バルセロナは、スペインのカタルーニャ地方にある、スペイン第2の都市です。
わたしは海外22ヶ国に旅行したことがあるのですが、今のところのベストワンはスペインで、特にバルセロナのカラフルな街並みが気に入りました。
例えば、上の写真は街角に貼ってあった水族館のポスターですが、子どもの絵のようなヘタウマな感じとカラーリングが素敵だと思います(もしかしたら、本当に子どもが描いているのかもしれません)。
他にも、のぼり旗やストリートアートなど、街を歩いていると、デザイン性があるものにいろいろ出会えました。
下の写真のペット用ケージも、なかなかおしゃれで、つい写真を撮ってしまいました。
街を歩いているだけでもなかなか刺激的なバルセロナですが、訪れるならば、世界遺産にも選ばれている2大巨匠の建築群は見逃せません。
この文章では、アントニ・ガウディとリュイス・ドメネク・イ・ムンタネーの設計した建物5ヶ所とスペインを代表する画家・ピカソとミロの美術館を紹介します。
街の見どころは割とコンパクトにまとまっているので、3~4日あれば、すべてを見て回ることができます。
ぜひ、お休みを多めにとって、アート三昧してみてください。
目次
1.カタルーニャ音楽堂
2.サン・パウ病院
3.サグラダ・ファミリア
4.グエル公園
5.カサ・ミラ
6.ピカソ美術館
7.ミロ美術館
1.カタルーニャ音楽堂
出典元:Pixabay @ Bluespicture
カタルーニャ音楽堂はムンタネーの代表作で、現役で使われているコンサートホールです。
ムンタネーはモデルニスモ(スペイン版アールヌーボー)を代表する建築家で、ほぼ同世代のガウディとは、ライバル関係にありました。
赤っぽいレンガでできた外見は少し控えめな印象もありますが、ホール内の天井のステンドグラスは、光を浴びて存在感を放っています。
カタルーニャ音楽堂では、ぜひお時間をとって、内部を見学してみてください。
ガイドツアーも開催されていますが、わたしはコンサートを聴きに訪れました。
かなり上の方の席に座ったのですが、舞台も見やすく、満足しました。
1階にはタパスの食べられるカフェテリアがあるので、開演前に立ち寄るのも良いですよ。
コンサートの終了時間は23時近かったのですが、近くにピカソの行きつけだったクアトラ・ガッツというレストランがあるので、コーヒーを飲みながら余韻に浸りました。
レストランがメインですが、入り口近くの座席ならば、カフェとして利用することもできます。
バルセロナはスリなどが多いので、特に夜に外出される際は、ご注意ください。
▶カタルーニャ音楽堂
所在地:Palau de la Música, 4-6, 08003 Barcelona
アクセス:
地下鉄1・4号線ウルキナオナ駅から徒歩3分
ホームページ: https://www.palaumusica.cat/en
2.サン・パウ病院
同じくムンタネーが設計したサン・パウ病院は、世界遺産になった当時は、実際に使われていた病院でした。
(今も使われているサン・パウ病院は隣にありますが、現在はこちらの建物は病院としては使われていません)
花模様を多用し、ガウディ建築よりもどこか乙女チックなイメージのムンタネーの建物。
バルセロナに行くまで、まったくムンタネーのことを知らなかったのですが、個人的にはガウディの作品よりも好きになりました。
ムンタネーは「芸術には人を癒す力がある」という信念を持っていたそうですが、本当にこの病院に入院したら、楽しい気分になって治りが早いのではないかな、と感じました。
▶サン・パウ病院
所在地:Sant Antoni Maria Claret, 167, 08025 Barcelona
アクセス:
地下鉄5号線サン・パウ・ドス・デ・マッチ駅から徒歩1分
ホームページ: http://www.santpau.cat/en/
3.サグラダ・ファミリア
出典元:Pixabay @ CD_Photosaddict
ガウディの代表作であるサグラダ・ファミリア。
細い尖塔が伸びる外観があまりにも有名ですが、実際に行ってみて印象に残ったのは、内部で光り輝くカラフルなステンドグラスと、受難のファサードの外壁にレリーフのように浮かび上がる「JESUS」などの文字、地下博物館に展示された可愛い歴代のポスターなどです。
時間の関係で塔の上には登れなかったのですが、せっかく訪れるならば、塔の上からの眺めも楽しんでみてください。
