ラカンカ(羅漢果)とは、中国桂林が原産のウリ科の植物で、特徴はその豊富な栄養素と、さっぱりした甘さです。
日本でも健康を大切にする人たちの間で根強い人気がありますが、主に知られているのは砂糖になったものだと思います。
ラカンカをじっくり煮出してお茶にすると、黒糖のように深い甘さがあるのにすごくさっぱりしていて、よくある甘いジュースのように、後に残る嫌な感じが一切ありません。
マレーシアでは、このお茶が一般的に飲まれていて、実はこれが美味しく健康に良いスーパードリンクなんです。
ラカンカは漢方茶に
ラカンカにはミネラル、ビタミンなどの栄養素が豊富に含まれていて、古くから漢方として親しまれてきました。
高い抗酸化作用、抗炎症作用を持っているので、喉が痛い、咳が出る、風邪っぽい、熱中症になりかけ、アレルギーがひどい…など体の不調を感じるときによく飲まれています。
他にも、効能として、解熱作用、利尿作用、胃腸障害の改善、高血圧、糖尿病などの改善、アレルギー体質の改善、皮膚の老化防止、抗がん剤の副作用の軽減、新陳代謝の促進、生理痛の軽減、呼吸器系疾患の改善などが挙げられていて、多岐にわたって体質改善に役立つそうです。
ラカンカは天然の甘味料に
また、乾燥させたラカンカの果実は砂糖の約300倍の甘さをもつと言われ、天然の甘味料としても使われてます。
しかもそれだけ甘いのにノンカロリーというので驚きです。
甘さの成分が砂糖とは違い、体に吸収されて使われることがないため、血糖値が上がらないそうです。
そのため、糖尿病の方でも使いやすい甘味料になっています。お茶にして飲むだけでなく、普通の砂糖のように料理やお菓子作りに使うこともできます。
ラカンカ茶を飲むなら
実はマレーシアでは、ラカンカという呼び方はされていません。
中国語でLuo Han Guoと書きますが、「ロハンクォ」とそれっぽく発音すれば、お店でなんとか通じると思います。
チャイニーズレストランに行くと、メニューには多くの場合「Herbal Tea/ハーバルティー」とあるので店員さんに何の漢方茶か聞いてみるといいかもしれません。
日によってラカンカ茶だったり、菊茶だったり、他の謎の漢方茶だったりします。
一杯50円くらいで飲めます。
また、ショッピングモールに行くと、漢方茶専門店があります。
一杯50円〜100円ほどでじっくり煮出したラカンカ茶が飲めます。
ラカンカ100パーセントではなくても、苦い漢方の甘味料としてラカンカが一緒に煮出してあるお茶もあり、体調に合わせてお茶が選べるのは嬉しいです。
マレーシア人は大抵、家でラカンカを煮出します。
そのほうがはるかに経済的だからです。
ラカンカの実を買いたい場合は、漢方の専門店に行けばすぐに手に入ります。
お店の人が丁寧に効能、煮出し方を教えてくれます。
これが乾燥させたラカンカの実です。
中くらいの大きさの実で1つ70円ほどで買いました。
写真には写っていませんが、甘草を一本一緒に煮出すと、栄養素がさらにアップすると教えてもらいました。
漢方の組み合わせについて知識を教えてもらえるのは嬉しいです。
家でも作ってみた!
店員さんに教えてもらった方法で家で作ってみました。
今回は実を2つ煮出します。
実をよく洗ったら、グッと手のひらで押しつぶして割ります。
実1つにつき水1リットルと教えてもらったので、今回は2リットル入れました。火にかけ、沸騰したら30分以上コトコトと煮出して完成です。
出来立ての温かいお茶は、深い甘さがスーッと体に染み込んでいき、じっくりその美味しさを味わう事ができます。
冷やしたものもすごく美味しいです。私個人の感想ですが、コーヒーのように気分をリセットしてスッキリさせる効果もあるような気がします。
最後に
我が家では、定期的にラカンカを煮出して冷蔵庫に入れておくようにしています。
そうすれば、甘いものが欲しくなったときにジュースやお菓子の代わりにこのお茶を飲めるので、体にも良く、太らないので一石二鳥です。お手軽に買えるので、ぜひお試しください。
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