初めてのスイス旅行!元現地在住者が教える気候とおすすめのシーズン


    美しい山々や湖、魅力的な観光列車ルート…

    チューリヒやベルン、ジュネーブなどの歴史的な都市…。

    みなさんにとってスイスは憧れの旅行先のひとつでしょう。

    しかし、いざスイス旅行を計画しようと思っても意外とスイスのことって知らないことが多いですよね。

    そこで今回は、旅行を計画するにあたって一番気になる現地の気候をご紹介します。

    スイスに約3年暮らして肌で感じた気候を季節ごとのおすすめイベントと共にご紹介します!

    スイスの春は最高のシーズン!注意点は?

    まずはスイスの春は3月下旬頃から5月まで。
    とても短いですが、花々や若葉が芽吹き、一年で一番美しく、人々の気持ちも明るくなる時期です。

    復活祭中の旅行は注意!?

    移動型の祝祭日、復活祭が3〜4月にかかることが多く、春の訪れをお祝いするムードを味わえますが、祝祭日はお店がお休みになることが多く注意が必要です。

    復活祭中は欧米の旅行者も増えるので混雑します。
    復活祭中に旅行をするのは避けた方が良さそうです。

    復活祭の前に訪れれば卵やウサギを模した可愛いチョコレートのお土産に出会えます。
    このシーズンだけのスペシャルなお土産です。

    安定しない春の気候。上着があると◎

    3月下旬から4月はまだ気温が安定せず、最低気温が一桁台という日もあります。

    お出かけ前は必ず天気予報で気温をチェックしてください。
    ユニクロのコンパクトなダウンがあると持ち運びしやすく、この時期の旅行に便利です。

    5月に入ると気温は安定します。チューリヒの平均最高気温は19.9度、平均最低気温は9.9度。

    爽やかで過ごしやすい陽気です。

    朝晩は冷え込むこともあるので、上着が1枚あると安心ですね。

    5月は旅行に最適なシーズン

    徐々に日も長くなり春から夏へと移り変わる時期は最高のシーズンです。

    晴れの日も増えて、スイス人はいっせいに太陽を求めて公園やカフェのテラスで日光浴を始めます。

    レマン湖畔にあるモントルーやヴヴェイの高地では、ナルシストいう白い水仙の群生が見られる特別なシーズンです。

    食べ物では、白アスパラが旬となりレストランや店先に並びます。

    個人的には5月がスイスを旅行する最高の旅行シーズンだと思います。

    スイスの夏は意外と暑かった

    涼しそうなイメージのあるスイス。いえいえ、このところの温暖化の波はスイスにも押し寄せております。

    紫外線対策をしっかりと

    6月、7月スイスの都市部はとにかく暑い!気温が35度を超えることも日常茶飯事です。

    紫外線もとても強いので帽子やサングラス、日焼け止めも手放せません。

    また、スイスの一般家庭には冷房が普及していません。

    バスや電車の中も冷房が効いていないところがありますので、クーラーに慣れている日本人は暑さにぐったりしてしまうかも。

    都市部を旅行する際は気をつけてください。山岳リゾートの多いスイス。

    高所は気温が下がりますので、晴天の多いこの時期は山登りやハイキング、山岳リゾートを訪ねるにはおすすめです。

    8月になると肌寒くなる

    8月は暑いイメージがありますが、スイスは秋の訪れが早く、8月に入ると肌寒い日が増えてきます。

    8月後半は厚手のニットや薄いダウンを着ることもあるほど。山登りやハイキングを予定する方は特に念入りに気温や天気をチェックしてください。

    夏のスイスのイベントと言えば、8月1日の建国記念日。

    愛国心の強いスイス人が国旗を家のベランダに飾り、大好きなバーベキューをして盛り上がります。

    この時は、国旗や牛の模様がモチーフとなったかわいいスイスグッズがスーパーでも売られ、お土産にぴったりです。

    スイスの秋は美食シーズン

    スイスの秋はとても短いですが、ロマンチックで美しく写真を撮るのにぴったりのシーズンです。

