メキシコに駐在したり、仕事をしたりするときにはメキシコ人と付き合っていかなければいけません。
メキシコには、メキシコ独特の習慣があり、日本人であってもそれに合わせることができれば向こうの気持ちを取り込むことができます。
ここでは、そんなメキシコ人の代表的な5つの習慣を紹介します。
給料日は月に2回
まず、メキシコ人のお財布事情として象徴的なのが給料日が原則月に2回あることです。
基本は、第2と第4金曜日で、その日の銀行やATMは非常に混雑します。
そして、入金されたものはすぐに使ってしまうというのがメキシコ人気質で、給料日にあたる金曜日の夜は町が賑わいを見せ、翌日からの週末は買い物客でスーパーが混雑するというのが当然になっています。
銀行のATMには引出しか付いておらず預け入れるということはあまりしません。
このことからもいかにメキシコ人が一気にお金を使ってしまうかということが分かると思います。
チップの文化
メキシコはチップ文化で、さまざまなところでチップが必要になります。
レストランで食事をすれば食事代金の10%(ランクによっては20%程度)のチップを渡すようにしましょう。
レストラン以外にもスーパーにはカードを運んでくれる人、駐車場では誘導してくれる人などたくさんの人がいます。
こうした人に援助を受けた場合にはチップを渡しましょう。チップは5~10ペソ程度が一般的です。
チップ文化に慣れるまではスマートに渡すのは難しいですが、車やポケットなどにチップ用の小銭を常に用意しておくと便利です。
ランチタイムは14時から
メキシコで生活をし始めて、最初に戸惑ったのがランチタイムの時間です。
日本でランチタイムといえば、12時からというのが一般的ですが、メキシコでは14時からになります。
それまでおなかが空かないのかというとそうではなく、10時ごろにおやつタイム(タコスなどの軽食を食べる時間)があります。
そのため、12時にお店に行くとまだ朝食メニューが提供されていたり、営業開始が13時からだったりすることがあります。
そして14時ごろから15時ごろまでが一番混雑する時間帯になります。
メキシコ人は昼食が1日の食事の中で最も重いものを食べることが多く、夜はコーヒーなどのカフェメニューで済ませる人も多いです。
先の見通しを立てることが苦手
メキシコ人と一緒に仕事をしていると1つの特徴として「先の見通しを立てるのが苦手」という点が挙げられます。
お金の使い方でも預けて計画的に使うという考え方があまりないので、手元にあるものはすぐに使ってしまいます。
ビジネスの面でも同様のことが言え、予算立てや計画の策定は、かなり甘く、後になって大きな後悔をすることが何度もありました。
日本人は性格的に緻密に計画を立てていきますが、メキシコ人は真逆だと思っておくこともビジネスをしていく上では大切です。
この性格を象徴するものにカードがあり、日本人は後払い方式のクレジットカードを使いますが、メキシコ人は信用することができないとして、クレジットではなく、すぐに口座から引き落としがされるデビットカードの利用者が多いです。
子どもに触れることはよくない
メキシコでは子供に触れることは好ましくないと考えられています。
特に「手で頭をなでる行為」はご法度の1つです。
相手を見下した扱いになり、子どもを大切にしているメキシコではやらない方がよいでしょう。
子どもに対する暴力も厳しく、日本人が我が子に対して手を挙げて子どもを指導してしまうと街中でも周囲の人にたしなめられることがあります。
部活の指導中に熱くなった指導者がメキシコ人の選手のお尻を叩いたことによって裁判沙汰にまでなったということもあります。
子どもと接するときだけなく、わが子に対する接し方も日本とは違うことを意識しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
国が変わると習慣が大きく変わります。
この変化になれることができずメキシコのことを好きになれなかったという話もよく聞きます。
しかし、「郷に入っては郷に従え」ということわざがあるように、メキシコでうまく生活をする、メキシコ人と一緒にビジネスをするのであれば、相手の習慣を理解しておくことも大切です。