皆さんはオマーンという国の正確な位置を知っていますか?
「中東ら辺だよね?」というザックリとした印象の方が多く、残念ながらまだまだ日本人にとって知名度の高くない国かもしれませんが、オマーンもまたオイルマネーによって発展した国で治安もよく、綺麗な街並みのある訪問すべきオススメの国ですので、今回オマーンの首都マスカットの魅力をご紹介したいと思います。
その前にまずはオマーンの位置を確認しましょう。ドバイやアブダビで知られるアラブ首長国連邦(UAE)のお隣の国に位置し、オマーンの首都マスカットとドバイの間の移動は、空路で約1時間、陸路でも7時間ほどです。
2020年1月現在、日本からオマーンへ直行便はありませんので、ドバイかアブダビ経由で行くのが1番の近道となります。
次に、私が中東の国の中でもオマーンをオススメする理由はコチラです。
【1】インフラが整っている
道路や歩道は綺麗にしっかりと整備され、道沿いには植物やお花が植えられ手入れが行き届いています。
公共交通機関のバスが各方面に出ており、行き先もしっかりと表示されているので旅行者でもわかりやすいです。
(写真:アラム・パレス外の芝生エリア)
【2】英語が通じる
バスの運転手、お店の店員(多くはインド系)、銀行など、どこでも英語が通じます。そして皆さん親切です。
【3】美しい街並み
中東と聞くとドバイなどの超高層ビルを連想されるかもしれませんが、近代的で都会的な建物や高層ビルはなく、いかにも「アラブ」的な白やベージュの低層階の建物で統一し、美しい景観が保たれています。
オペラハウスなどの先進的な建物でもアラブの雰囲気を保ちながらゴージャスな造りとなっています。
(写真:ミラニ・フォートをバックにしたAl Khor Mosque / オールド・マスカット地区)
【4】ぼったくりがない(一部例外あり)
中東あるあるの旅行者へのボッタクリがありません。というのも、大抵の場所では値段が表示されているので、毎回値段交渉をするという煩わしさやストレスがなく、後から法外な額を要求される心配もないです。
もし値段表示がなくても基本的にローカルと同じ値段を言ってきます。
ただし、スークなど旅行者がメインの場所で値段が表示されていない場合、必ず何倍かの値段で最初言ってきますので値段交渉が鉄則です。
おすすめ観光名所
ここまででオマーン旅行へのハードルが随分下がったのではないでしょうか?
続いてマスカットの観光名所をご紹介します。
①マトラ・フォート(Mutrah Fort)/ マトラ地区
マトラ・スーク裏の小高い崖を階段で登っていくと16世紀にポルトガルによって築かれた砦(フォート)があります。
砦の内部へは入れませんが、ここでのお目当ては眼下に見えるマトラの美しい海岸沿いの街並みです。
よくオマーンというとこの構図の写真が掲載されていますが、撮影スポットはこちらです。
②マトラ・スーク(Mutrah Souq)/ マトラ地区
オマーンでのお土産をこのスークで手に入れる旅行者は多いですが、値段交渉は忘れずにしましょう。
他の国のスークのように客引きもしつこくなく、規模も大きくはないので気軽に見て周ることができます。
**基本情報**
営業時間:9:00ぐらいから13:00 / 16:00ぐらいから22:00
個人的になのですが、マトラ・スーク前の歩道から港を覗いてみると、無数の魚がたくさん泳いで、岩ではたくさんのカニが日向ぼっこしており、ただただそれをボーッと見ている時が1番の至福で感動の時間でした。
とにかく海の透明度がすごく、エメラルドブルーの港が望めます。
③アラム・パレス(Alam Palace)/ オールド・マスカット地区
カラフルでキュートな外観のこの建物は国王の宮殿です。
この一帯では民族衣装ディシュダーシャ着用が義務付けられた官庁勤務職員があちこちで見られ、裁判所や政府機関が集まったエリアです。
日本の永田町といったところでしょうか。
宮殿の外の芝生には星型にお花が植えられていたりと綺麗に整備されています。
④王立歌劇場(Royal Opera House)/ コーロム(Qurum)地区
オマーンでは本格的なオペラを楽しむことができますが、日中は館内ツアーも行われています。
館内に入らなくても、外から美しく高級感漂う建物を見ているだけで時間が立つのはとても早いです。
Fauchonというカフェがありますので優雅なティータイムを取るのもいいですね。
まとめ
今回は首都のマスカットのみをご紹介しましたが、オマーンの最大の魅力は雄大な手付かずの自然を楽しむことができ、内陸部にはワヒバ砂漠、海岸部ではダイビングが楽しめます。
便利で商業的な国に物足りなさを感じてしまったあなた、素朴だけど異国情緒を味わえるオマーンを次の旅行先に決めてみてはどうですか?