「最後の晩餐」「十字軍」「イエス・キリスト」などなど、歴史の授業で勉強したキーワードばかりですが、実は全てが現在のイスラエル、特にエルサレムに関連しているんですよ。
そんな歴史の教科書に堂々と君臨するエルサレムは本当に素晴らしい魅力が詰まった都市なので、主要スポットをご紹介したいと思います。
1.ウルム大聖堂(Ulmer Münster)とは
エルサレムの基本情報
エルサレムはホテルやお店などの商業地域が集まる新市街と、世界三大宗教の聖地であり世界遺産に登録されている旧市街と大きく2つに分けることができます。
さらに旧市街という城壁に囲まれた一帯は4つの区画(ユダヤ教区、イスラム教区、キリスト教区、アルメニア人区)に分かれており、3つの宗教が隣り合わせている場所です。
それでは旧市街の主要スポットを区画ごとにご紹介していきます。
<ユダヤ教区 / Jewish Quarter>
嘆きの壁
もともと紀元前20年に築かれた神殿でしたが、ローマ帝国時代に破壊されてしまい現在まで残っているのがこの壁の部分です。
世界中にいる信仰深いユダヤ人で常に溢れており、敬虔に祈りを捧げています。
仕切りがあって壁に向かって左側が男性、右側が女性と分かれていますが、仕切りは高くないので踏み台を使って反対側を覗いてみちゃいましょう。
(写真:焦げ茶の仕切り手前が女性用エリア、奥が男性用エリア)
**基本情報**
開園時間:24時間
<イスラム教区 / Muslim Quarter>
岩のドーム
金色のドーム型の屋根が目印で、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教にとって重要な聖なる岩が祀られている建物です。
イスラム教区にあり、ドーム型の屋根からモスクだと勘違いされることもありますが、正しくは記念堂です。
建物はトルコ製のターコイズのタイルで装飾されており、エルサレムを象徴する建物となっています。
(残念ながら内部には入れません。)
**基本情報**
開園時間:午前3時間、午後1時間のみ(夏季と冬季で入園できる時間が変わるので、最新の情報は現地に着いて確認要)
行き方:嘆きの壁の女性側の上に架かる木造の橋を渡る。イスラム教以外の人はここからしか入場できないので注意
<キリスト教区 / Christian Quarter>
聖墳墓教会
キリストの墓があるとされるキリスト教徒にとっての聖地です。
教会入ってすぐのところにある石は埋葬前のキリストの身体が置かれた場所と言われており、世界中からの敬虔なキリスト教徒が石に顔を付けたりキスしたりと信仰深さがうかがえます。
教会奥にはキリストの墓があり、中に入るのに大行列に並ばないといけませんので、入りたい方は時間に余裕を持って行きましょう。
**基本情報**
開館時間:5時から19時(夏季と冬季で入館できる時間が多少前後します)
行き方:迷路のような旧市街の中でわかりにくいので、最寄りのJaffa Gateから入って細い路地を進んでいき、一定の距離である標識に沿って進む
ヴィア・ドロローサ
キリストが処刑の行われる丘まで十字架を背負って歩いたとされる最後の道のりのことで、巡礼者にとってはエルサレムを訪れる目的の1つです。
その道のりには14箇所のステーションと呼ばれる要所があり、1から順にキリストの足跡を追っていきます。
(写真:第9ステーション)
<アルメニア人区 / Armenian Quarter>
最後の晩餐の部屋
アルメニア人区にあるシオン門(Zion Gate)から歩いて5分ほどのところにあります。
ダビデ王の墓も同じ建物の1階に入っているのでユダヤ教の方が熱心にお祈りをしています。
キリスト処刑日前夜に弟子たちと食事をする絵画で有名ですが、その面影が残っているわけではないのであまりピンとこないかもしれません。
しかしあの絵画の場所に今自分がいるんだと想像するだけで心が引き締まる感じになりますよ。
**基本情報**
開館時間:8:00から18:00
おわりに
今回は旧市街のみをご紹介しましたが、エルサレムを拠点にベツレヘム(キリストが誕生したとされる教会がある地域)や死海へも日帰りで行けるので、日程が許す限り長く滞在することをオススメします。
また、2020年3月から週3便で成田とテルアビブを結ぶ待望の直行便が就航しますので、より皆さんにとって馴染みのある国になると嬉しいです。