ドイツ南西部の環境都市「フライブルク」ってどんなところ?写真映え観光スポット

12月になりドイツはすっかり冬の装い、冷え込む朝は雪がちらちら舞うこともあります。

今年はコロナの影響でほとんどのクリスマスマーケットが中止になってしまいましたが、住宅街のオレンジ色の光がとても暖かく感じる今日この頃です。

今回はドイツ南西部にあるフライブルクに観光に行ってきましたので見どころをレポートしていきます。

フライブルクについて

みなさま、フライブルクという町を知っていますか?

フランクフルトからICE特急で2時間20分ほど、主要な観光都市から少し離れているため知名度はそんなにありませんが、人口23万人と小さな町ならではのゆったりとした時間が流れるこの町は大学都市、環境都市として知られています。

コンパクトな町ならでは、一日でもサクッと観光ができますのでミニトリップにおすすめです。

「フライブルク(Freiburg)」は日本語に訳すと「自由な都市」という意味。日本では松山市と姉妹都市を結んでいています。

町の中心にある市役所前の石畳に松山市の市章を発見しました。

 
フライブルクはドイツ国内でも日照時間が長く、温暖な気候なため、フランスやスイスからの観光客も多く、年間300万人ほどがこの小さな町に訪れます。

先にお話しした通り環境政策に力を入れていて、特に印象的だったのは自転車レーン。

道路と同じくらいの幅の自転車レーンを見つけました。

環境保護の観点から町の中心は一般の車の乗り入れが禁止されていますが、路面電車も走っていますし、歩いても十分散策を楽しめます。

旧市街には上流の川からひかれた「ベヒレ(Bächle)」と呼ばれる水路が流れおりフライブルクのシンボルになっています。

 

アーチ型の門が印象的な「マルティン門 (Martinstor)」

13世紀にたてられたこの門は街のランドマーク的な存在、周辺には商店が並び賑やかな場所です。

今は塔の下は路面電車が走っていて門の中をくぐる風情のある景色を楽しめます。

塔の下にはマクドナルドがあるので、食事をしながら歴史に思いをはせることができます。

 

市民を守ってきた町のシンボル「シュバーベン門 (Schwabentor)」

どっしりとしたこちらの門は城壁の一部として建てられたこの門は、市民を守るための大切な役割をしていました。

細い路地に入るとかわいらしいつるし看板やブティックもあり、新しい発見があります。

中世にタイムスリップした気分になりますよ。
   

ドイツ最古の宿「赤熊ホテル(zum Roten Bären)」

 

シュバーベン門の手前にはドイツ最古のホテルと言われている「赤熊ホテル」があります。

つるし看板の金色の熊が目印。開業は1120年とその歴史は古く、内装は何度も改装されているようですが全体の間取り図は昔と大きく変わっていないそうです。

旧市街にあり観光もしやすい立地にあるこのホテル、お値段も一般的なホテルとそう変わりません。

ぜひこの機会に宿泊してみたらいかがでしょうか? 

天に伸びる尖塔は圧巻!「フライブルク大聖堂 (Freiburger Münster)」

 

 

 1200年に着工し、1513年に完成したこの大聖堂はロマネスク様式とゴシック様式を取り入れたものでドイツ屈指の美しさを誇るともいわれています。霧の多い日は大聖堂の塔の頂上が見えないくらいの116メートルの高さです。

日曜の早朝に行ったため、大聖堂内はミサ中で見学はできませんでしたが、9時前後にはミサ中のパイプオルガンの演奏を聴くことができました。

 静かな朝に町中に響く音は圧巻、ぜひ朝の静かなマルクト広場もおすすめですよ。

月曜日から土曜日までは朝市でにぎわっています。

新鮮な野菜や美味しいチーズ、パンなどをドイツ人の生活の一部を垣間見れることができます。

大聖堂横には16世紀に完成した華やかな装飾の「商館 (Historisches Kaufhaus)」もあり、真っ赤な壁にきらびやかな飾りつけは絶好の撮影スポットです。

 

筆者が見つけたおもしろスポット

   

フライブルク駅の構内の端に設置されているたくさんの自動販売機。

ドイツでは街中で自動販売機を見ることはめったにありません。

ただ、ここの自動販売機エリアは特別!野菜やパンなどの食品から、お土産物、花束まで、ありとあらゆるものが売られています。

これほどの自動販売機を見ることはドイツに住んでいてなかったので驚きました。

   
なかでも立ち寄る人たちが一番のぞき込んでいたのがこちらのピザ自動販売機。

小麦粉と水から混ぜ合わせて生地をこねて3分で出来上がるというもの。

出来上がりは25センチほどの大きな丸いピザが熱々で出てきます。

電車の待ち時間にはピッタリの即席ピザです。ちなみに、ピザはカットされていないのでご注意ください。
 

そしてこちらの自動販売機もお試しください。

フライブルク郊外にあるチーズケーキ専門店「Stefans Käsekuchen」のケーキがここで手に入ります。

こちらのチーズケーキ屋さん、大変人気で周辺地域のマルクトでも販売されているほど。

私もずっと食べたくて探していましたが、ようやくここで出会えました。店舗が中心部から離れていることもあり、お店に行くのは難しいですが、こちらの自動販売機でいつでも購入できます。

250グラムの小さいものもあるので、ぜひホテルに戻って食べてみてください。

甘さ控えめでしっとりとしたチーズケーキです。
 

最後に

   
いかがでしたでしょうか。

フライブルクの町、今回はサクッと数時間で観光ができました。

雰囲気のあるカフェで町の景観を楽しんだり、細い路地のかわいらしい雑貨店をのぞいたりすれば一日かけても十分に楽しめる場所です。

主要都市のように観光客が少ないのもポイント、ゆったりと市内散策ができますよ。

みなさまもぜひ少し小さな都市に足を伸ばしたくなりましたら、フライブルクに行ってみてください。

▶観光情報

   

◆フライブルクへのアクセス方法

   
フランクフルトからドイツ高速鉄道(ICE)で2時間10分ほど

◆フライブルク市 観光情報

   
URL: https://visit.freiburg.de/
営業時間:月~金 9時30分~17時30分、土曜日 9時30分~14時30分
日曜日 10時~12時 (※2021年12月現在)

◆フライブルク大聖堂

 
URL: https://www.freiburgermuenster.info/
 営業時間:月~土 10時~17時、日曜日 13時~19時
 (※礼拝や祭典の時間帯によっては入場できない場合があります)
 (※2021年12月現在、大聖堂の上部の塔は閉鎖され入場できません)

◆ドイツ最古の宿泊施設「赤熊ホテル」

 
URL: https://roter-baeren.de/

◆チーズケーキ専門店「Stefans Käsekuchen」

 
URL: https://www.stefans-kaesekuchen.de/

 

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