慶尚南道の晋州(チンジュ)市には、地元ならではのご当地グルメの専門店がたくさん!
晋州で食べられるローカルグルメの中でも、特にお手軽に食べられる庶民の味に的を絞ってご紹介します。
真っ白の牛スープに旨みたっぷり!晋州ユッコリコムタン
1948年に創業された「晋州ユッコリコムタン」は、地元の人も通い詰める言わずと知れた老舗のコムタン専門店。
2012年には、韓国農林水産食品部と韓食財団によってリスト化された「韓国の味を伝える食堂」にも選定された程の名店です。
看板には、市内のシンボルでもある晋州城の妓生(キーセン:高い教育を受けた芸妓)だったとして言い伝えられている、晋州市のマスコットキャラクター「論介(ノンゲ)」のイラストが描かれています。
コムタンは韓国でもお馴染みの代表的な庶民派グルメ。牛肉や内臓などが長時間煮込まれたスープ料理です。
ほぐれるまで煮込まれた牛肉と、コクのあるスープが絶品!
ユッコリコムタンでは、キムチやニラなどのおかずと一緒に、スープに入れる素麺も出てきます。
▶晋州ユッコリコムタン (진주 육거리곰탕)
住所: 慶尚南道晋州市江南洞117-25
電話番号: +82 55-757-6969
営業時間: 10:30~21:00
韓国三大ビビンバのひとつ!第一食堂の晋州ビビンパッ
韓国を代表するグルメの中でも特に上位にくるであろうビビンパッ。地域によって味や特色が全く違います。
韓国には数え切れないほどの個性豊かなビビンパッがありますが、韓国三大ビビンパッの一つとされるのが、晋州ビビンバです。
晋州ビビンバはユッケが載ったユッケビビンパッ。見た目の華やかさから、昔は「花飯ファバン」とも呼ばれていました。
現在では、当時の花飯のようなビビンパッが食べられるお店は少なくなってきていますが、そんな中で伝統の味が守られ続けているのが、晋州ビビンパッの老舗店、晋州市内にある「第一食堂」。
こちらでは、野菜のナムルとご飯がある程度まで混ぜられ、その上にユッケが載せられて提供されます。
ユッケの味付けは少しピリ辛で、その場で搾り出すごま油の香りが際立ちます。辛味が強いわけではないので、他の辛い韓国料理とは違って、ホッとできるような優しい味が感じられます。
第一食堂がある晋州中央市場は、まさに晋州の台所!
「第一食堂」の開業は、1960年代に晋州中央市場で売られていたビビンパッが始まりです。
今では韓国国内で名前が知られる有名店。食事どきの時間帯には、ひっきりなしにお客さんが出入りしています。
第一食堂がある晋州中央市場は、生活に密着した市場で地元の人が買い物をするために集まって来る場所です。野菜などの食材が売られている沢山の商店に紛れて、飲食店として経営されているお店もチラホラ。
ローカルな雰囲気を楽しみながら散策してみるのも面白いですね。
▶晋州チェイル食堂 (제일식당)
住所: 慶尚南道晋州市大安洞8-291
電話番号: +82-55-741-5591
営業時間: 4:00~20:30
休業日: 旧正月、秋夕
晋州の地から全国へ!伝統を守りながら発展していくパククンジャ晋州冷麺
晋州発祥の晋州冷麺は朝鮮時代、宮中に仕える妓生に品行や音楽を教える「教坊」で発展してきたとされています。
官僚・支配階級である両班(ヤンバン)たちが、お酒を飲んだ後に食べるのがこの晋州冷麺だったとか。
当時の伝統を受け継ぎながら、韓国中に広められている晋州冷麺の専門店が「パククンジャ晋州冷麺」です。
色彩の豊かさと太い麺が特徴的な晋州冷麺
晋州冷麺は他の地域の冷麺と大きく特徴が異なることでも知られています。
海が近い晋州だから実現できる、旨みのある海鮮だしのスープ、鮮やかな錦糸卵のトッピング、そして牛肉のチヂミが盛り付けられるというのがポイント。
冷麺と一緒に大きなハサミを出してもらえるので、長い麺をある程度の長さに切ってから食べます。
「パククンジャ晋州冷麺」は、韓国で全国展開されており、ソウルや水原(スウォン)、大邱(テグ)などに支店があります。
晋州市内の本店を管理されている代表は、息子さんが日本に留学していたこともある親日家のご夫婦!大規模ながらオーナーの人情味も感じられる、アットホームなお店です。
▶パククンジャ晋州冷麺 本店(박군자진주냉면 본점)
住所: 慶尚南道晋州市望京路308
電話番号: +82-55-753-1230
営業時間: 9:00~22:00
休業日: 年中無休
公式ホームページ: http://jinjukyobang.com/index.php
その土地ならではのグルメが楽しめる地方都市!
晋州市は、釜山からバスで2時間ほどの距離。
また晋州駅は韓国の高速鉄道「KTX」の停車駅でもあり、主要都市から比較的アクセスしやすい地方都市です。
今回ご紹介した晋州グルメは、どれも10000ウォン以下で食べられるものばかり。
地元の食堂ながら、女子同士や一人でも気軽に入れるお店なので、ぜひ地方の味を求めて旅をしてみてくださいね!