日本人彫刻家・外尾悦郎さんが手がけた、生誕のファサードの彫刻群もお見逃しなく。
わたしは朝一番にカサ・ミラを訪れた後、サグラダ・ファミリアまで歩いて移動しました。
サグラダ・ファミリアからサン・パウ病院も1駅分なので、体力があまっていたら、歩いてみても良いと思います。
▶サグラダ・ファミリア
所在地:Carrer Mallorca, 401, Barcelona 08013
アクセス:
地下鉄2・5号線 サグラダ・ファミリア駅から徒歩1分
ホームページ: https://sagradafamilia.org/
4.グエル公園
グエル公園は、パステルカラーのカラフルなモザイクが施された波型のベンチ、お菓子の家みたいな形の建物、とかげ像のある大階段などが見どころのガウディ作の公園です。
メルヘンチックなイメージが強く、わたしは3ヶ所訪れたガウディ建築の中で一番気に入りました。
ベンチのある中央広場からは、バルセロナ中心部を眼下に眺めることができます。
公園内には、ガウディが住んでいた家を利用したガウディ博物館もありますよ。
▶グエル公園
所在地:Carrer d’Olot 08024 Barcelona
アクセス:
地下鉄3号線レセップス駅から徒歩20分、4号線アルフォンス X 駅からシャトルバスで15分
ホームページ: https://parkguell.barcelona/en
5.カサ・ミラ
カサ・ミラは、ブランドショップなどが軒を連ねるグラシア通りに面して建っています。
ガウディが晩年に手がけた作品で、外見が似ていることから「石切り場」(La Pedrera)という名前で呼ばれることも。
今でも住人が住んでいて、居住スペースの1室はモデルルームのように見学することができます。
変わった形の煙突が立ち並ぶ屋上からは、サグラダ・ファミリアも眺めることができますよ。
1階のミュージアムショップではセンスの良いグッズを発見することができますので、見学後に立ち寄ってみてはいかがですか。
▶カサ・ミラ
所在地:Passeig de Gràcia, 92, 08008 Barcelona
アクセス:地下鉄3・5号線ディアゴナル駅から徒歩1分
ホームページ: https://www.lapedrera.com/en
6.ピカソ美術館
旧市街のゴシック地区にあるピカソ美術館は、13~15世紀に建てられた邸宅を改装したピカソ作品専門の美術館です。
子ども離れした才能が感じられる少年時代の絵やベラスケス作「ラス・メニーナス」の習作、鳩の連作、陶器作品などが見どころです。
同じくゴシック地区にある、カテドラル前の壁画もピカソが手がけた作品なので、通りかかったら眺めてみてください。
▶ピカソ美術館
所在地:c/ Montcada, 15-23 – 08003 Barcelona
アクセス:
地下鉄4号線ジャウマ・プリメ駅から徒歩5分
ホームページ: http://www.museupicasso.bcn.cat/en
7.ミロ美術館
モンジュイックの丘にある、バルセロナ出身の画家・ミロの美術館です。
カラフルでユニークな形のオブジェが飾られているので、あまり意味が解らなくても、見ていて楽しいです。
ミュージアムショップでは、ミロの作品をデザインしたグッズがいろいろ購入できます。
居心地が良さそうなカフェもあるので、ぜひ時間に余裕を持って訪れてみてください。
▶ミロ美術館
所在地:Parc de Montjuïc 08038 Barcelona
アクセス:
スペイン広場から150 番のバスで約5分、フニクラのパルク・デ・モンジュイック駅から徒歩3分
ホームページ: https://www.fmirobcn.org/en/
最後に
以上、バルセロナで訪れたいスポット7ヶ所をご紹介しました。
「スペインは治安が悪い」というイメージがあり、ヨーロッパの国を女1人で何回か訪れた後も、なかなか行く勇気がありませんでした。
ですが、実際に行ってみて、注意すべきことに注意していれば意外と危なくないことに気付き、やっぱり行って良かった、と実感しました。
(地下鉄や通りではスリ対策として、ショルダーバッグは斜めがけし、チャックを手で押さえる。夜はなるべく出歩かない。人通りのない道はなるべく通らない。置き引きにあわないよう荷物から目や手を離さない、など)
バルセロナには、他にも魅力的なスポットがいろいろ(郊外ですが、モンセラットもおすすめです)ありますし、食事もおいしいので、ぜひ、時間をたっぷりとって、楽しんでみてください。