ヨーロッパではコーヒーが日本とは桁違いに飲まれていますが、実は全て南米やアフリカからの輸出豆なんです。
しかし、ここグラン・カナリア島には小さいながらコーヒー農園があります。
外部に流通されないほど貴重なコーヒーの生現場をご紹介しましょう。
どこにあるの?
ロス・バラサレス(Los Berrazales)は、200年以上続く家族経営の農園です。
元々はオレンジ農家ですが、アフリカからコーヒー豆が伝わり現在はヨーロッパ唯一のコーヒー農園でもあります。
バイエ・デ・アガエテ(Valle de Agaete)「アガエテの谷」という意味の地名通り、切り立った山間部にあります。
夏は蒸し暑く冬は非常に寒いという、常春の島・カナリア諸島らしくない気候条件ですが、この激しい寒暖差がコーヒーを育てるのに最適です。
園内を案内してくれるツアーに参加しよう
園内に入るとカフェスペースがあり、ここで園内を巡るツアーに参加できます。
自家栽培&自家焙煎のコーヒーと地元名産スイーツを頂きながら始まるのを待ちます。
ツアーはある程度人が集まったら始まる感じなので、何時に行っても大丈夫です。
プライベートツアーになることもありますよ。
英語でも対応してくれるので、スペイン語に自信がなくても大丈夫です。
園内を回りながら、農園の歴史・コーヒー栽培の秘密など、様々なことを教えてくれます。
自然いっぱいの園内では、オレンジやマンゴー、パパイヤなど様々な果物も育てているので、それらの植物のことについて教えてくれるのも楽しいです。
この農園で育てられている「アラビカ豆」は日光が苦手です。
日陰を作るために、ブドウを植えたのをきっかけにワイン作りも始まりました。
山肌をくりぬいて作られたワイナリーは、自然と技術が融合した何とも不思議な空間です。
過去にはヨーロッパのワイン評議会で賞を受賞したこともあるほど、実力のあるワインを作っています。
ツアーで園内を一回りした後は、ワインも振る舞われます。もちろん、ワインに合うカナリア産のチーズなども一緒です。
幻のコーヒー&ワインと呼ばれる理由
「ヨーロッパで生産されている唯一のコーヒー」と「ヨーロッパで賞を受けたワイン」という強力な宣伝材料があるにも関わらず、中々お目にかかることができないんです。
理由は、家族経営の農園のため生産量が少ないから。
まず、グラン・カナリア島の外に出ることはほとんどありません。
特にコーヒーは希少価値もあり、価格は1kgあたり80ユーロ(日本円で約1万円)!
簡単に手が出ないお値段ですよね。。。
なので、本当にここでしか味わえない逸品です。
この幻のコーヒーとワインは、故スティーヴン・ホーキング博士もファンだったようで、こちらの農園にも訪れています。
世紀の天才も愛した味と景色を堪能しにいらしてください。
▶Bodega Los Berrazales
住所:Calle De Los Romeros s/n Valle de Agaete, Las Palmas, Islas Canarias, España
開園時間:10:00-17:00(年中無休。クリスマスなど大型祝日は要確認)
HP:http://www.bodegalosberrazales.com/home_bodega_los_berrazales.htm
ツアー参加費:大人8ユーロ、子供4ユーロ
スペイン語、英語対応