コンビニより身近な個人商店
自宅で普通に生活しているときでも、ちょっと小腹がすいたり、何か生活用品が不足していることに気づいて、スーパーやコンビニまで行こうか迷ったことは誰でもおありではないですか?
距離によりますけど、わざわざ10分以上かけてまで出かけるほどではないということもあるかもしれません。
まして旅先でどこに店があるかもよく分からない時にはたいてい諦めてしまうのが普通ではないでしょうか。
その点フィリピンはそこらじゅうに「サリサリ」という小規模の個人商店があるので、見知らぬ土地でも意外と便利に簡単に使えちゃうかもしれませんよ。
完全独立型の個人商売
大抵の場合、道路に面した自宅の一角を改造して写真のような外観に仕立てます。
誰でも思いついたらすぐできます。
必要なのは店のスペースを作る費用と、商品の買い出しのための頭金だけです。
あ、店番をする人ももちろん必要ですけど。
日本なら必須の小売業の行政からの許可などは不要です。
やる気さえあれば誰でも始められる自由な商売ということです。
なので、立地とか考えません。隣の家にサリサリがあっても関係なく始めます。
道路を挟んで4,5件密集して乱立していることも珍しくありません。
購買可能なものは
「サリサリ」というのはタガログ語で「いろいろな」という意味だそうで、そのネーミングからも分かるように、店主が売れると思えばなんでも買い揃えて置いてあります。
逆に言えば自分が欲しいものが必ずしもその店にあるとは限りません。
一番オーソドックスな品ぞろえとしては、スナック類、缶詰類、歯磨き粉や洗剤など日用雑貨、ジュースや酒類などの飲み物類があります。
店頭に置いてあるものを指させば買えます。
滅多にないと思いますが、旅先で靴底がはがれてきたりしたらシューズグルーという瞬間接着剤さえ置いてあります。
(個人的にお世話になったことがあります)
お高いんでしょ?なのに。。。
店主はスーパーから買ってきているだけなので、商売のため当然それに多少上乗せして販売しています。
店によりますが、15~25%上乗せのイメージです。
ぼったくりのように感じますか?
でも缶詰一つ16ペソ(約35円)のものを19ペソ(約40円)で販売するとか、その程度の小売りなので決して暴利をむさぼっているわけではなく、しかも売り上げが安定しているわけでもないので薄利な商売だと思います。
しかしスーパーより明らかに割高なのになぜみんながそれを多用するかと言えば、やはりこれは経済的な理由によるようです。
その日暮らしが基本的な考え方なので、スーパーに買い出しに行ってまとめ買いなんてできないわけです。
(単に習慣でそうしない人もいるでしょうけれど。)
かといって缶詰一つのために交通費をかけてスーパーまで行っては高くなる。
それでよく利用されるわけです。
最後に
きっとあなたのホテルの近所にもサリサリはあります。
お部屋のビールはホテルで買うよりサリサリで買った方が圧倒的に安いですよ!
ぜひお試しあれ♪(ただし夜間の外出はくれぐれもご注意を)