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旅行先での楽しみの一つといえば食事ですね。
異文化の土地でまだ見たことも食べたこともない味に出会えるのは旅の醍醐味です。
食事の時のもう一つの楽しみといえば、一緒にお酒を楽しむこと。
普段はビールを楽しんでいる方も、たまにはワインを選んでみるのはいかかでしょうか。
しかしながら、いざワインを飲もうと思っても
「ワインは種類が多すぎて何を飲めばいいか分からない」
「旅先で知らない料理にどんなワインを合わせたらいいか分からない」
といったお悩みが出てくるでしょう。
でも料理と相性の良いワインを選ぶにはコツがあります。
しかも旅先でも生かせる方法があるんですよ。
このコラムでは旅先でおいしいワインが飲める3つのコツについて解説します。
これだけは覚えよう!初めて見る料理と合わせるワインを選ぶコツ
ワインと料理の色を合わせる
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料理との相性を考えてワインを選ぶには、まずこのコツだけ覚えてください。
それは「ワインと料理の色を合わせる」ということです。
料理の全体的な色の印象が白や緑であれば白ワイン、赤や黄色が多ければ赤ワイン、といった感じです。
旅先では食べたこともなく、想像もできない料理と出会うことは頻繁にありますよね。
そんな時「料理とワインの色を合わせる」法則は役立ちます。
ワインと料理の色を合わせる―トム・カー・ガイの場合
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例えばタイ料理に「トム・カー・ガイ」という料理があります。
鶏肉とカー(タイのショウガ)にタイハーブを入れてココナッツミルクで煮た、「トム・ヤム・クン」と並ぶ現地でポピュラーなスープです。
ココナッツミルクのこっくりとした甘みとショウガのアクセントで柔らかく煮込まれた鶏肉の組み合わせは、いかにも異国の味といった印象です。
仕上がった料理の色の印象は、鶏肉にココナッツミルクですので「ミルキーな白」。
この場合、製造過程でブドウの果汁だけを発酵させる白ワインが合います。
赤ワインだとブドウの皮や種から抽出したタンニンと果実味が特徴となり、味に重さが出てしまいます。
白ワインのタイプの中でも特に、コクがありミルキーなココナッツミルクに合わせてボディが感じられるコクのあるタイプがよいでしょう。
例えばチリ産の、オーク樽で少し長めに熟成させたタイプが相性が良いでしょう。
ラベルに「RESERVA(レゼルヴァ)」と書いてあるのが目印です。
ブドウ品種はフルーティーな「Chardonnay(シャルドネ)」を使ったワインがおすすめです。
料理とワインを合わせるもう一つのコツ
味付けに注目する
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料理とワインを合わせるもう一つのコツに「味付けに注目する」という法則があります。
ワインと料理の相性で、魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワイン、というのを聞いたことがあるかもしれません。
実はこの理屈は合っているといえば合っていますし、合っていないといえば合っていないのです。
例えばあっさりとした白身のタラも、ソースをトマトソースにすれば味に重さが出てきます。
そうなると白ワインでは物足らないので、トマトソースと同じく赤色をした赤ワイン、もしくはサーモンのような鮮やかなピンク色のロゼワインがおすすめです。
トマトのもつ果実のような甘みと酸味に合って相性が良いです。
黒ブドウがもつタンニン、果実味、酸味がバランスよくトマトソースとマッチします。
タンニンは赤ワインとロゼワイン造りに使用される、黒ブドウの皮や種から抽出される成分です。
料理とワインを合わせるには、何色の料理か、味付けに何を使っているか、に注目してみましょう。
合わせるワインを選びやすくなりますよ。
ソムリエさんは怖くない。旅先でおすすめワインを聞くコツ
「ワイン選びは難しい」そういった時に助けてくれるのはワインショップやレストランにいるワインアドバイザーさんやソムリエさんです。
彼らは自分の店にあるワインがどういったタイプのものか、どのワインがいま一番一押しなのか、自分のところの料理にどのワインが合うのか、熟知しています。
とは言っても慣れない土地で、ましてや異国の言葉で聞くのはなかなかハードルが高いものです。
そんなときにおすすめの方法があります。
おすすめの聞き方
それは、今まで飲んでおいしかったワインのボトルの写真を見せることです。
そして写真を指差して一言
「I like this kind of wine. Could you reccomend some wines?」
(私はこういったタイプのワインが好きです。何かワインをおすすめしていただけますか?)
お店で、レストランでワインを選ぶ段階になったら実践してみましょう。
プロフェッショナルである彼らは一つのボトルからお客さんの好みを探ることができます。
もし予算があっても一緒に伝えれば金額が変わったとしても、近い味のものを見つけてくれるはずです。
また近い味のものがなかったとしても、好みの傾向をつかむことができるので、料理の合ったものかつ好みに近いものを選んでくれます。
もちろん日ごろから好みのワインが見つかったときは、ボトルの写真を撮ることをお忘れなく。
まとめ
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旅行の間は非日常を楽しみたいものですよね。
いつもとは違う土地に違う料理でおいしいワインを飲んで、日常とは違った時間を楽しんでみませんか。
ワインは旅先の時間を彩るお手伝いをしてくれます。