ワシントンDCは車社会のアメリカの中でも、公共交通機関が充実している街の一つです。運転免許や自家用車を持っていない旅行者でも気軽に観光地を巡ることができます。
今回は、元在住者がワシントンDCの地下鉄について、利用方法や注意点をお伝えします!
(引用元:http://www.variedperspectives.com/Places/washingtondc/metro.html)
目次
1.ワシントンメトロとは
2.料金
3.ICカードの使い方
4.メトロに乗る時の注意点
まとめ
1.ワシントンメトロとは
(画像引用元:https://washington.org/navigating-dc-metro?fbclid=IwAR1axyjarsuePmekhxYtJb2bsgUpqEBIiHWEqiUogyzCsAuEjE5YlnXmumw#DC-Metro-Map)
ワシントンDCのメトロは「ワシントンメトロ」、「WMATA」と呼ばれDCを中心にお隣のメリーランド州とバージニア州にまで広がっています。
地域の人も通勤や通学に利用する、全米で2番目に利用者の多い公共交通となっています。
路線は全部で6つ、全て色の名前で区別されています。
レッドライン:北西の高級住宅街やモール、動物園とDC中心、北東側をつなぐU字の路線
グリーンライン・イエローライン:市内を南北に走る路線。中心エリアの線路は共有していて郊外エリアの行き先が違う
オレンジライン・ブルーライン・シルバーライン:市内を東西に走る路線。中心エリアの線路を共有しているが郊外エリアの行き先は大きく異なる。シルバーラインは2020年ダレス国際空港と直通予定。
運行時間は曜日によって異なるので注意が必要です。
月曜~木曜:5時~23時30分
金曜:5時~翌1時
土曜:7時~翌1時
日曜:8時~23時
運行間隔はラッシュ時4~8分に1本、それ以外の時間は6~12分に1本は来る感覚です。深夜帯になると15~20分に1本と少なくなります。
レッドラインだけ運行間隔が他の路線より短く、待ち時間が少なめです。
2.料金
(画像引用元:https://www.washingtonpost.com/local/trafficandcommuting/metro-general-manager-responds-to-riders-complaints-about-wmata-service/2014/02/07/a8928a6a-8dd0-11e3-833c-33098f9e5267_story.html)
メトロの料金は「乗車駅から何駅乗ったか」で決まります。長く乗れば乗るほど料金は上がっていきます。
さらに、時間帯によっても料金が変わります。平日始発~9時30分と15時~19時の通勤・帰宅ラッシュ(Peak hours)の時間帯の料金は片道2.25~6ドル、それ以外の時間は1.85~3.85ドルまで下がります。(2019年11月現在)
大人と同乗の場合、4歳以下の子供は2人まで無料になります。5歳以上は大人と同じ料金です。
3.ICカードの使い方
(画像引用元:https://www.wmata.com/fares/smartrip/)
メトロに乗る時は“Smart Trip Card”というICカードが必要で、改札前の自販機で購入することができます。
(画像引用元:https://www.washingtonpost.com/news/dr-gridlock/wp/2013/09/30/smartrip-card-changes-start-tuesday/?arc404=true)
新規購入
カードを新規購入する時は青い自販機を使います。①のボタンで枚数を選択(6枚まで同時購入可能)し、中央の白い±ボタンで入金しておきたい金額を選びます。
次にクレジットカード、デビットカード、現金のうちから支払い方法を選んで支払います。
受取口からカードを受け取って完了です。
追加入金
カードに追加で入金する場合、黒い自販機がチャージ専用ですが現金しか使えないので、カードで支払いたい時は青い自販機を選びましょう。
何もボタンを押さずに自販機中央のカードの絵の上にカードをかざします。ピッと音がして追加入金モードになるので、中央上部のスイッチで金額を選び、支払いをして再度カードをかざせば入金完了です。
カードの準備ができたら、日本の電車に乗るときと同じように自動改札機にカードをかざして通ります。
(画像引用元:https://www.wmata.com/fares/vending.cfm)
チャージした金額以上に利用した場合も改札を出る前に入金機で乗り越し清算ができるのも日本と同じです。
DCのメトロカードは、お得な乗り放題パスを追加できたり、市内のバスや近隣の他州の交通機関でも使えるので、DC周辺を移動する際は作っておくと便利です。
4.メトロに乗る際の注意点
行き先に注意
メトロの車両は日本の電車のように路線によってカラーリングされてはいません。また、ホームの駅名表示には終点の駅しか書かれていないので、一つ一つの電車の行き先はホームか車体の電光掲示板で確認しましょう。
市内はほとんどの路線が同じような駅に停まりますが、郊外に行く場合は路線によって大きく行き先が異なるので注意が必要です。
車内の状況を見て乗るところを選ぶ
他の都市と比べるとDCメトロの治安は良い方だと言われていますが、それでも事件は発生しています。
日本の電車と違って車両間の行き来が出来ないので、走行中車内は密室状態になり、不審者と一緒になってしまうと危険です。
車両に乗り込む前に車内を確認し、他の乗客も多少は乗っているところを選んで乗ることをおすすめします。
乗り越し清算は現金のみ
乗り越し精算機は現金しか受け付けていないので、メトロを利用する際は現金も持っておくと安心です。
地上からホームまでの距離が長い
(画像引用元:http://chnm.gmu.edu/metro/popup/dupon00.html)
ワシントンDCは場所によって起伏が激しいので、地上からホームまでの距離が遠く、日本では考えられないくらいの長さのエスカレーターがある駅もあります。エレベーターは各駅にありますが数は少なく、出入り口が限られてしまうことも。
上下の移動時間も考えて、ゆとりのある移動スケジュールがおすすめです。
まとめ
ワシントンDCの地下鉄についてご紹介しました。海外の公共交通機関の中では、日本の乗り物にシステムが似ていて、使いやすい移動手段です。
DC中心地は駐車や運転に慣れていないと難しい場所も多いので、メトロは地元の人にも旅行者にも優しい乗り物です。観光の際はぜひ使ってみてくださいね。