フィリピンのサイクリング事情
旅先に自転車を持って行ったり、レンタサイクルを利用され方も少なくないかもしれません。
私自身は自転車が趣味ではないのですが、好きな人にとってはきっと現地の空気を感じながらのサイクリングはたまらないのでしょうね。
海外でもこういう経験された方、または検討している方もおられるでしょうか。
今回はフィリピンの特にミンダナオ島での事情についてお伝えします。
パンデミックの影響で実は流行り始めてます
フィリピンというとジープニーなどの公共交通機関以外では、車やバイクというイメージが強いと思います。
実際それ以外の選択肢は最近までありませんでした。
自転車に乗っている人もマレにいましたが、あくまで遊び程度という印象でした。
それがパンデミックが始まってから、特に2021年に入ってから自転車を使って外出する人が爆発的に増加しているんです。
どれくらいかと言えば、自転車に遭遇せずに車を運転できる日は無いというくらいです。
なぜこれほどまでにサイクリストが増えているのでしょうか。
その理由は…?(個人の推測です)
主に経済的な理由が考えられます。パンデミックによって職を失ったり収入が減った人が多いのは事実です。
加えて公共交通機関も値上げになりました。
以前はあり得ないほど乗客を乗せていたジープニーやトライシクルですが、ソーシャルディスタンスが必要ということで定員が半分に制限されています。
ただそれでは当然ドライバーの収入が半減してしまいますので、運賃の値上げが許可されています。
路線ごとに異なりますが、最大で2.5倍程度の路線も存在します。収入減+支出大を乗り越えるために自転車の利用が増えたと私は推測しています。
また公共交通機関の定員半減によって、特に通勤時間帯の輸送力低下(乗り物が捕まらない)現象が発生しているのも理由の一つかもしれません。
自転車利用者が増えすぎて社会問題化も…
ただあまりにも急に自転車の利用者が増えたせいで、社会問題化しています。
車道に速度の遅い自転車がたくさんいれば当然車の交通に支障が出るからです。
自転車側も明確な交通ルールや教育がないために縦横無尽に走っている人が多く、事故も多発しています。
市も急きょ自転車レーンを設けるなどしていますが、駐停車してしまう車がいたり、そのレーンを使わない自転車も多いためまだ解決には至っていません。
きっと近い将来に自転車レーンが充実する
このような状況から近い将来に交通ルールの整備や、自転車レーンの充実などがされていくと思われます。
そうなれば旅行者がサイクリングを楽しめるようになる日も遠くないと考えています。
その時が来たらまたお知らせしたいと思います☆
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