(引用元:http://voices.washingtonpost.com/getthere/2009/06/_distinctive_circulator_buses.html?wprss=getthere
)
公共交通機関が充実しているワシントンDCでは、バスも観光の強い味方です。
通勤通学に利用する地元の方も多く、他のアメリカの都市と比べると比較的バス内の治安が良いので旅行者も安心して乗ることができます。
市内を走るバスには「サーキュレーター」と「メトロバス」の2種類があり、今回は両者の違いと使い方をご紹介します。
目次
1. サーキュレーター(DC Circulator)
2.メトロバス
3.乗車方法
4.注意点
まとめ
1. サーキュレーター(DC Circulator)
サーキュレーターは市内の決まったルートを循環しているバスです。
ルートは全部で6種類(下記色分けは公式ルートマップの路線カラーに準拠)。
ナショナルモールルート:
スミソニアン博物館群や記念碑が集まるナショナルモールを回るルート。
ルートは全部で6種類(下記色分けは公式ルートマップの路線カラーに準拠)。
ジョージタウン~ユニオンステーション:
市内最大の駅ユニオンステーションから西へ。
高級住宅街を通り、お洒落スポットジョージタウンを回る。
デュポンサークル~ジョージタウン~ロズリン:
オフィスや大使館が集まるデュポンサークルからジョージタウンを通り、川を渡って向かいのヴァージニア州ロズリンを結ぶ。
ウッドリーパーク~アダムズモーガン~マクファーソンスクエア:
動物園最寄りのウッドリーパークと個性的なお店が集まるアダムズモーガン、オフィス街のマクファーソンスクエアを回る。
イースタンマーケット~ランファンプラザ:
市内南部を東西に巡るルート。地元の人に人気の公園やお店、野球場に行く場合はこちら。
コングレスハイツ~ユニオンステーション:
市内を南北に結ぶルート。
特に観光客向けのルートがナショナルモールルートです。
一つ一つの施設が巨大なので、お隣の博物館に行くだけでも歩くと疲れてしまうような距離ですが、サーキュレーターに乗ると楽に移動することができます。
ルート詳細:
車体カラーは赤と白で、ルートによる色分けはありません。
乗車料金はなんと一律1ドル!
さらに、Smartip(DCの交通ICカード)を使えば、2時間以内の乗り換えで割引があります。
・サーキュレーター間の乗り換えは無料
・メトロバスからの乗り換えは無料、メトロバスへの乗り換えは1ドル引き
・地下鉄との乗り換えは50セント引き
・快速メトロバスへの乗り換えは3.25ドル引き
・空港シャトルバスへの乗り換えは6.50ドル引き
ルートによって細かな運行時間は異なりますが、平日は6時、休日7時から21~翌日3時まで運行しています。
運行間隔は常に10分なので、時刻表はありません。
運航スケジュール詳細:
サーキュレーター公式サイト:
2.メトロバス
(引用元:https://www.wmata.com/service/bus/#main-content
)
メトロバスはシルバー、赤白青の4色を使ったデザインで、広告のついたラッピングバスも走っています。
路線によって車種が異なりますが、デザインが似ていて見分けづらいため、ルートと行き先は正面上部の表示で確認しましょう。
(引用元:https://ggwash.org/view/68992/wmata-bus-transformation-project-7-ways
)
メトロバスにはサーキュレーターよりもずっと多い、325種類のルートと11,500もの停留所があります。
DC市内だけでなく、お隣のメリーランド州とバージニア州にも広がっていて、全米で6番目に規模の大きいバス事業です。
ルートによって、運行スケジュールは異なります。
観光地やビジネス街を通るルートは比較的本数が多いですが、事前に確認しておくと安心です。
運賃は一律2ドル。サーキュレーターより高いですが、ワシントン大聖堂や国立動物園入口などサーキューレーターのルートに含まれないところへ行くのに便利です。 また、空港と市街を結ぶ急行バスもあり、7.5ドルの格安で移動したい方におすすめです。
メトロバス公式サイト:
3.乗車方法
乗車方法は基本的にサーキュレーターもメトロバスも一緒です。
①バス停を探す
地図アプリやサイトで乗るべき路線と最寄りのバス停を探します。
バス停は電光掲示板やベンチ、風よけつきの大きなところと、電柱のようなポールに看板がついただけのシンプルなものがあります。
(引用元:https://www.dccirculator.com/bus-basics/how-to-ride/
)
車体のカラーと同じく、サーキュレーターのバス停は赤黄白、メトロバスのバス停はシルバーと赤白青でデザインされています。
両方停まるところは二つ看板がついています。 また、バスがルートのどのあたりに居るか、リアルタイムで確認することができます。
▶サーキュレーター:
https://www.nextbus.com/#!/dc-circulator/yellow/eb/wiscq_e
▶メトロバス:
乗りたいルートの名前を入力して検索すると待ち時間がわかります。
②バスに乗り込んで料金を支払う
(引用元:https://www.dccirculator.com/)
バスに乗り込むとき、車種によっては乗りやすいよう車体が傾くものがあります。
慣れるまでびっくりしてしまうかもしれません。 乗り込んだら、運転席隣の支払機にSmartipカードをかざすか、現金を挿入します。
両バス会社はスムーズな乗車のために、乗る直前にカードか現金を出しておくことを推奨しています。
③降りたい停留所に近づいたら運転手に知らせる
(引用元:https://www.dccirculator.com/bus-basics/how-to-ride/)
揺れる場所も通るので、車内では手すりや吊革につかまるか着席しましょう。
降りたい停留所がアナウンスか表示されたら、日本のバスと同じようにボタンを押して運転手に知らせます。
メトロバスの場合は、ボタンの他に窓枠にそって付けられたワイヤーを引っ張って知らせることができます。ブザーなどの反応があるまで引っ張りましょう。
4.注意点
現金払いの場合はおつりが出ないように
どちらのバスも運転手はおつり用の現金を持っていません。
サーキュレーターは1ドル、メトロバスは2ドルの現金を用意しておきましょう。
Smartipカードはメトロの駅でしか手に入らない
Smartipカードはバス停や車内では販売していません。
市内にはメトロショップも無いので、基本的にメトロの改札口前で購入することになります。
ベビーカーは畳んだ方が無難
日本よりもずっと子供や子連れに優しい雰囲気のアメリカ。
車内が空いている時は、お子さんをベビーカーに乗せたまま乗車できます。 しかし、あとから車椅子や他のベビーカーが乗ってきた場合は車内で畳まなければいけません。
また、ベビーカーを固定できるものは無いので、保護者が責任をもってベビーカーを支えている必要があります。
子供に席を譲ってもらえる場合も多いので、長く乗る時は最初から畳んで乗った方が無難です。
まとめ
ワシントンDCのバスについてご紹介しました。
上手く乗り継ぎを利用すると格安で市内を移動できます。
地下鉄も便利ですが、地下鉄では行きづらいところにも連れて行ってくれるので、目的地に合わせてぜひバスも検討してみてくださいね。