    9月は2番目におすすめのシーズン

    9月はスイスの学校や会社の新年度のスタートの月。

    日が短くなり、急速に秋が深まりますが、空気が澄んでいて山がとても綺麗に見えます。
    まだ晴れる日も多いので、9月は2番目におすすめの旅行シーズンです。

    一気に冷え込む10月

    10月になるとさらに冷え込みます。
    葉が色づき美しいな…と感じたかと思うとあっという間に枯れ草色に変わり散ってしまいます。

    一瞬の儚い美しさを感じられおすすめなのですが、天気が変わりやすく、雨の日も増えてくるので美しい風景を見られるかは運次第…となります。

    しかし、10月になるとトリュフやジロール茸、モリーユ茸などのキノコ、かぼちゃ、ジビエなど秋の味覚が解禁となります。グルメ目的の旅にはおすすめのシーズンです。

    スイスの長いく厳しい冬、クリスマスとスキーはおすすめ

      寒く長い冬

      11月から3月半ば頃まで…スイスは長く厳しい冬に包まれます。日照時間は短く、毎日曇天…もしくは雨、雪。

      最低気温はマイナスになり、外に出ると5分もしないうちに帰りたくなります!!

      それくらい厳しいスイスの冬。

      冬のスイスはクリスマスイベントを楽しんで

      旅行におすすめのシーズンとは言い難いのですが、12月には暗くて憂鬱な冬を乗り切るためのイベント、クリスマスがあります。

      クリスマスの本場、ヨーロッパではそれは美しく町を飾り付けます。

      モントルーではスイス最大のクリスマスマーケットが開催されます。

      冬のキンと澄んだ冷たい空気の中で見るイルミネーションは最高に綺麗です。

      ウィンタースポーツもおすすめ

      また、冬は山間部でスキーを楽しむことができます。
      都市部でも街中にスケートリンクが現れたりするので、ウィンタースポーツを楽しみたい方にもおすすめのシーズンです。

      クリスマスイルミネーションは11月後半から始まります。

      防寒対策はしっかりと

      ただし本当に寒いので防寒対策はバッチリでいらしてください。

      厚手のダウンコートにムートンブーツ、ヒートテックやホッカイロ、手袋にマフラーが必須となります。

      スイスを訪れる時は標高に注意!

      スイスと言えば山!

      登山やハイキング、名峰が見られる展望台を目的にスイスを訪れる人も多いでしょう。

      そこで注意したいのが訪れる町や村の標高です。

      気温は、標高が100メートル上がると0.6℃下がります。夏でも標高の高いところに行くと、下界よりも気温が下がります。

      標高に合わせた服装を

      標高を考慮して服装を準備しないと寒くて震えてしまう…なんていうことになりかねません。

      展望台や山岳リゾート、登山ルートを訪れる予定のある方は標高に基づいて気温を調べて持ち物を準備されてください。

      山間部の多いスイスでは目的地によって標高に注意が必要です。

      訪れる町や村の標高を調べてから気温をチェックしましょう。

      最後に

      一般的に晴天が多くてカラッとしたスイスの夏がベストシーズンだと思う方は多いでしょう。

      しかし、近年は温暖化の影響でスイスの夏も日本のように猛暑の波が押し寄せています。

      お天気の日が多く、気候も最適な5月と9月がおすすめの旅行シーズンです。次点では秋のグルメが楽しめる10月。

      とはいえ、夏の間も山岳リゾートでは爽やかな気候と晴れの日が続きやすく、高山植物も見頃を迎えてハイキングや登山に最適です。

      寒すぎる冬もスキーやクリスマスイルミネーションを目的にすれば楽しむことができますね。

      ぜひ目的や過ごし方に合わせてスイス旅行を楽しんでください!

         

          ★yukacco

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