【ウィーン】ハイキングに最適!Hohe Wand (ホーエ・ヴァント)自然公園のコースを紹介




「Hohe Wand自然公園」とは?

ウィーンとの州境からおよそ40分ほど走ったところにある、Hohe Wand自然公園。直訳すればその名の通り「高い壁」。

大地の上に断崖絶壁の岩壁が8キロ近くにわたって聳え立っているニーダーエスターライヒ州の自然公園です。

標高はおよそ900メートルから一番高いところで1000メートル。

山の多いオーストリアですが、日本の山とは少し風景の違う岩山に圧倒されます。

今回は、岩山の上に広がる自然公園のハイキングコースを紹介したいとおもいます。

今回のルート

➀Almfrieden – ➁SkyWalk – ➂Lange Wiese – ➃Tiergehege – ➄Haupt Eingang

➀Almfriedenからスタート

山の上にはとにかくたくさんのハイキングコースがありますが、車で山の途中の駐車場まで登り、今回はAlmfrieden(アルムフリーデン)からスタートしました。

3年前まではGasthaus(レトララン)だった見晴らし窓が印象的な建物が目印。

今はウィーン1区に本拠地がある禅センターの所有となっています。

建物の前のハイキングコースを通って見晴台Skywalkを目指します。

Hohe Wandの岩を感じながらハイキングコースを行くと、車道に交わるT字路を左へ。

➁SkyWalk

二手に分かれるところでさらに左の森へ入って行くと、絶壁からせり出した展望台・SkyWalkに着きます。

900メートル上からの景色は眺めがよくて気持ちがいいですが、下は網なので地上までスケスケ。

高所恐怖症の方にはおすすめしません。

SkyWalkからは麓の村Maiersdorfのオートキャンプ場や、牧場が見えました。

この展望台の近くにパラグライダースクールがあるので、牧草地に多くのパラグライダーが着地していきます。

麓からこの岩山を見上げると、本当にゴツゴツとした岩肌なので、登ってみたい人いるだろうな…と思っていたら、たくさんのクライマーが登っていました。

Hohe Wandには様々なクライミングルートがあり、このルートはMaiersdorfの登山口から登ってくるルートだそうです。
向こうに見えるのはパラグライダー専用の離陸斜面です。(左下写真)

私が行った日は、まだ夏シーズンだったので、毎週土曜日はパラグライダースクールの営業日で、朝9時から夜8時ごろまでとにかくたくさんのパラグライダーが飛んでいました。

どのくらいの時間飛行していられるのか聞いてみたら、何時間でも大丈夫、トイレに行きたくなる時が降りる時間、なのだそうです。

全くの未経験者でも、十分な経験を積んだパイロットと一緒に飛ぶタンデム飛行が体験できるプランもあります。

ルールとしては体重は30kg以上及び140kg未満であること、年齢は3歳以上であれば飛行可能だそうです。

飛行時間はだいたい20〜30分、飛ぶ前の注意事項や、その他諸々準備のための時間も含め全部で2時間程度をみておくと良いとのことです。

料金は120ユーロから180ユーロ。

HPサイト内の予約システム(独)から予約するか、電話予約のどちらかです。

パラグライダースクールの遠征状況や季節によって営業日が変わるので、興味のある方はHPで最新情報を確認してみてください。

パラグライダースクールHP:
http://www.fly-hohewand.at/tandemflug/schnupperkurs-mit-tandemflug(独)

こちらはハンググライダー。

このほか、音のしない細い飛行機など見たことのない乗り物もたくさん飛んでいました。

Hohe Wandは開けたところにある山なので、スカイスポーツがとても盛んでした。

➂Lange Wiese

上の写真はSkywalkから歩いて5分のLange Wieseハイキングコース入り口脇にあるAlpengasthof Postl

ハイキングで疲れた時に一休みできるガストハウス(レストラン)です。
2018年内は12月2日〜12月21日がお休み。
一年を通して、毎日訪れるハイキング客を迎えてくれます。

私が食べたのはこちら。

ほうれん草シュペッツレとベーコンのグリルパンとグリーンサラダをいただきました。

▶Alpengasthof Postl

住所:Postlstrasse 77, 2724 Hohe Wand
Tel : +43 2638 88212, Fax: +43 2638 88279
http://www.gasthof-postl.at

Alpengasthof Postlの隣には先ほどのパラグライダースクールがありました。

休憩した後はLange Wieseの入り口から再びハイキング開始。

この近くにはオーストリアの前大統領の別荘があるのだとか。拓けた広場から2手に別れたハイキングコースを今回は右へ。

木漏れ日の気持ち良い道を歩いていくと、急に岩の多い急坂になります。

Hohe Wand自然公園のハイキングコースは、どこも歩きやすい道がほとんどですが、坂の急なところは滑りにくいように大きめの岩が残してある感じでした。

どの道も険しい山道という感じはなく、こどもから年配の方まで歩けるように足に優しく整備されています。

山へハイキング、と思うと底の厚いシューズを履いて装備もきちんと、と準備万端でいくものと思いますが、ここの自然公園は気軽な感じで歩けるなと思いました。

➃Tiergehege - ➄Haupt Eingang

山を進んでいくと、「Gehege」という表示がよく出てきます。

Hohe Wand自然公園内では、エリアごとに様々な動物を見ることができます。

ハイキングをしながら、トナカイ、鹿、ヤギなど、山に生息する動物たちの生態を観察したり、餌をあげたり山の動物と触れ合うことができ、自然動物園としての役割も果たしています。

