情熱の国スペインにありながら、独特な文化を持つカナリア諸島。
食文化もオリジナルのものがたくさんあります。
今回は伝統的なカナリア料理から地元で人気のグリル、穴場のスペインバルをご紹介します。
➊代表的なカナリアの郷土料理を楽しもう!「マルサラ(Marsala)」
ラス・パルマス市内がグラン・カナリア観光の拠点になるでしょう。
その中でも旧市街地のベゲータ地区は、ビジネス・生活・観光の中心地です。アクセスが良く、歴史ある街並みが広がります。
一日中人通りが絶えないのでレストランも多いですが、その中でも訪れていただきたいのが「マルサラ」。
通常、カナリア料理は一皿のボリュームが大きく、大人数で行かないと種類を楽しむのは難しいですが、ここでは3種・5種・7種の盛り合の、小分けにしたプレートセットが用意されています。
量は2~3人で分けるのにちょうどいいくらい。
内容は、パパス・アロガータ・コン・モホ(小さくて味の濃いじゃがいもにモホソースをかけたもの)、カナリアン・シチュー、ひよこ豆の煮込みなど。
他にもリゾットやバーガー、魚や肉料理も充実しているので、人数やお腹の空き具合に合わせて楽しめます。
もちろん、味も最高に美味しいです。
住所:Calle Mendizábal, 20, 35001 Las Palmas de Gran Canaria, Las Palmas
https://www.facebook.com/restaurantemarsala.vegueta/
➋実は教えたくない、コスパ最強のグリル「ロス・チョロス(Los Choros)」
海外に来たら、豪快にお肉を食べるのも楽しみの一つではないでしょうか?
炭火で焼き上げた大きなステーキは、想像するだけでよだれが…。
実はカナリア諸島、上質な牛肉の産地です。その中でも絶品のお肉を提供してくれるのがこちらのレストラン。
店内に設けた炭火グリルで、肉や野菜を焼いてくれます。
何と言ってもコスパが良すぎる!
スペインでもトップクラスのリブアイステーキスペイン語では”チュレトン”:Chuletón)が、1kgあたり€16と、スーパーの価格+α程度で食べられます。
牛肉の以外のお肉や一品料理、ワインにもこだわっているので、ついつい長居してしますお店です。
グリルのお肉は1kgあたりの値段がメニューに載っていますが、希望の量を聞いてくれるのでご安心を。
こちらは市街地から遠くバスの便も少ないので、車で行かれることをおすすめします。
また、標高の高い所にあるので、夏でも羽織るものをお忘れなく。
住所:GC-240, Km 1, 35430 Firgas, Las Palmas
http://www.web.mesonloschorros.com/index.php
➌やっぱりスペイン。バルでタパスやピンチョスを楽しもう!「アンテクウェーラ(Anteqvera)」
カナリア諸島には、本格的なスペインバルはあまりないのが現状です。
せっかくスペインに来たのなら、スペインのバル文化も楽しみたいですよね。
そんな方におすすめなのが、「アンテクウェーラ」。
3店舗展開しており、その内1店舗は①のMarsalaと同じくベゲータ地区のアクセスの良い場所にあります。
ショーケースに、ピンチョス(バゲットにチーズやソーセージなどを乗せて、串で刺した物)とタパス(おつまみ、一品料理)が並んでおり、好きな物を選べます。
トルティーヤ(スペイン風オムレツ)やクロケッタ(スペイン風コロッケ)など温かい物もありますよ。
ピンチョスは日替わりの物が多く、毎日行っても飽きないほど。ヤギのチーズ、BBQチキンが私のおすすめです。
タパスも数が多く、定番のオリーブはもちろん、ニンニクのオイル漬けやアンチョビなど、ビールにもワインにも合う物が揃っています。
店名の語源にもなっている”Antequera”は「アンダルシアの心臓」と呼ばれる、スペイン本土・アンダルシア地方にある町です。
そのため、料理もハーブやスパイスの効いた、スペイン南部の味付けが特徴的です。カナリア諸島では珍しく、アルハンブラ(Alhambra)というアンダルシア地方のビールが飲めるお店でもあります。
タパスの瓶詰めも売っているので、お気に入りがあればぜひお土産にいかがでしょうか。
住所:Calle Calvo Sotelo, 9, 35001 Las Palmas de Gran Canaria, Las Palmas