マレーシアの中華レストランに行くと、日本では見慣れないソルテッドエッグと名のつく料理がいくつかある事に気がつきます。
これが驚くほど美味しくてハズレがないんです。
バターの香りの中に程よいしょっぱさがあり、カレーリーフの苦さが卵の甘さを引き立てます。
マレーシアに遊びにきた日本人の中でも、ファンになる人が多い料理の一つです。
どんな料理なのか、いくつかご紹介します。
どんな料理がある?
ソルテッドエッグチキン
まず、一般的なソルテッドエッグ料理といえばこちら。
唐揚げは日本のものとほとんど同じですが、上に乗っている黄色いものが特徴です。
これはなんと卵の黄身を油であげたものです。
黄身をフライに!?と衝撃を受けました。
これがサクサクでご飯がいくらでも食べれてしまう味なんです。
子どもも大好きな味だと思います。
ミルキーなソースのソルテッドエッグチキン
次も料理名はソルテッドエッグチキンですが、一つ目とは違ってミルキーなソースのタイプです。
黄色いソースはソルテッドエッグから作られていて、絶妙な甘酸っぱさでクセになります。
牛乳か練乳で作っているのでミルキーな味が好きな人におすすめです。
ソルテッドエッグスクィド(salted egg squid)
こちらはソルテッドエッグスクィド(salted egg squid)という名前で、一つ目と似たタイプのイカバージョンです。
上に乗っているソルテッドエッグのフライにしっかり味がついていて、どれだけでもご飯が食べられます。
ビールにも合います。
エビのタイプもおすすめです。
ソルテッドエッグソース
これはクロワッサンにソルテッドエッグソースがかかったものです。
濃厚すぎる黄身の甘さが苦手な人もいるかもしれませんが、コーヒーと一緒ならあっという間に平らげてしまえます。
他にも、ムーンケーキの餡の中にソルテッドエッグの黄身が丸ごと入ったもの、あんまんの中身がソルテッドエッグソースバージョンのもの、パイの中にとろっとソルテッドエッグソースが入ったもの、などなど幅広く料理やスイーツに使われます。
どれも美味しくハズレに当たることがあまりないです。
そもそもソルテッドエッグとは?
さて、ソルテッドエッグの料理をいくつかご紹介しましたが、そもそもソルテッドエッグなんて見たことも聞いたこともないという方が多いと思います。
どんな食材なのでしょうか。
中国、東南アジアで一般的に使われている食材で、その名の通り塩漬け卵のことです。
鶏の卵ではなく、アヒルの卵を使います。
スーパーに行けばすぐに見つかります。
4つ入りで150円くらいです。
日本ではアジアの輸入品コーナーで売っているのを見かけたことがあります。
これがソルテッドエッグです。
真っ黒で見た目が衝撃ですが、これは塩と炭を混ぜたもので、卵に塗りつけて熟成発酵させます。
炭を洗い流すと普通の卵が姿を表します。
試しに割ってみます。
中身は少し特徴的です。
黄身は塩分の働きで水分が抜け、濃縮されています。
硬いゴムボールみたいになっていて、指でつかむことができます。
黄身を取り出し蒸してから潰して調味料として料理に使うことが多いようです。
白身はサラサラしていて塩分が濃いので捨てる人が多いそうです。
例外として、お粥に添えるときは茹で卵にして白身ごと食べます。
薄味のお粥にいい塩梅です。
また、フィリピンでは丸ごと茹で卵にしたものとトマトをオリーブオイルであえたサラダを食べたことがあります。
どちらもソルテッドエッグの塩分を上手に生かして、他の食材のおいしさを引き立てています。
まとめ
日本でソルテッドエッグの商品を見かけることはあまりないですが、フィリピン人の友だち曰く「夏休みの宿題で全員ソルテッドエッグを作って提出したよ!」というほど東南アジアでは一般的な食材です。
日本でもブームが来たら間違いなく長続きするのに!といつも思っています。
日本に一時帰国したときは、恋しすぎてネットで調べて自家製ソルテッドエッグを作ったほど大好きです。
みなさんもマレーシア旅行の際にはぜひ、ソルテッドエッグ料理にトライしてみてください、後悔させません!