めていきます。
美しく形取られた風窓から気持ちいい風が吹き抜けます。教会前の広場にいた人たちもだんだん小さくなっていきます。
風窓からは、下から見上げるだけでは決してみられない幻想的な彫刻もこんなに間近に見られますよ。
足がガクガクになりながらようやく頂上へ到着教会。
こんな高い建物が、130年以上も前に建てられていたなんて本当に驚きです。
上から眺めるドナウ川がゆったりとそして堂々と流れ、赤い屋根のメルヘンチックな景色と相まって絶景、吹き付ける風も涼しくて最高の気分です。
天井を見上げるとこんな感じ。
さすがゴシックの特徴である骨組みがこの近さで見ることができます。
せっかく登り切った768段ですが、名残惜しく教会塔を後にします。
下りは疲れとはまた違った感覚。
ひたすら続く螺旋階段に目が回りそうになりますが、中央の手すりもこんなに垂直に近い角度にびっくりしましたが、手すりに手をかけて降りると安心です。
途中には世界の大聖堂の写真が展示された展示室がありました。
階段を終えて大聖堂の外にでて上を見ると改めて建物の高さに圧倒されます。
3.メルヘンチックなウルムの町に引き込まれる
世界一の大聖堂があるウルム(Ulm)はミュンヘンから車もしくは電車で2時間ほどのところにある人口約12万5千人のかわいらしい町です。
メルヘンチックな町並みの中心にはドナウ川が雄大に流れ、また澄み切ったきれいな小川が町の中を流れています。
物理学者であるアルベルト・アインシュタインの出生地としても知られ、ユニークなアインシュタイン像があり、大聖堂の近くの観光センターにはアインシュタイングッズが並んでいますよ。
4.まとめ
ウルム大聖堂、今回初めて塔に登ってみて塔の上からの景色は圧巻でした。
ぜひこちらに立ち寄られた際は教会塔に登ることをお勧めします!
体力に自信のある方はぜひ世界一の教会塔、768段の階段にチャレンジしてみてください。その先には素晴らしい景色と感動が待っていますよ。
▶ウルム大聖堂
公式HP: https://www.ulmer-muenster.de/index.php
住所: Münsterplatz 21, 89073 Ulm,Germany