ベルリンの穴場スポット、戦勝記念塔の魅力と見どころ5選!

ベルリンの観光スポットといえば、ブランデンブルク門、ベルリン大聖堂、テレビ塔などが頭に浮かびやすいと思いますが、戦勝記念塔も観光スポットのひとつなんです。

多くの観光者がこの塔の外観だけ撮影して次の場所に行ってしまいがちですが、この戦勝記念塔には意外に知られていない魅力がたくさんあります。

今回は、この穴場的な戦勝記念塔について紹介します。

戦勝記念塔とは…

戦勝記念塔はジーゲスゾイレとも呼ばれ、ドイツがプロイセンであった頃の戦争の勝利を記念して建てられたものです。

塔のてっぺんには金色に輝く勝利の女神が掲げられ、この女神はベルリン市民からゴルデルゼと呼ばれています。

ここからは、この塔の魅力を列挙していきます。

1 プロイセンの歴史を知ることができる

戦勝記念塔の内部には、プロイセン時代のドイツを語る展示物がいたるところに置かれています。

塔内の展示品のひとつに、プロイセン時代のヨーロッパの地図があり、現在と国境が全く異なるため当時の歴史を感じます。

19世紀後半にプロイセンはデンマーク、オーストリア、フランスと戦争し、この統合戦争に勝利しました。

ドイツは世界大戦に2回も敗戦しているので敗戦国のイメージが比較的強いですが、プロイセン時代は他のヨーロッパ諸国に勝利するほど強かったため、かつてのドイツの強さをこの戦勝記念塔で知ることができます。

ドイツの歴史に興味がある人は、ぜひ中に入ってプロイセン時代の色々な展示品を見てみましょう。

2 285段の螺旋階段とその先の展望台の絶景

戦勝記念塔内には285段もの螺旋階段があり、その階段を上ると展望台のフロアに到着します。

階段を上るのはちょっと大変ですが、上り切ったあとに見えるティーアガルテンの景色は格別です。

ティーアガルテンは戦勝記念塔のすぐ近くにあり、無数の木々で賑わっている広大な森ですが、四季折々で違った姿を見せてくれます。

特に、秋の紅葉シーズンになるとこの森は格別にきれいなため、戦勝記念塔の展望フロアから紅葉で染まった木々のパノラマ景色を一望出来たら最高です。

一度訪れたことがあったとしても、紅葉シーズンにまた上って見てみたいと思うほどの絶景です。

また、展望台のフロアには素敵なモザイク画や彫刻もあるため、そちらも見逃さずに楽しみましょう。

3 ティーアガルテンの観光

戦勝記念塔はティーアガルテン内にそびえ立っていますので、塔内の観光が終わったらすぐにティーアガルテンに立ち寄れるのも魅力のひとつです。

ティーアガルテンは森林浴などに絶好のスポットで、散歩・ジョギング・サイクリングなどをしているドイツ人や観光客をたくさん見かけます。

紅葉シーズンのティーアガルテンは目の保養になりますので、塔の観光が終わったらぜひ足を運んでみたいものです。

4 秋のライトアップフェスイベントでライトアップスポットになる

ベルリンは毎年10月に「Festival of Lights」というライトアップフェスイベントがあり、戦勝記念塔はこの時期になるとライトアップスポットになります。

単純にライトアップだけされているときもありますが、プロジェクションマッピングのライトアップショーが行われているときもあります。

私は3回ほど見たことがありますが、毎年光のアートが異なっていて、いつ見ても飽きないです。

このイベントの時期は、昼と夜で全く違う塔の姿が見られますので、どちらのパターンも堪能できるのが大きな魅力です。

5 デモの会場やデモ行進の地点になる

この戦勝記念塔はデモの会場として使われたり、デモ行進の途中地点や終着点として利用されることがよくあります。

私も何度かデモに参加したことがありますが、コロナパンデミック解放デモや人種差別反対デモの会場として戦勝記念塔が使われていたことがありました。

コロナパンデミック解放デモの時には、ジョン・F・ケネディ・ジュニアの生演説を聞けたり、人種差別反対デモの時にはクラブミュージックが流れてダンスを楽しめたことがあります。

このように、観光する時期によってはデモ会場として戦勝記念塔が使われていることがありますので、観光だけでなく現地のデモイベントに参加できることがあるのも魅力です。

ドイツでは国民がデモに参加するのは当たり前なため、デモに参加して現地のドイツ人の政治などに対する熱意を見て確かめるとまた思い出深い観光になります。

さいごに

ベルリンの戦勝記念塔の魅力を紹介しましたが、このスポットには隠れた魅力がたくさんあり、ただ外観だけ撮影して次のスポットに行ってしまうのは非常にもったいないです。

特に、10月は紅葉とライトアップフェスイベントをダブルで楽しめますので、戦勝記念塔の魅力も倍増します。

また、デモ会場として使われることで現地のドイツ人の政治や社会問題への関心も垣間見れます。

戦勝記念塔はロータリーのど真ん中にそびえ立っているため、ロータリーの外側にある地下階段を利用して塔の近くまで行きましょう。ロータリーを横断しても問題はありませんが、車の往来が多い時がよくあるため、地下階段を利用するのがお勧めです。

また、塔の入り口があまり目立たないため、見落とさないように注意しながら入り口を探すのをお勧めします。

ぜひ、戦勝記念塔の魅力を隅から隅まで体感してください。

 

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