約1000年の歴史が続いた新羅王朝の古都、慶州(キョンジュ)。
現在でも数多くの歴史遺産が保存されている歴史文化都市として、韓国国内からはもちろん、世界各国からの人々が訪れる観光都市です。
慶州にはユネスコ世界遺産として登録されている場所も多く、石窟庵(ソックラム)・仏国寺(プルグッサ)の二つの仏教寺院、良洞民俗村(ヤンドンミンソンマウル)などが知られています。
一方、慶州の中心地から比較的近くて訪れやすいのが慶州歴史遺産地区。
新羅王朝当時の歴史が肌で感じられる月城(ウォルソン)地区、新羅王などの古墳が集まる大陵苑(テヌンウォン)地区など、遺跡の種類によって分けられている5つの地区内には、合計52の指定文化財が存在しています。
23の古墳が密集する大陵苑
大陵苑に密集する23の古墳は、美しい芝生の山が盛り上がったようにつくられています。
中でも有名な「天馬塚(チョンマチョン)」は、内部が公開されており、見学に立ち入ることができます。
ただし写真撮影やビデオ撮影は不可となっているので注意!
▶大陵苑・天馬塚
日本語住所: 慶州市鶏林路9
韓国語住所: 경상북도경주시계림로9
電話番号: +82-54-743-1925 (天馬塚チケット売り場)
HP:http://guide.gyeongju.go.kr/deploy/
(慶州文化観光 日本語あり)
東洋最古の天文台「瞻星台(チョムソンデ)」
大陵苑から程近い場所に佇む塔は、国宝第31号に指定されている瞻星台(チョムソンデ)。
7世紀の善徳女王の時代につくられた、東洋で最も古い天文台です。
316個半の石で陰暦の1年、24節気が表現されており、慶州のシンボルのような存在でもあります。
瞻星台の東側には鶏林(ケリム)が広がっており、豊かな自然の中を散策するのもオススメ♪
▶瞻星台
日本語住所: 慶州市仁旺洞839-1
韓国語住所: 경주시인왕동839-1
電話番号: +82-54-772-5134
HP:http://www.gtc.co.kr/ (慶尚北道文化観光公社 日本語あり)
深い歴史が感じられる「東宮と月池(ウォルチ)」
大陵苑や瞻星台から少し外れに位置している月池(ウォルチ)は、674年に三国統一を実現させた文武王によってつくられた人工池です。
3つの島が浮かぶ大きな池で、朝鮮時代に鴈と鵜が住みついていたことから“鴈鴨池(アナッチ)”という名称もあります。
敷地内には、“臨海殿址(イメジョンジ)”とも呼ばれる新羅王宮の別宮 東宮が再建されており、韓国ならではの歴史が感じられる場所です。
▶東宮と月池 (鴈鴨池)
日本語住所: 慶州市仁旺洞26
韓国語住所: 경주시인왕동26
電話番号: +82-54-772-4041
利用時間: 9:00~22:00 (チケット販売時間は21:30まで)
HP:http://www.gtc.co.kr/(慶尚北道文化観光公社 日本語あり)
校村韓屋マウル・慶州郷校
歴史遺産地区からの散策路からも足を運べる慶州校村韓屋マウルは、2012年にオープンしました。
李氏朝鮮時代の街並みが続く敷地内には、校洞法酒(キョドンポッチュ)、崔氏古宅(チェシコテッ)などの文化財を中心に、茶道やガラス工芸、陶器作りなどの文化体験プログラムが用意されている他、宮廷料理専門店やカフェなどもあります。
奥側には、李氏朝鮮時代の地方教育の場として建設された慶州郷校が修復されており、新羅の国立大学があった場所としても知られています。
▶慶州校村韓屋マウル
日本語住所: 慶州市校村キル39-2 一帯
韓国語住所: 경주시교촌길39-2 일대
営業時間:10:00~20:00 (店舗により異なる)
電話番号: +82-54-760-7880 (慶州市庁観光コンベンション課)
公式HP:http://www.gyochon.or.kr/ (韓国語のみ)
遺跡巡りもロケ地巡りも人気の慶州!
歴史遺産地区には、ソウルの国立中央博物館に次いで韓国で二番目に大きい規模とされる国立慶州博物館があります。
歴史遺産地区内で出土された遺跡物や仏教美術の工芸品などが10万点以上も所蔵されており、常設展示だけでも約3千点が見られます。
また歴史遺産地区内のスポットは、日本でも放送された「トンイ」をはじめとする時代劇ドラマにも登場!
ロケ地巡りに外せない観光スポットとしても人気です♪
最後に
慶州へのアクセスは、釜山からKTXで約1時間、高速バスでも2時間程度!
釜山・金海空港からは、空港バスで直接向かうことも可能です。
すでにソウルなどを訪れた韓国旅行のリピーターさんや、釜山旅行の延長に是非、訪れてみてくださいね♪