ウィーンのビーチ!?「美しき青きドナウ川」のディープな楽しみ方




ウィーンでは街の中でも多くの緑を楽しむことができます。

その一つがドナウ川界隈。オーストリアは内陸に位置するため、海がないので夏の水遊び場はドナウ川へ行きます。

ドイツのシュヴァルツヴァルト地方から黒海まで述べ10カ国の間を流れるドナウ川は、国際交流の要として利用されており、流域には多くの世界遺産が点在しています。
長い国際河川ドナウ、ウィーンを流れる部分では一つの「川」としての顔だけではなく、様々な面で人々を楽しませてくれます。

どれが本当のドナウ川?

4つある「ドナウ」とつく川

ウィーン市内には「ドナウ」と名前のつく川が4つあることをご存知ですか?
ドナウ1

地図上で見て、東から
➊Alte Donauアルテ・ドナウ(ドナウ旧流)、
➋Neue Donauノイエ・ドナウ(ドナウ新流) 、
➌Donauドナウ(ドナウ本流)、
➍Donau Kanalドナウ・カナル(ドナウ運河)

の順に流れています。

ウィーンへ観光で訪れる際に、街の中心地リング通りに沿って流れているのがドナウ川、と思った方も多いと思いますが、街の中心から歩いて行けるところにあるのはドナウ・カナル(ドナウ運河)
1870年から1875年に大規模に行われた治水工事によって形成された運河です。

私自身、ウィーンへ住み始めて間もないころ、かなり長い間、ウィーン市1区に沿って流れているのがドナウ川だと思っており、「全然たいしたことない川…」と思っていました。

ドナウ本流はもっと雄大な流れで、季節の良い夏には多くの人々が余暇を過ごしに訪れます。

ドナウ・カナル(ドナウ運河)は絶好の観光地

ドナウ・カナル(ドナウ運河)はウィーン19区のヌスドルフ(Nussdorf)から下流は11区までウィーンの街の中心を流れています。

運河沿いの建築物

運河沿いには様々な歴史的建造物、有名建築が建ち並び、建築好きの人にはちょっとした美術館のよう。

世紀末のウィーンを代表する建築家フンダートヴァッサーのキラキラしたゴミ焼却場、現代建築家ザハ・ハディド設計の宇宙船のようなシュピッテラウアーレンデ集合住宅群、オットー・ヴァーグナーのシュッツェンハウス、ウラニア天文台など、運河に沿ってたくさんの建物が異彩を放っています。

ドナウ2

(写真:オットー・ヴァーグナーのシュッツェンハウス)

ドナウ運河クルーズ

この芸術建築を全て近くから眺めることのできるのが、ドナウ運河クルーズ

クルーズ船はドナウ~ドナウ運河を周遊するいくつかのコースがあります。

今回はドナウ本流とドナウ島、ノイエドナウとウィーン22区をつなぐライヒス橋の麓の船着場からスタート。

ドナウ3
(写真:チケット売り場の入っている建物。建物のすぐ前が船着場)

UNO国際連合や、IAEA国際原子力機関の本部などが置かれているカイザーミューレンを望みながらドナウ本流を進み、ヌスドルフから運河へ入った後、終着地ウィーン1区のシュヴェーデンプラッツの船着場まで河岸の景色を楽しみながらクルーズを楽しめます。

同じくDonauと名のつく有名なクルーズ・ヴァッハウ渓谷クルーズとは別ルートなのでお間違えなく!

ドナウ4
(写真:クルーズ船の乗り場)

そのほか、散歩道、サイクリングロード、ビーチなどもあり、運河沿いはいつでも賑わっています。

ドナウ運河クルーズ(DDSG Blue Danube) INFO

Tel +43 1 588 80 / Fax+43 1 588 80 – 440 
E-mail: info@ddsg-blue-danube.at HP: https://www.ddsg-blue-danube.at/wien/
最寄り駅:地下鉄U1VorgartenstraßeもしくはDonauinsel駅

ウィーンのビーチ?コパカグラーナでリゾート気分を味わおう〜ノイエドナウ〜

ドナウ5

ノイエドナウとは?

その昔ドナウ本流の氾濫に悩まされていたウィーン、1870年から始まった治水工事の際にできたのがノイエドナウです。

現在は、上下流に水門が設置されていて、水位が調整されるようになっています。
本流の水位次第ですが、基本的には水門は閉じられ流れがないので、沿岸にはビーチのような施設がいくつかあります。

ビーチ施設「コパ・カグラーナ」(Copa Cagrana)

その一つがコパ・カグラーナ
ウィーン市22区Kagranの名前をもじって名付けられたエリアは両岸に各国料理が食べられるレストラン、ラウンジやバーが並び、夜にはディスコもオープンし、リゾート気分を味わえます。

コパ・カグラーナ(Copa Cagrana) INFO:

シーズン:5月初旬〜9月終わり
営業時間:10:00〜4:00

ロマンチックな水遊び場「アルテドナウ」へ行ってみよう

アルテドナウとは?

