フレスコ画の宝庫! 眩しいほど色鮮やかなドイツ・ブルッフザール城へ


    ドイツ南西部、ハイデルベルクから南へ電車で約30分のところにある町ブルッフザール(Bruchsal)に、眩しいほど色鮮やかなお城「ブルッフザール城(Schloss Bruchsal)」があります。

    ご存知の方が多いように、ドイツにはたくさんの美しいお城が点在していますが、ブルッフザール城はガイドブックやインターネット上の情報サイトであまり紹介されていないため、知らない方が圧倒的に多いです。

    しかし、間違いなく訪れる価値があるほど美しく、フレスコ画の宝庫として現地の人々から親しまれています。

    お城の概要

    ブルッフザール城は、ライン川上流にある唯一の王子司教の住居で、バロック様式の宮殿。眩しいほど色鮮やかな外観と広大な庭園、そして豪華絢爛な城内は多くの人々を魅了します。

    18世紀前半に当時の司教ダミアン・ヒューゴ・フィリップ・フォン・シェーンボルンによって建設されました。

    建設時はシェーンボルンの家族の繋がりを利用して、バロック様式の専門家や建築スタッフらが募られ、壮大なブルッフザール城が完成したのです。

    しかし、第二次世界大戦中に破壊され、その後1996年まで続いた修復プロジェクトにより当時の美しいお城が再建されました。

    フレスコ画溢れる城内

    お城の中に入ると、外観の可愛いらしい印象とは少し異なり、華麗で荘厳な印象。

    1階の中心にある階段上の天井には、1752年にヨハネスシックが描いた巨大なフレスコ画が天井ドーム全体を覆うように描かれており、人々を圧倒します。

    こちらは、城内にある2つのホールのうちのひとつ「大理石の間」。

    ロココ様式が採用され、煌びやかな金の装飾に代理石でできた壁や柱、そして天井一面に描かれた巨大なフレスコ画が華々しい大理石の間は、祝賀行事の際に使われました。

    ハフスブルク家の女帝・マリア・テレジアの肖像画も見られます。

    こちらは城内にあるもうひとつのホール「プリンスホール」。

    パリのスービズホテル(Hôtel de Soubise)を連想させるデザインになっており、壁には歴代プリンス司教の肖像画が飾られています。

    フレスコ画以外にも、壁に掛けられた大きなタペストリーは見どころのひとつ。

    城内では当時使用されていた家具や調度品なども見られます。

    城内部を見学する際には、1時間ほどのガイドツアーが開催されているので、時間が合う際にはぜひ参加してみて下さい。

    博物館

    城内には音楽機械博物館と歴史博物館も併設されており、城内見学のチケットで入館できるので、ぜひ立ち寄ってみて下さいね。

    特に音楽機械博物館では、レトロな雰囲気の巨大なオルゴールやオーケストリオン見られ、ただ見て歩くだけでも楽しいですよ。

    庭園

    城内を見学した後は、広大な庭園を散策してみてはいかがでしょうか?

    色鮮やかなブルッフザール城を眺めながら、生い茂った緑に包まれてのんびりお散歩する時間は、ドイツでの特別な時間になることでしょう。晴れた日は、とても気持ちがいいですよ!

    さいごに

    今回はドイツのブルッフザール城についてご紹介しました。

    華麗で躍動感溢れる巨大なフレスコ画はもちろんのこと、色鮮やかな外観や広大な庭園は見事なもので、一度は訪れる価値のあるお城です。

    ガイドブックやインターネット上での情報は少ないですが、ドイツの隠れ家的なお城として、ブルッフザールまで足を延ばしてみてはいかかがでしょうか?

    ▶ブルッフザール城(Schloss Bruchsal)

    住所:Schloßraum 4, 76646 Bruchsal, ドイツ
    公式Webサイト: https://www.schloss-bruchsal.de/

       

        ★KIKI

        ライター
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