サワッディーカー。
タイの首都バンコクで暮らしているライターのpukpuiです。
日本では寒い時期に食べるイメージが強い鍋料理。
暑い国タイでも鍋料理はあります。
有名なタイ料理タイスキは日本にMKというチェーン店が出店しているのでタイスキという名前だけでも聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
今回はそのタイスキよりもローカル色の強いチムチュムという鍋料理をご紹介します。
タイの鍋料理チムチュムはどんな料理?
チムチュムはムゥ・チュムとも呼ばれるタイの東北地方の鍋料理。
丸みのある素焼きの土鍋に肉や海鮮などの具材を卵に絡めたもの、野菜、春雨などを入れて煮込み食べます。
特徴は電気鍋などを使うタイスキとは違って、どんなお店でも素焼きの土鍋を使うこと。
暑い中でこの土鍋を囲んで食べるのがチムチュムの一番の醍醐味です。
チムチュムはどんなお店で食べられるの?
チムチュムは高級レストランではなく屋台や大衆食堂のようなところで提供される料理です。
暑い国で熱々の鍋を食べるのに、チムチュムがメニューにあるお店に限ってエアコンがないところばかり。
イサーン(タイの東北地方)料理のお店で写真のような素焼きの鍋が店頭に積み上げてあればメニューにあると思って良いでしょう。
確認したい時は「มีจิ้มจุ่มมั้ยคะ(チムチュムありますか)」とこちらのタイ語を指さしして尋ねください。
チムチュムのスープはハーブがどっさり
チムチュムのスープの味の素になっているのは生姜、レモングラス、唐辛子、コブミカンの葉、パクチー、ホーリバジルなど何種類ものハーブです。テーブルに運ばれてきた土鍋の蓋を開けると、食欲をそそられる爽やかなハーブの香りが辺りにフワっとただようのはこのチムチュムならでは。透き通ったスープなのにしっかりと香りがついているのでまずはスープだけで味味もしてみてください。
チムチュムの注文は基本のセット選びから
チムチュムのメニューは基本のセットがあり、そこに好きな具材を追加していくスタイルのお店が多いです。
จิ้มจุ่มหมู 豚肉のチムチュム
จิ้มจุ่มเนื้อ 牛肉のチムチュム
จิ้มจุ่มทะเล 海鮮のチムチュム
จิ้มจุ่มไก่ 鶏肉のチムチュム
จิ้มจุ่มเนื้อผ้าขี้ริ้ว センマイのチムチュム
จิ้มจุ่มหมู 豚肉のチムチュム ตับレバー/ เซียงจี้腎臓/ ไส้อ่อน腸
จิ้มจุ่มรวมมิตรミックスチムチュム ทะเล海鮮/หมู豚肉
最初に上記のような基本のセットを選びます。
大体200バーツ前後で葉野菜と一緒に提供されます。
具材の追加をしたい時は以下のタイ語をお店の人に見せてください。
เพิ่ม 追加
ผัก 野菜
วุ้นเส้น 春雨
หมู 豚
เนื้อ 牛
ทะเล 海鮮
目指せチムチュム奉行!
日本で鍋をする時は誰かが鍋奉行をして具材を入れるタイミングを調整する事がありますよね。
せっかく食べるタイの鍋料理、自分で火の通り加減をみてチムチュム奉行をしてみましょう。まず最初に入れるのは葉野菜。
タイらしく豪快に切らずに出てくるので食べやすい大きさに自分の手でちぎります。
次に生卵の乗った肉、またはシーフードを具材と卵がよく絡むように皿の上で混ぜ合わせます。
上に掛かっている茶色いタレはオイスターソース。
皿の上で全部が馴染んでから鍋に入れ蓋を少しして待てば出来あがりです。
まとめ
タイのハーブたっぷりの鍋料理はいかがでしたか。暑い国で熱いお鍋!ぜひ地元の人たちと一緒に汗をかきながらつついてみてください。
食べ終わったらきっとスッキリしてまた食べたくなりますよ。