栃木県の日光。
世界遺産の東照宮や日本最古のホテル金谷ホテル、江戸村など有名な観光スポットがたくさんありますね。
今日は、そんな日光にひっそりと佇む、隠れた写真映えスポット「憾満ヶ淵」をご紹介します。
この地名、聞いたことがありますか?読み方は「かんまんがふち」と読みます。
憾満ヶ淵の見所
ガイドブックにもあまり掲載されていない憾満ヶ淵。
いったいどんな見所があるのでしょう。
○フォトジェニックな並び地蔵
憾満ヶ淵で特に有名なのがこの「並び地蔵」。
数えるごとに数が違うという逸話もあることから、「化け地蔵」とも呼ばれています。
憾満ヶ淵の名前は知らなくても、この写真は見たことがある!という方もいるのではないでしょうか。
赤い帽子と赤い前掛けをかけたお地蔵さんは一体一体表情が異なり、中にはお顔がないお地蔵さんもあります。
これは洪水で流されてしまったものだそうで、胴体と別にお顔が横に置かれたお地蔵さんや、崩れた石を積んでなんとかお姿を保っているお地蔵さんもいます。
現在は約70体ほどが川沿いに一列に並んでいますが、明治35年、足尾台風の洪水に流される前は100体のお地蔵さんがあったそうです。
苔むしたお地蔵さんと赤い帽子、周りの木々の美しい色の対比が絵になるフォトスポットです。
また、「並び地蔵」は、別名「化け地蔵」とも呼ばれています。
それは行きと帰りに数えたお地蔵さんの数が違うから…だそう。
ヒンヤリ体験をしたい方は歩きながら行きと帰りにお地蔵さんの数を数えてみては?
○大谷川と豊かに水を湛える「憾満ヶ淵」
憾満ヶ淵の遊歩道の脇を流れる大谷川(だいやがわ)。
中禅寺湖が源であるこの川、透明感のあるエメラルドグリーンの水の色に引き込まれます。
憾満ヶ淵とは、大谷川の川の流れの速度がゆっくりになる「淵」のことを指します。
深さのあるよどみで、より澄んだ色の水が溜まっているのを見ることができます。
男体山の噴火で噴出した溶岩によってできたという雄々しい奇岩と、大谷川の清流に遥か遠くへ来たような気持ちになります。
憾満ヶ淵の入り口、含満の茶屋
憾満ヶ淵の散策に疲れたら、入り口の「含満の茶屋」で休憩するのがおすすめです。
蕎麦ぜんざいや蕎麦だんご、あんみつやソフトクリームなどの甘味から、蕎麦や湯葉などの軽食があります。
お店には憾満ヶ淵の散策地図も置いてあるので、散策前に立ち寄ってみるのも良いでしょう。
▶含満の茶屋
住所:栃木県日光市匠町8-33
電話番号:0288-54-0713
営業時間:4月から11月の11:30〜15:00
定休日:水曜日
ホームページ:http://www.nikko-kanmangafuchi.com
憾満ヶ淵へのアクセス
JR日光駅、もしくは東武日光駅前から出ている東武バスの「世界遺産巡りバス」に乗って「総合会館前」で下車しましょう。
総合会館前から歩いて15分ほどで憾満ヶ淵の入り口にある「含満の茶屋」に到着します。
バス停からGoogleマップなどを使って徒歩経路を検索する場合も「含満の茶屋」を目的地に登録しておくと分かりやすいですよ。
「含満の茶屋」から並び地蔵や憾満ヶ淵が見られる地点までは歩いて10分ほど。
整備されていますが、木の根や岩などでゴツゴツした道になりますので、履き慣れたスニーカーなどで行きましょう。
車で行かれる方は、「含満の茶屋」の前に10台ほど車を止められる小さな駐車場があります。
駐車場には公衆トイレもあるので、散策の前に利用しましょう。
最後に
異世界への入り口のようなオーラを感じる並び地蔵。
迫力満点の大谷川の流れや美しい水を湛える憾満ヶ淵。
日光駅から訪れやすいにもかかわらず、程よく自然と秘境味を味わうことができるスポットです。
すれ違う人もほとんどなく「密」とは無縁。
大自然と苔むした風景に癒されに行きましょう。