Om Swastyastu!(※オン スワスティアストゥ!バリ語の最上級挨拶)
バリ島をこよなく愛するライターのYuccoです。
今日は、バリ島に来たらみんなが見たり、聞いたりする、
バリ・ヒンドゥーについて少し勉強しましょう!
これを知っていると、よりバリ島の奥深さも感じる事ができ、
バリ島をより楽しむ事が出来ると思います。
インドネシアは全国民の90%がイスラム教。
しかし、バリ島は島民の大半90%が
バリ・ヒンドゥー教というインドのヒンドゥー教徒はまた違う、
バリ独特の宗教を信仰しています。
※筆者が見聞きし、調べたものをまとめたものです。
村や、地域により違う場合もあり、間違っている事もあるかと思います。
あくまで参考にして下さい。
簡単な歴史
4~5世紀にジャワ島を経由して、インドのヒンドゥー教や仏教が伝来
元々のバリ島の土着宗教を融合し、バリ独自のバリ・ヒンドゥー教へ発達。
14世紀のマジャパヒト王朝の衰退により、それ以降、
バリ独特のヒンドゥー文化が醸成されていきました。
三神一体&二元論
ヒンドゥー教は多神教ですが、実はバリ・ヒンドゥー教は唯一神なのです!
サン・ヤン・ウィディ(Ida Sang Hyang WIdhi Wasa)
全能の唯一神であり、偶像はありません。
シヴァ、ブラウマ、ヴィシュヌなどのヒンドゥー教の神々や土着の神々など、
様々な神様達はこの唯一神の化身であるとされています。
バリ人ドライバーの友達がバリ島の神様について表現する際に
「空気のような物」と表現しています。
あるのは分かる、感じることができる、けど見る事ができない。
また立場によって変化します。
お客様にとって、私はドライバー。
私の息子にとっては、私はお父さん。
と言ったような感じで立場により対象は変化。
わかるかな?わからなかったらごめんなさい。
イスラム教の説明を受けた際も、バリ人の友人と同じような説明をされて
衝撃を受けたのですが、そう思うと全ての神様は名前が違うだけであり、
源は同じなのかもしれませんね。
また、今かご紹介する有名な神様達は、
三神一体(トリムルティ~trimurti~)を構成しています。
○ブラウマ神(世界創造の神)
色は赤。方角は南。火を象徴。
奥様は知識の女神であるサラスワティ神。
○ヴィシュヌ神(生命維持の神)
色は黒。方角は北。水を象徴。
奥様は稲の女神のスリ神。(ジェンガラ(バリ島の陶器メーカー)のモティーフにもなっています)
ちなみに、ガルーダはヴィシュヌ神が乗っています。
○シヴァ神(破壊の神)
色は雑色(各方位の色をちりばめたもの)。方角は中央。風を象徴。
奥様はドゥルガ神。シヴァ神と同様に破壊の変革を司る。
魔女たちの女王「ランダ」の顔も持つ←聖獣バロンの宿敵。
そして、有名なガネーシャは彼らの子供なのです
3色のミサンガ「トゥリダトゥ」
これは、バリ人の手首についているお守りです。
赤、黒、白の3色のミサンガのようなものです。
と言います。
この糸は先ほどご紹介した三位一体の神様を表しているそうです。
お寺でもらってくるバリ島のお守りです。
バリ島に行ったら、バリ人の手首見てみて!
みんなつけていますよ♪
聖獣バロン(Barong)
これはバリ島でよく見ることがある、
聖獣バロン(Barong)です。
バリ島の子供達はバロンが大好き♪
各村にバロンが御神体として祭られています。
バリ・ヒンドゥーの善の側面を象徴しており、反対に悪の象徴である魔女ランダ戦っています。
たとえ倒されても必ず復活しランダと永劫の戦いを続けるとされています。
バリ・ヒンドゥー教では二元論の考え方があり、
世の中は善と悪、生と死がバランスよく存在し、
それが維持される事で世界が成立するとされています。
災いはそのバランスが崩れると起こると考えられています。
なので、どちらが強くてもダメ。
バランスが大事なのだそうです。
これは中庸というのか、哲学ですよね。
バリ島のbaliはどういう意味?
最後に…バリ島のBaliの意味知っていますか?
サンスクリット語で「貢ぎ物、お供え物、生け贄」という意味があります。
ちょっと怖い意味も入っているけれど…。
この島全体が、神様へのお供え物なのです。
私はこれを知った際に、全身鳥肌が立ってしまいました(笑)
バリ島にくる際は是非とも知っていてほしい
バリ島のことでした!