【フランス東部・フランシュ・コンテ】心安らぐ美食の里アルボワで黄色いワインを堪能


    ワインというと、赤ワインと白ワインとロゼワインの3種類を思い浮かべますよね。

    みなさんは黄色いワイン(Vin jaune=ヴァン・ジョーヌ)というものがあるのをご存知ですか?

    今回は、黄色いワインの生産地であり、美食の里として有名なフランス東部アルボワの村の魅力とアルボワで出会った珍しいワインの数々についてお伝えします!

    アルボワってどこにあるの?

    アルボワの村は、フランス東部フランシュ・コンテ地方のジュラ県北部にあります。

    スイスと国境を接しているジュラ県は、湖や渓谷、山など自然豊かで、のどかな雰囲気にあふれています。

    フランスの中でもあまり知られていない『秘境』です。

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    アルボワへの行き方

    アルボワは秘境と呼ばれるジュラ県にありますので、訪れるのはなかなか容易ではありません。

    アルボワへは、パリからフランス新幹線TGV(トラン・ア・グランド・ヴィッテス/Train à grande vitesse =超高速鉄道)に乗り、リヨンかブザンソンまで行きます。

    そこから在来線に乗り換えてアルボワへ行くことができます。

    あるいは、スイスのジュネーブからフランスのブール・ガン・ブレスへTGVで移動し、在来線に乗る方法もあります。

    いずれも在来線の本数が少ないことと、乗り継ぎの便を考えなければなりませんので、旅程を組むのに一苦労しました。

    時刻表や乗り換えの検索には、フランス国鉄 SNCF(エス・エヌ・セー・エフ)のホームページが便利です。(参考ホームページ:https://www.sncf.com/fr )

    降り立ったアルボワの駅はなんと落書きだらけの無人駅!

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    なんという田舎に来てしまったんだ…。

    駅には券売機が一台ありましたが、故障してしまう可能性も大(それがフランス!)。

    帰りの切符は事前に準備しておくと安心です。

    アルボワの清らかな風景の中をお散歩

    無人駅に衝撃を受けながらアルボワの村を目指して歩いて行きます。

    駅からダラダラ坂を15分ほど登るとアルボワの村に到着します。

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    まずお目にかかるのは、アルボワ出身の細菌学者、ルイ・パスツールの生家です。

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    緑の蔦に覆われたこぢんまりとしたおうちは中を見学することができ、パスツールの研究所や、家族が暮らした様子などが再現されています。

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    パスツールの家から坂を登り続けると、村の中心地Place de la Liberté (プラス・ド・ラ・リベルテ)に到着します。

    ここが村の中心地。数々のワイナリー、美味しそうなレストランやカフェが並んでいます。

    サン・ジュスト教会の裏手には小さな小川が流れ、その周りには清らかで美しい景色が広がっていました。
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    水が流れる音と共に小さな橋を渡って散歩をするのがなによりも心地良い。
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    何気ない景色でも絵になります。

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    日本では知名度のない小さな村。

    これといって観光名所はありませんが、こんな村の一角をお散歩するのが何よりの贅沢。

    フランスの田舎の楽しみ方なのだと確信できる村です。

    珍しいワインの試飲天国

    アルボワの村の中には、ワイナリーがたくさんあり、そこでワインを試飲し購入することができます。

    お酒好き、ワイン好きにはたまらないくらいたくさんの小さなワイナリーがあるんですよ。

    日本には輸出していない地域の造り手さんもいました。

    sレアワインに出会えるのは魅力的ですよね。

    そして、私が村中のワイナリーをはしごし、説明を聞き、飲みまくった結果、飲むべきワインはこの3種類です。

    黄色いワイン (Vin jaune=ヴァン・ジョーヌ)

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    ジョーヌはフランス語で黄色という意味。

    その名の通り、まるで琥珀のように黄色がかった色味が特徴です。

    ジュラ地方でのみ造られる特徴的なワインでアルボワを訪れたらぜひ飲みたいワインです。

    ヴァン・ジョーヌは、サヴァニャン種というぶどうから造られる白ワインの一種です。白ワインを造るとき、樽でぶどうを寝かせ、蒸発した分の水分を補充しますが、ヴァン・ジョーヌはこの水分の補充を行わず、最低でも6年、樽で熟成させます。この長い熟成期間から独特の黄色い色味とナッツのような香りになると言われています。

    藁ワイン(Vin de Paille=ヴァン・ド・パイユ)

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    ヴァン・ド・パイユは、直訳すると藁のワイン。

    その名の通り、ぶどうを藁の上に放置しておいて偶然できたというワインです。

    藁の上に6週間以上ぶどうを放置して乾燥させてからワインにするため、甘みと香りが凝縮されます。

    まるでラムレーズンのような味わい。

    10kgの干しぶどうからわずか20リットルしか造ることのできない希少なお酒です。

    食後酒や、バニラアイスにかけても美味しいです。

    マクヴァン・ド・ジュラ(Macvin du Jura)

    ぶどうの絞りかすから造られる蒸留酒、マールとぶどうジュースを混ぜて作ったお酒。

    ぶどう本来の甘みを感じられる食後酒です。

    ジュラ地方でしか生産されないことと、造るのに手間がかかるため希少で、日本では滅多に飲めないレアなワインではないでしょうか。

    これがすごく美味しくて私はハマってしまいました。

    最後に

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    葡萄畑に囲まれ、清流の脇に静かに佇む村、アルボワ。

    日本では知名度の低い田舎村ですが、ワイン好きの間では有名な村です。

    村の中のワイナリー巡りや、目に留まった景色を写真に撮って歩くのが最高に楽しい村。

    しかし!この村の魅力はそれだけにとどまりません。

    次回は、美食の村として名高いアルボワをその地位に押し上げた一軒のオーベルジュをご紹介します。

       

        ★yukacco

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