日本人にはまだあまり知られていませんが、ドイツの人たちにとっては有名な国内の景勝地の一つにザクセン・スイスがあります。
かつてこの地を訪れたスイスの芸術家が、その美しさを「スイスの景色に似ている」と表現したことから、ザクセン地方のスイス、ザクセン・スイスと呼ばれるようになったと言われています。
1億年前には海底に沈んでいたこの土地。
数千年のうちに隆起と浸食を繰り返して写真のような奇岩群が出来上がりました。
ドレスデンから40分という立地ながら、どこか異世界に迷い込んだかのような独特な世界をご紹介します。
1.ザクセン・スイスへのアクセス
ドレスデンから東へ、チェコ行きのSバーン(S1)に乗ること35分、ザクセン・スイスの小さな温泉の町、ラーテン(Kurout Rathen駅)に到着します。
駅を出るとエルベ川が横たわり、船着き場があります。
10分間の船旅で反対岸へと渡ると、36000ヘクタールもの広大な敷地を誇る、ザクセン・スイス国立公園の入り口です。
2.ハイキング途中にも絶景を堪能
船着き場を降りたら、看板に従って山道をハイキングで登っていきます。
狭い道をどんどん登っていくので、始めはあまり周りが見えません。
しばらく登ると突然、眼下に雄大なエルベ川が見渡せる場所に到着します。
この絶景を見ながら休憩しつつ、合計30分ほど登ればハイライトのバスタイ橋に到着します。
3.ハイライトは170年もの歴史を持つバスタイ橋
ザクセン・スイス観光で絶対に見逃せないのがこちらのバスタイ橋です。
1851年に作られた奇岩と奇岩を結ぶ石橋は高さ200mほど。
このバスタイ橋は歩いて渡ることができます。橋の上からは近くの奇岩群だけでなく遠くにはチェコの景色も広がります。
橋を渡った反対側にはレストランや売店があるので、下りに備えて一休みしてください。
橋の全景をカメラに収めるには、橋の先から更に進み、展望台まで登ります。
また、このザクセン・スイス国立公園には全部で12000ものクライミングコースがあり、ロッククライミングの聖地としても有名です。
よく目を凝らすと奇岩にしがみついて登っているクライマーを見つけることができるかも知れません。
ちなみに、ハイキングで登る自信がない方は、車でバスタイ橋の近くの駐車場まで行くことも可能です。
まとめ
いかがでしたか?
ドイツと聞いて真っ先に思い浮かべる景色とは良い意味で別格と言えるザクセン・スイス。
ドレスデンやベルリンを訪れる際の寄り道に、ぜひ検討してみてくださいね。