ドイツの秋の風物詩と言えば、世界的に有名なビールの祭典、オクトーバーフェスト。
オクトーバーフェストに出かけたことのある方や、写真や映像でその様子を目にした方なら必ず見ているはずの名脇役が、ドイツの名物パン、プレッツェルです。
最近では日本にも専門店ができるなど、世界中で大人気。今回はその魅力に迫ります。
1.ドイツの伝統パン、ブレーツェル
日本では英語にならってプレッツェルと呼ばれていますが、ドイツ語だとBrezel、ブレーツェルと発音します。
中世ヨーロッパ時代から食べられていた歴史あるパン。
その起源や名前の由来は諸説ありますが、南ドイツが発祥で、その形は腕組みをしている人から着想し、名前はラテン語で腕を意味するbracellaeから来ている、というのが一般的な説です。
確かに、腕組みをしたような形に見えますね!
日本やアメリカで主流なプレッツェルは小さくて堅い、スナックですが、こちらもドイツのブレーツェルが変化したものだと言われています。
同じく世界的に人気となったベーグルも、東欧でブレーツェルがやわらかく変化したものだと言われています。
2.作り方、そして食べ方
ブレーツェルの特徴的な色と味は、焼く前に生地を苛性ソーダ液につける、独特な製法で完成します。
これにより、外側はカリッと、中はもっちりふわふわとした食感が楽しめます。
もっともシンプルなものは表面に岩塩がちりばめられています。
そのまま食べるととってもしょっぱいので、食べる前に岩塩を落として塩分を調節して食べるのがおすすめです。
バターやチーズを塗る時にはちぎるのではなく、真横から半分にスライスして内側全体に塗り、再びサンドしてかぶりつくのが一般的です。
この形のパンを横から切るとは、日本人にはなかなか思いつきませんよね!
3.バリエーション豊富なブレーツェル
オクトーバーフェストで見かけるのはシンプルなものがほとんどですが、街のパン屋さんでは1年中、さまざまな味付けのブレーツェルが売っています。
チーズ、ゴマ、かぼちゃの種など、表面にトッピングされたものから、スライスしてバターを塗ったもの、チョコレートをかけたものもあります。
本来のブレーツェルとは異なりますが、最近の変わり種では、ブレーツェルの形をした揚げドーナツにお砂糖をまぶしたものまで登場していますよ。
まとめ
いかがでしたか?
スーパーでは50セントから、パン屋さんでも1ユーロから買えるブレーツェル。
ビールのおつまみにも小腹が空いたときにも頼れる存在です。
ドイツ旅行の際にはぜひいろんな味を食べ比べてみてください。
また、パン屋さんの看板やロゴはブレーツェルの形をしていることも多いので、探してみてくださいね。