Hohe Wand自然公園のインフォメーションのある中央入り口付近には、子供が遊べる大きなアスレチックや、ブタ、うさぎ、アルパカ、ラマなどの動物と遊べるこども動物園もあります。

毎月第一日曜日
には、アルパカやラマと一緒に山の中を散歩できるツアーもあります。

こちらは要予約。およそ1時間半のツアーで料金は一人4ユーロ

予約は電話でもできますが、直接Naturparkのインフォメーションセンターでもできます。

私はインフォメーションのある入り口を通らず、ハイキングコースに入ったので知らなかったのですが、入場料として大人は1.80ユーロ、こども(3歳から15歳) は1ユーロ払ってくださいと書いてありました。

インフォメーションセンターのKassa(レジ)で払うか、各名所にポストのようなスタンドがあるのでそこにお金を入れれば良いようです。

オーストリアの山の中の自然公園は、秋冬は閉鎖されるところが多いですが、Hohe Wand自然公園は一年を通して開放しているので、冬のハイキングも楽しめます。

ウィーンからも車で1時間と近いので、クライミング好きの方、アウトドア派の方にはおすすめです。

(Naturpark Zentrum)

インフォメーション、おみやげ店が一緒になっている。アルパカ散歩ツアーの予約もココ。

    Hohe Wand自然公園へのアクセス・インフォメーション

    ▶車でのアクセス

    【住所】 Naturpark Zentrum, Kleine Kanzelstraße 241, 2724 Hohe Wand
    ウィーンからAutobahn A23→E59を走り、Wöllerdorfで降りる。
    経由する街はWöllerdorf→Dreistetten→Stollhof→Hohe Wandの順番が一番早かったです。

    ▶公共交通機関でのアクセス

    Wiener NeustadtからPartsch 社の7845番のバスに乗ってHohe Wand – Maiersdorf(麓の村)まで行く。
    https://www.gehlebt.at/wp-content/uploads/2015/10/7845_Maie.pdf

    ▶Schneebergbahn

    ウィーンからSüdbahnでWiener Neustadtまでいく。

    SchneebergbahnでGrünbach am Schneebergまで行き、そこから山登り。

    青色のマークのハイキングコース-Grafenbergweg-というコースを辿って登っていくと、1時間半ほどで山の上のWilhelm Eicherthütteに着きます。

    ▶Hohe Wand ホームページ

    http://naturpark-hohewand.at/en/

    サイクリングに最適、ドナウ島

    ノイエドナウと本流の間人工島・ドナウ島(Donauinsel)があります。

    この島はドナウ本流の洪水対策で、放水路としてノイエドナウを作った際にできた島です。

    自転車と歩行者専用道路

    上流はクロスターノイブルク、下流はローバウ自然公園付近まで続いており、ここにも多くの水遊び場やサイクリングロードがあります。島の上は許可区域以外は基本的に自転車と歩行者専用道路となっているので、市内中心部のような車のストレスを感じずに、ゆったりドナウ川を眺めながらサイクリングを楽しめます。

    ヌーディストビーチを示す「FKK」

    島を走っていると、「FKK」の文字が道路に記しているところがあります。
    これはヌーディストビーチの範囲を示すもので、日本では馴染みがあまりないですがナチュラリストのためのエリアです。

    ドナウ9
    (FKKはFreikörperkultur(Free Body Cultur)の略)

    Donauinselfest(ドナウ島フェス)

    6月にはウィーンの主要ラジオ局などがライブ・ステージをプロデュースする、ヨーロッパ最大の野外ライブフェスティバル・ドナウ島フェス(Donauinselfest)が開かれます。

    どのライブも全て入場無料のこのフェス、毎年6月後半の週末に開催。

    広大な範囲のドナウ島にとにかくたくさんのステージ、そして屋台や特設遊園地もつくられ、島の上で大盛り上がりの週末を過ごすことができます。

    このほか季節の良い夏の間にはウィーンの人々、そしてウィーンに訪れる人々を楽しませてくれる様々なイベントが開かれています。

    ドナウ10
    (ドナウ島の最突端。左はドナウ本流、はノイエドナウへ流れていく)

    最後に

    ドナウを望む景色はどこを切りとっても美しい景色ばかり。
    ウィーン観光の折に、自由時間に余裕のある方は是非足を伸ばしてドナウ散策を楽しんでみてください!




     

      ★Kiala

      ライター
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