ポツダムといえば綺麗な庭園や宮殿などの観光スポットがいっぱいなことで有名ですが、ひとつひとつのスポットを深堀りして観光するとドイツの歴史の深いところまで知ることができます。
ツェツィリエンホーフ宮殿も歴史の深い宮殿でポツダムのメジャー観光スポットとして有名ですが、ポツダム会談が行われた宮殿で第2次世界大戦の歴史を深いところまで知ることができますのでお勧めの観光名所です。
今回はこのツェツィリエンホーフ宮殿の見どころを紹介していきます。
ツェツィリエンホーフ宮殿とは…、
ツェツィリエンホーフ宮殿は、ドイツ帝国最後の皇帝ヴィルヘルム2世がその后であるツェツィリエのために1917年に建立しました。
最後はこの宮殿で過ごしたようですが、ポツダムの湖の湖畔に建つこの宮殿は建物だけでなく、その周辺まで世界遺産に登録されています。
日露戦争の時代に最後の皇太子の結婚式がこの宮殿で行われましたが、歴史の流れに翻弄されて王家の一族は一般人になったようです。
1945年にポツダム会談の会議場として使われ、当時の日本に対して「無条件降伏」等を求めたポツダム宣言が発せられ、大東亜戦争の終結が決められるという日本とも関わりがある宮殿です。
① 中庭と建物の煙突
外観において言えば、中庭と建物についた10本以上の煙突が見どころのひとつです。
中庭の真ん中に赤い星が描かれているのがポイントで、建物と中庭で描かれる見栄えは写真撮影スポットとして人気です。
建物についた煙突はひとつひとつデザインが異なっているのが面白いところで、建立者はインテリアにかなりこだわっていたのがわかります。
② ポツダム会談の部屋
一番の見どころはポツダム会談の部屋です。
米国のトルーマン、英国のチャーチル、ソ連のスターリンが会議した部屋が当時のまま残されています。
目印は円卓の上に置かれている3つの国旗で、彼ら3人がどこに座っていたかは旗の位置で想像ができます。
建物の外観からこの宮殿でポツダム会談が行われたとは想像しがたいですが、この部屋は当時のまま残されているため、いかにも歴史的瞬間を感じられるような重厚な雰囲気が出ています。
③ 数々の展示写真
展示された写真にもぜひ目を向けてみたいものです。
展示された写真の中には、ポツダム会談中の写真やトルーマン、チャーチル、スターリンの3人が写った写真が展示されており、ポツダム会談当時の様子を感じ取ることができます。
④ スターリンの部屋
スターリンはこのツェツィリエンホーフ宮殿に一番乗りで来たようで、南向きの日当たりのよい広い部屋をとって滞在していたようです。
建物の外観から別荘みたいな感じもあるため、会談の会場としてだけでなく宿泊所としても利用されていたのがわかります。
さいごに
ポツダム会談が行われた場所として有名なツェツィリエンホーフ宮殿ですが、実は第2次世界大戦以外にも深い歴史のある観光スポットです。
このスポットを見学する際には、入場チケットを購入するのはもちろんですが、写真撮影をしたい場合は写真撮影許可のチケットも必要になりますので、入場券を買う際に一緒に買うのを忘れないようにしましょう。
▶ツェツィリエンホーフ宮殿 (Schloss Cecilienhof)
住所: Im Neuen Garten, 14469 Potsdam, Germany
電話番号: (+49) 0331 969 4244
営業時間: 4月-10月 10:00-17:30、11月-3月 10:00-16:30 (毎週月、12月24日・25日は休み)
HP・SNS: https://www.spsg.de/schloesser-gaerten/objekt/schloss-cecilienhof/