ソウルのカフェと言うと、どうしても流行りのオシャレなお店を想像してしまいがちですが、
韓国にも日本と同様に、レトロな喫茶店があるのをご存知ですか?
今回は学生街の中心に位置する喫茶店「学林茶房」をご紹介いたします!
一度は立ち寄りたい大学路(テハンノ)の老舗「学林茶房」
1956年にオープンされ2016年に60周年を迎えた学林茶房。
本格珈琲が楽しめる場所として、幅広い年齢層に親しまれています。
学林茶房がある大学路(テハンノ)には創業当時、ソウル大学のキャンパスがありました。
現在は成均館大学や放送宇通信大学などの他、数多くの劇場やギャラリーが集まっており、
若者で賑わう文化発信地の一つ。
また大学路には、以前ご紹介した「梨花洞壁画村」もあり、観光にも人気のエリアです。
大都会の真ん中に50年以上存在する喫茶店
学林茶房は、建物のガラスの引き戸に入り、奥の階段を上った2階にあります。
入り口に張り出されている金色の看板が目を惹きますね。
ファンドンイルという詩人が寄せた詩「学林茶房」の内容で、
「超巨大メトロポリタンのソウルで1970年代、あるいは1960年代に時間移動」、
「一杯のコーヒーとベートーベンの側で・・・」などと書かれています。
60~70年代へタイムスリップしたような店内
店内は2000枚以上のLPレコードをはじめ、趣のあるインテリアで、
創業当時そのままの雰囲気が大切に残されています。
ドラマ「星から来たあなた」など、撮影地として使用されることもある学林茶房。
思わず店内を一通り見まわしてしまいます。
学生の街、というだけあり、夕方や休日は特に混雑しますが、
それでも落ち着いた空間は、騒がしさを全く感じさせません。
学林茶房のもう一つの魅力はメニューの多さ!
学生に人気、ということは、雰囲気が良いこと以外の魅力も備わっています!
歴史ある学林茶房で、他の特徴として挙げられるのがメニューの多さ!
温かい韓国茶やラテメニューなど、幅広いジャンルの飲み物が提供されています。
ビールやワインなどのアルコールも揃っており、音楽と共に大人の時間を感じられる場所でもあります。
コーヒー好きなら大満足間違いなし!プライドの高いコーヒー
こだわりのコーヒーは、近くの工房で焙煎されて丁寧に淹れられています。
なんと創業時の社長は日本まで行ってコーヒーを学んだとのこと!
オリジナルコーヒーをはじめ、ウインナーコーヒー、カフェラテなど、
好みに合わせたコーヒーメニューが選べます。
長年守られてきたコーヒーへのプライドが、現在の学林茶房でも感じられます。
お気に入りの一杯と共に、それぞれの過ごし方を
ゆったりと流れる時間の中で、読書や音楽を楽しむもよし、
その日の思い出や翌日の予定を話し合うもよし。
素敵な空間で、一段と会話も弾みそうです。
混雑時には順番待ちも発生するほどの人気店なので、多少の注意は必要ですが、
営業時間が夜11時までというのも嬉しいところ。
ショッピングや食事の帰りにも気軽に立ち寄れます。
ソウル旅行中のひととき、お気に入りの過ごし方を見つけてみてくださいね。
▶学林茶房(ハンニムタバン)
住所:ソウル特別市 鍾路区 明倫4街 94-2, 2F
電話番号: +82 2-742-2877
営業時間: 10:30~23:00 (ラストオーダー 22:30)
休業日: 旧正月・秋夕(チュソク)当日
アクセス: 地下鉄4号線「恵化」駅 3番出口より徒歩3分