メキシコも日本と同じように様々な行事があります。
それぞれの行事には由来があり、メキシコに古くから住んでいる人が大切にしている行事も多いです。
国土の大きなメキシコだけあって、地域ごとに分かれていますが、ここではメキシコ全体で行われる大きな行事を5つ紹介します。
三賢者の日 1月6日頃
いきなり聞きなれない行事「三賢者の日」です。
カレンダー上は休日になっている日ではなく、メキシコでは「Dia de los Reyes Magos」と呼ばれています。
三賢者は星に導かれて、キリストの誕生を祝い贈り物を持ってきたというのが、この日の由来で三賢者がプレゼントを持って子どもたちのところにやってきます。
日本で言うクリスマスイブからクリスマスにかけて行われることと同じことをします。
メキシコでは、12月24日の夜にサンタさんからプレゼントは来ずに、1月5日の夜に三賢者が持ってくることになります。
そのため、この日の直前までスーパーや玩具店ではおもちゃの販売が続きます。
セナマサンタ 4月5~12日
いわゆるイースター(復活祭)の前一週間がセマナサンタ休暇になります。
イースターの日付は毎年変わるため、年によって休暇の位置は変わりますが2020年は4月5日から12日までが休みとなり、長期休暇をとることができるので国内旅行や海外旅行に出かけます。
気を付けたいのがこの期間は公官庁、金融機関も休みになります。
今年のように4月に入ってからだと4月に赴任した駐在員のビザ発給や諸手続きが滞ることになります。
セマナサンタの期間を見越して、準備しておくことが大切です。
独立記念日 9月16日
国民の祝日となっているのが独立記念日です。
メキシコがかつて統治されていたスペインから独立したことを記念した日で、街中がメキシコ国旗の3色(赤・白・緑)で彩られます。15日の夜から街のソカロと呼ばれる中心部に人が集まり始め、16日を迎えたところで教会の鐘の音や花火に合わせて「Viva Mexico!」と叫びお祝いをします。
最も大きいものは首都メキシコシティのソカロで、ここには現役メキシコ大統領の音頭に合わせて「Viva Mexico!」と叫びますが、非常にたくさんの人が訪れ、大混雑をしています。
この時期になるとメキシコの国旗をモチーフにした様々な小物が販売され、中にはかわいいものが多くお土産としても使えそうなものがたくさんあります。
独立記念日の時期限定で販売されるのでほしい人は、この時期に購入しておきましょう。
死者の日 11月2日
映画「リメンバー・ミー」でも話題になったメキシコの死者の日。
日本で言うお盆に近いもので11月1日に子どもの魂、2日に大人の魂が帰ってきます。
そのため2日間ではお供え物が変わります。
また、祭壇が飾られ、マリーゴールドの花で埋め尽くされるのが一般的です。
日本のように故人を偲ぶというよりも帰ってきた魂と一緒に祝うという考え方に近いです。
また、かつて死者の骸骨をそのまま祭壇においていたということから骸骨の置物を置いたり、死者の日に参加する人も仮装をしたりします。
メキシコシティではハロウィンなどの文化と混じり合っているため、そこまで純粋な使者の日ではありませんが、昔の文化が色濃く残っているオアハカや南部に行くと荘厳な雰囲気の死者の日を体験することができます。
Buen Fin 11月の第3・4週末
日本でも最近話題になっている「ブラックフライデー」のメキシコ版です。
メキシコでは「Buen Fin」と呼ばれ、政府主催のバーゲンセールが行われます。
開催されるのは11月の第3または第4週の週末で数日間にわたってセールが行われることもあります。
Buen Finの特徴は、日用品が安くなるのではなく、ちょっと高級感のあるものがお得になります。
例えば、おもちゃやブランド物のカバン、時計など外資系のメーカー(レゴ・クロエ・ZARAなど)でお得なセールが行われます。
20%、30%割引きは当たり前で、普段は並ぶということが好きではないメキシコ人もお目当てのブランドショップの前に行列を作って商品を購入するという光景もあります。
まとめ
いかがでしたか。メキシコでの生活を充実させている人は、これらの行事に積極的に参加し、楽しんでいます。
そして、それぞれの行事には、メキシコ人が昔から培ってきた文化があります。
行事に参加し、メキシコ文化を理解することで、より楽しい生活を送ることができますよ。