常夏の国・マレーシアにも温泉があるということは、一般の観光客にはあまり知られていません。
普通の観光名所巡りにはもう飽きた、という旅慣れたあなたに、KL中心部から車でほんの20分ほどの距離にある公共の温泉情報をお知らせしましょう。
アクセス
マレーシアの首都・クアラルンプールから車で20分ほど北上したところに、地元民の憩いの湯場「スラヤン温泉」があります。
Grab利用の場合は目的地に「Selayang Hot Spring Pool」と入力すればOK。
繁華街からさほど遠くないのにみるみるうちに緑深い景色になり、あっという間に天然温泉に到着するなんて、実際に行ってみるまでは嘘のように思えるホントの話です。
Grabで温泉に到着すると、駐車場入り口ゲート前で降車を促されます。
駐車場を利用するとRM2程度(50円強)の利用料がかかるようです。
降車し、トイレ兼更衣室を右に見て、屋台が立ち並んでいる中を湯気の見える方向へ進むと、いくつもの浴槽を有する温泉エリアにすぐ到着です。
実際に入ってみた!
温泉利用は無料
なんと、温泉の利用は無料です!
案内はマレー語
温泉エリアの入場口には入浴に際しての注意看板もありますが、全てマレー語記載です。
イラストを参考に、察しましょう。
露出は控えめに!ビキニも、もちろん裸はNG
マレーシアはイスラム教徒が多い国なので、女性は肌の露出は控えたほうが良いようです。
実際にこの日も、ビキニや日本的な水着姿の女性は一人も見かけませんでした。
そもそも、日本のように真っ裸で温泉に入る国の方が珍しいようですね
(私は日本では普段から混浴温泉も利用していたので、文化の違いをより一層強く感じます)。
女性はムスリムはヒジャブのまま、ムスリム以外でもTシャツなど着衣のまま湯浴みをするのが一般的なようです。
お湯は熱すぎる!?
写真をご覧いただいてお察しの通り、夜間にも関わらず気温が高く湯温も高い(温泉通の私の体感で50度程度)ため、浴槽に直接入浴する人はおらず、みなさん大きなタライやバケツにお湯を組んで沐浴したり、かけ湯や足湯をして温泉を楽しんでいました。
周辺には屋台も
温泉の周辺にはスチームボートや新鮮なフルーツの屋台が立ち並び、仕事の後に夕食がてら湯浴みに来る家族が多いように見受けられました。
この温泉に限らず、マレーシアでは子供を含む家族連れが日没後に行動している姿を多く見かけます。
日本の感覚だと、「夜間に子供を外に連れ出すなんて」と思いがちですが、強い日差しと紫外線を避けて夜間に家族の憩いの時間を持つというのが、南国では普通なのかもしれません。
最後に
ガイドブックなどに掲載の、ありきたりの観光スポットにはもう飽きたというあなたは、南国マレーシアの温泉を堪能してみてはいかがでしょうか。