上空から眺めると三日月のような形をしているのがアルテドナウ
護岸工事で堰き止められ、現在は湖のような形でウィーンの人々の水遊び場となっています。

アルテドナウ沿岸にはたくさんの芝生広場があり、休みの日になるとウィーンの人々は日光浴や水浴びを楽しみます。

ドナウ6
Alte Donau

地下鉄U1線でアルテドナウ(Alte Donau)駅を降りたすぐの道、アルバイツシュトラント通り(Arbeitsstrandbadstraße)沿いには、有料の遊泳区域もあり、ビーチバレーボールコートやたくさんのスポーツ施設も併設されています。

レストラン「シュトラントカフェ(Strandcafé)」

夕暮れ時になると、水際に移る新市街やドナウタワーがとても幻想的で、日が沈んでも湖岸に点在する水上テラスのあるガストハウス(レストラン)シュトラントカフェ(Strandcafé)でロマンチックな時間を過ごす多くの人々で賑わいます。

ドナウ7
(写真:アルテドナウ(Alte Donau)のほとりにあるレストラン「シュトラントカフェ」)

レストラン「シュトラントカフェ(Gasthaus Strandcafé)」INFO

住所:Florian-Berndl-Gasse 20, 1220 Wien,
電話番号: 01 / 203 67 47
最寄り駅:地下鉄U1Alte Donau駅
営業時間:11:00〜24:00(屋内)

※水上テラス席等屋外のテラス席は夏シーズンのみ:月曜〜金曜17:00〜24:00、土・日11:00〜24:00

国際クルーズ船がたくさん立ち寄るドナウ本流

ウィーンを流れるドナウ本流<は、国際的な貿易船や、川沿いの都市を巡る国際クルーズ船が往き交う、舟運の要として利用されています。

ドナウ8

オーストリア第2の国家「美しき青きドナウ」の舞台

オーストリアの第2の国歌とも言われる、J.シュトラウスⅡが作曲したワルツ「美しき青きドナウ」

今回立ち寄った日は夏の晴天に恵まれ、その名の通り美しく青い流れでした!

ドナウ本流は川幅も広く、船の往来が多いので場所によっては遊泳禁止になっています。
ドナウ川沿岸にはワインの名産地として名高い街がいくつかあります。

ヴァッハウ渓谷クルーズ

特に有名なエリア、ヴァッハウ渓谷はユネスコ世界遺産にも登録され、ウィーン〜クレムス〜メルク間を結ぶヴァッハウ渓谷クルーズはウィーンから日帰りで楽しむことのできる人気のクルーズです。
船に乗って河岸の美しい景色を眺め、途中下船してその土地のワインを楽しみながら、ウィーン以外の可愛らしい街を体験できるおすすめのクルーズです。

サイクリングに最適、ドナウ島

ノイエドナウと本流の間人工島・ドナウ島(Donauinsel)があります。

この島はドナウ本流の洪水対策で、放水路としてノイエドナウを作った際にできた島です。

自転車と歩行者専用道路

上流はクロスターノイブルク、下流はローバウ自然公園付近まで続いており、ここにも多くの水遊び場やサイクリングロードがあります。島の上は許可区域以外は基本的に自転車と歩行者専用道路となっているので、市内中心部のような車のストレスを感じずに、ゆったりドナウ川を眺めながらサイクリングを楽しめます。

ヌーディストビーチを示す「FKK」

島を走っていると、「FKK」の文字が道路に記しているところがあります。
これはヌーディストビーチの範囲を示すもので、日本では馴染みがあまりないですがナチュラリストのためのエリアです。

ドナウ9
(FKKはFreikörperkultur(Free Body Cultur)の略)

Donauinselfest(ドナウ島フェス)

6月にはウィーンの主要ラジオ局などがライブ・ステージをプロデュースする、ヨーロッパ最大の野外ライブフェスティバル・ドナウ島フェス(Donauinselfest)が開かれます。

どのライブも全て入場無料のこのフェス、毎年6月後半の週末に開催。

広大な範囲のドナウ島にとにかくたくさんのステージ、そして屋台や特設遊園地もつくられ、島の上で大盛り上がりの週末を過ごすことができます。

このほか季節の良い夏の間にはウィーンの人々、そしてウィーンに訪れる人々を楽しませてくれる様々なイベントが開かれています。

ドナウ10
(ドナウ島の最突端。左はドナウ本流、はノイエドナウへ流れていく)

最後に

ドナウを望む景色はどこを切りとっても美しい景色ばかり。
ウィーン観光の折に、自由時間に余裕のある方は是非足を伸ばしてドナウ散策を楽しんでみてください!




 

★Kiala

ライター
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