コロナウイルスが世界各国で猛威を振るっています。
もはや例外の国はほとんどありませんね。
東南アジアの国ミャンマーも影響がでてきました。
3月半ばまで感染者数がゼロということになっていましたが、海外から帰ってきたミャンマー人を発端に、じわじわと感染者数が増えてきています。
感染者が出てからのミャンマー政府の対応は?
ミャンマーで初めての感染者が出たのが3月の後半です。
そこからのミャンマー政府の対応は素早く、タイとの陸路の国境閉鎖、外国人へのビザ発給停止などが連日のように発表され、実施されていきました。
学校もすぐに閉鎖になり、レストランもじわじわと営業停止となっていきました。
ヤンゴン市内でいつも混みあう人気のレストラン、ラングーンティーハウスも閑散としていました。
今はほとんどのレストランでデリバリーサービスを行っています。
ちょうどフードパンダやグラブキッチンといったデリバリーサービスが普及し始めたところだったので、大きな混乱もなくデリバリーに移行することができた印象です。
外国人の入国はどうなっている?
ミャンマー政府は4月30日まで、ミャンマー国内すべての空港で商用のすべての国際旅客航空便の着陸を禁止にすると発表しました。
ビザも発給されない、ということもあり海外からミャンマーに入るのは現実的に不可能な状態です。
ANAなど限られた航空会社が、ミャンマーから国外に出たい人を乗せて飛行することは許されています。
ミャンマーから日本に帰国することは可能な状態です。
5月以降海外から入ってくる人にどのような対応がされるのか、引き続き留意していたいと思います。
現在の街の中の状態はどうなっている?
最初の感染者が確認されてから、街中には手を洗うための仮設水道があちらこちらにできはじめたのが印象的です。
また、どの商業施設に入る際にも体温を測定され、消毒液で手を洗うことが義務付けられています。
この徹底ぶりは素晴らしいです。
もともと4月12日から、ミャンマーの新年にあたるウォーターフェスティバルが開かれる予定になっていましたが、政府はこの期間も外出自粛を要請し、ウォーターフェスティバルは実質上中止となりました。
その期間ヤンゴン市内のほぼ全てのシティーマート(スーパーマーケット)も5日間営業を停止することとなりました。
いつもは1日中大渋滞が続くメインストリートもご覧のように閑散としています。
市場の様子もご覧の通り。
毎日必要な野菜を買うことができる程度に数軒お店を出していますが、いつもの3割程度のお店が開いているのみの印象です。
ミャンマーのコロナウイル対策で、もう一点素晴らしいと思うところは、スーパーマーケットで一度も買い占めの様子を見たことがない、ということです。
政府も早めの段階で、同じ商品は一人3点まで、など制限を設けていたこともあり、今のところ物資に関する混乱は起きていない状況です。
なくなりがちなインスタントラーメンも、ほとんどのスーパーで十分な在庫が揃えられている状態です。
トイレットペーパーもちゃんとありますよ。
店員さんもフィルムがついたフェイスマスクをつけて接客していて、しっかり予防対策が行われている印象です。
薬局には今もマスクが十分な在庫を揃えて並んでいます。
値段はもともとの値段の1.5倍くらいの値段となっていますが、日本円にしたら1500円程度で50枚入りのボックスを買うことができます。
もとから焦らず、他人に優しいミャンマー人の良さが感じられる機会ともなっています。
引き続き外出自粛の期間はありますが、ミャンマーの医療体制なども考えると、これ以上感染者を増やさず、早めに収束してほしい限りです。