https://www.abc.net.au/news/2019-10-10/nolb_firefri_3011-1/11589184
オーストラリアでいまもなお続いている山火事「Bushfire(ブッシュファイヤー)」
炎の中にコアラやカンガルーが立ち尽くしている写真に衝撃を受けた人も多いと思います。
ネットニュースでは落ち着きを見せ始めましたが、現地ではまだまだリアルタイムで起きている災害です。
そしてBushfireは何も今年に限り起こった災害ではないのをご存知でしょうか?
ここではBushfireの原因や基本情報を簡潔にまとめていきます。
いまさら聞けない!Bushfireとは?
https://time.com/longform/australia-bushfires-photos/
Bushfireは毎年10月~3月の間に起こる山火事のことを指します。
この期間はオーストラリアの春~夏の時期にあたり、日中の気温が40度近く上がることも珍しくありません。
そして、空気が特に乾燥するのもこの季節です。
ジリジリとした太陽とカラカラの空気があわさって、多くの森林が自然発火してしまうのです。
なぜ今回(2019~2020年)のBushfireが特に注目されているかというと、例年にない規模で被害を出しているからと言えるでしょう。
これまでに少なくとも10億頭の動物が死亡し、1000万ヘクタールもの土地が焼けたと現地メディアでは放送されています。
原因をさらに詳しく解説
https://www.qantas.com/travelinsider/en/experiences/australian-short-breaks/the-perfect-road-trip-from-sydney-to-the-blue-mountains.html
Bushfireは自然発火が原因と前述しましたが、被害が大きくなるのにはオーストラリア特有の理由もあります。
それは、油分を多く含むユーカリの樹が多く生えていることです。
ユーカリといえばコアラがよく食べている葉っぱであり、シドニーの近くには「ブルーマウンテン」というユーカリ成分で青く見える山が観光地として人気です。
市街地に生えている程度のユーカリであれば自然発火してもそこまで大きな被害にはなりませんが、山の中ではやはり燃え広がるスピードが違います。
また、他の発火原因として人的要因も関係しています。
人的要因とは、たばこのポイ捨てやキャンプファイヤーなどにおける放火行為であり、実際に放火をした罪で逮捕者も出ています。
観光は大丈夫?現地の様子
シドニーやメルボルンの市街地では比較的被害が収まってきたものの、日によってはまだ白い煙が目立つときもあります。
また、Bushfireに関連して政府に対するデモが行われていることもあり、交通機関への影響が出る可能性もないと言えません。
ですが、デモといってもプラカードを持って行進をしているだけのことがほとんどなので、身体的に被害が及んだりするわけではないので安心してください。
実際のところ、今回のBushfireを受けて観光客は減っているそうです。
日本でも災害があったときに風評被害で観光者数が激減するように、今のオーストラリアではそういった状況が少なからずあるようです。
ですが被害は徐々に収まりつつあるので、オーストラリアを旅行することで復興の手助けになるなら嬉しいですよね。
まとめ
このような災害が起きていてもどこか他人事と思ってしまうことは誰しもあると思います。
ですが、少しでも正しい情報を知ることが助けになることもあります。
オーストラリアのBushfireが1日でも早く収束するのを祈りましょう!