インドで一番飲まれているお酒といえば、実はウイスキー。
多くの庶民はビールより安価でパンチのあるウイスキーを好んで飲み、インドは世界有数のウイスキー消費国です。
悪酔いしそうな、テトラパックのウイスキーが大半ではありますが、日本ではあまり知られていない、かなり良質なシングルモルトウイスキーも多数あります。
今回はインドのシングルモルト代表格のAMRUTをご紹介。
AMRUT(アムルット)
アムルットとはサンスクリット語で「神々の霊酒/神様の飲み物」を意味します。
インドで初めてシングルモルトを作ったブランドで、カルナタカ州の州都、IT都市としても有名なバンガロールに1948年より蒸留所があります。
有名なウイスキー評論家ジム・マーレイが高得点で評価したことにより、世界的に有名になりました。
バンガロールは標高920mにあり、年中暑すぎず、寒くなることもない過ごしやすい気候の街で、温暖な気候が熟成を早めるようです。
北欧では10年かかる熟成がバンガロールだと3~4年程度とのこと。気候が温暖な分、エンジェルシェアとよばれる、樽で貯蔵されている間に蒸発で失われるウイスキーの率も高いそうです。
AMRUTのウイスキー
様々なシリーズがありますが、小さな蒸留所でかなりマニュアルにこじんまりと作っているため、残念ながら生産量が少なく、全てがいつも手に入るわけではありません。
しかも最も高級なウイスキーは輸出用のみで、インド国内では販売されておりません。
個人的におすすめなのは「Fusion」というシングルモルトと「Peated」。
ウイスキーくさくないのに、しっかりした味わいで、Peatedはその名のとおり、ピートの香りが濃厚で、ちびちびと、でも美味しくて気付けばたくさん飲んじゃう味わいです。
日本でも販売されていますが、数に限りがあるので、インドでぜひお試しください!
蒸留所見学
蒸留所はバンガロールの街からトヨタの工場等があるビダディ工業団地への道中にあり、週に1回見学が可能です。担当者が中々予約の電話を取ってくれない、不在時はツアー中止など不確定要素が付きまといますが、非常に幸運な場合、中に入って間近にウイスキーの蒸留過程を見ることができます。
こんな間近で蒸留の様子が見れます!
ウイスキーの香りが強くて、お酒が弱い方は酔っちゃうかも。
外国人が訪れることがあまりないのか、ウイスキーを保存する樽を焼くところまで、サービスで見せてくれました!
隣の攻防では、一般庶民向けの安価のウイスキーをパッキング。
▶見学の詳細
https://www.amrutdistilleries.com/distillery.php
昔は無料で見学できたのですが、今は入場料(750Rs)がいるようです。