ヴロツワフ マーケットスクエア(Rynek リネック)とは
ヴロツワフ マーケットスクエアは、ポーランドのヴロツワフという街にある市場広場です。
ポーランド語では”Rynek(リネック)”と呼ばれています。
その街並みは13世紀半ば(約800年前!)からほとんど変わっておらず、中世ヨーロッパの雰囲気を楽しむことができます。
色とりどりのヴィンテージタウンハウスに囲まれた歴史ある空間は、ヨーロッパで最大のオールドタウンマーケットの1つで、 ポーランドでも最も人気のある場所の1つです。
素晴らしいのはその街並みだけでなく、地元の人たちやヨーロッパからの観光客で賑わうレストランやカフェ、パブ!!
ポーランドは日本や他のヨーロッパの国と比べて物価がとても安いので、気になるお店に気軽に入って、思う存分食べたり飲んだり楽しむことができます!!
広さはどのくらい?
213×178平方メートル
ヨーロッパのオールドタウンマーケットの中では最大級の大きさですが、端から端まで歩いても5分程度!
歩いて見てまわれる四角形の広場に、見どころがギュッと詰まっています。
その歴史は?
ヴロツワフのマーケットスクエアは13世紀半ば、およそ800年前に造られました。
今もなお、その街並みは当時とほぼ同じレイアウトで残されています。
第二次世界大戦中、ポーランドでは多くの都市が戦場となり、破壊されてしまいました。
ヴロツワフもその一つです。
戦後、バロック様式と古典主義様式を使用して、18世紀後半の外観を元に慎重に復元されました。
ヴロツワフ マーケットスクエアの見どころ
概要を知ったところで、続いてマーケットスクエアの見どころを紹介します!!
➀旧市庁舎
マーケットスクエアの中心に佇む、旧市庁舎。ゴシック様式の歴史ある建物は、13世紀から建築が始まりました。
建築された当初は一階建ての建物で下が、何世紀にもわたって拡張されてきました。
現在の形は15世紀後半にさかのぼり、東と南のファサードに装飾が施されています。以前はタウンホールでしたが、現在は歴史博物館となっています。
ウロツワフのランドマーク的存在のこの旧市庁舎。
どの角度から見ても圧巻の佇まいです!
➁新市庁舎
旧市庁舎の左隣にある、後期ゴシック様式の新市庁舎。
旧市庁舎では手狭になったため、1859年の終わりに建築が計画されました。
5年後の1864年にようやく完成。現在も議会などが開かれ、ヴロツワフの市庁舎としての役割を果たしています。
ちなみに、新市庁舎の前には、ポーランドで最も著名な文学者の1人、アレクサンダー・フレドロの銅像が、ドドン!と美しく佇んでいます。
➂ポーランド最古・老舗レストラン
PiwnicaŚwidnicka(ピウニツァ・シュフィドニツァ)
旧市庁舎の地下にある、ピウニツァ・シュフィドニツァ。
1273年に営業を開始したビアハウスです。
その古さは何とポーランドで一番!
ヨーロッパの中でも2番目に古い歴史あるビレストランです!!
2017年に一度閉鎖されましたが、長い改修期間を経て、2020年に再オープンしました。
歴史ある店内で、ポーランドの郷土料理が楽しめます。
➃聖エリザベス教会
聖エリザベス教会は1220年から1230年、10年の月日をかけてロマネスク様式で建設されました。
13世紀にモンゴル人の征服によって破壊されましたが、 1456年に高さ130メートルの新しい教会として再建。
(当時ヨーロッパで最も高い建物の1つでした。)
しかし、またもや嵐と激しいあられのために倒壊。1535年に、高さ90 mで6つの鐘を備えた新しい教会の塔がルネサンス様式で建てられました。
残念ながら内部の美しい木製の家具やオルガン、丸天井などが、戦後に複数回起こった大火事によって失われてしまいます。
現在は鉄筋コンクリートなどの現代的な建築材料を使って再建されています。
外観は第2次世界大戦も大きな損傷もなく現在まで受け継がれたため、約500年前に建てられた壮大な教会の姿を見ることができます。
何度もの崩壊や損傷を受けても見事に蘇り続けた歴史ある教会です。
6ズオチ(約160円)の入場料を払って中に入ることもできます。
ヴロツワフの街を一望できる展望台は必見!
90メートル先の展望台へは300を超える階段を登る必要がありますが・・・
登りきった時に見える絶景は最高の癒しです。
➄フェニックスデパート(Feniks)
建築家ゲオルクシュナイダーによって1902年から1904年に建築されたデパートです。
当初は「バラッシュブラザーズデパート」という名前でオープン。
1929年オリジナルのアールヌーボー様式のファサードがマーケットスクエア側に造られ、よりシンプルでモダンな外観になりました。
バラッシュブラザーズデパート は第二次世界大戦で大きな被害を受けました。
戦後すぐ再建が始まり、1965年には今の”フェニックス(Feniks)”という名前で営業を再開。
威厳ある建物ですが、中はとっても庶民的なスーパー。
日本でいうと「イトーヨーカドー」のような雰囲気で、1階は食料品、2階から3階は洋服や寝具などを買うことができます。
買い物はショッピングセンターや大型スーパーへ行くのがおすすめですが、庶民的な雰囲気を垣間見たい!という方はぜひ中に入ってみてください。
マーケットスクエア・おすすめの楽しみ方
歩いて回れる広さに、ぎゅっと見所が詰まったまヴロツワフのマーケットスクエア。
・まずは、ぐるりと素晴らしい建築物を見てまわって写真撮影を。
・歩きながら中世ヨーロッパの雰囲気を味わって、疲れてきたらカフェやパブでひと休憩!
・教会を登ったり、フェニックスデパートでポーランドの歴史と生活を感じて、
・夜はレストランでポーランド料理を楽しむ。
といったプランがおすすめです。
ヨーロッパ中世の街並みの中で、カフェやパブ、買い物を楽しめます。