韓国・全羅南道に位置する光州(クァンジュ)広域市は、数ある韓国の観光都市の中でも、特に芸術の街として知られている都市です。
2年に一度のペースで開催されている芸術祭が「光州ビエンナーレ」。
現代美術のテーマを軸に、アジア地域を代表する国際展として、韓国国内外から出展者や観客が集まります。
また光州のもう一つの顔として知られるのが、韓国で行われた様々な運動の歴史。
民主化運動として知られる「光州事件」や「光州学生独立運動」などの舞台となり、その歴史にまつわる記念施設も多く残されています。
そんな光州には「光州空港」と「務安国際空港」があり、日本からもLCCなどが就航しています。
市内には地下鉄も通っており、海外旅行先としても観光が気軽に叶えられる都市。
主な観光地がいくつも挙げられる光州ですが、今回は短時間でも光州のことを知れる、サクッと立ち寄りたいスポットをピックアップしてご紹介します。
あちらこちらにペンギンだらけ・・・!異色な観光地「楊林洞ペンギン村」
光州市の「楊林洞(ヤンリムドン)」エリアは19世紀~20世紀、宣教師の活動拠点となった地域です。
今では「楊林洞歴史文化村」として、当時の文化財や建築物、美術館が残されており、ゆかりのある音楽家を称える路地、銅像といった展示物などで街が形成。
韓屋(ハノク)と呼ばれる伝統的家屋も立ち並び、オシャレなカフェなどに改装されているため、散策にはもってこいのスポット。
そのエリア内で、異色な雰囲気さえもを漂わせているのが「楊林洞ペンギン村」。
古いガラクタなどを集めて観光地化された住宅街で、特に目を引くのは、あちこちに描かれた数々の壁画です。
なぜペンギンがテーマになっているのかというと、住宅街を歩く老人の姿がペンギンに似ているというエピソードから捻ったとの一説も。
装飾の仕方など、他の観光都市にありそうな「文化村」とは少しイメージの異なる場所ですが、フォトジェニックなポイントも多く、人気のスポットとして定番化されています。
▶楊林洞ペンギン村
住所: 光州広域市 南区 楊林洞 24-93 一帯
問い合わせ: +82 62-607-2315 (光州南区庁文化政策室)
アクセス: 地下鉄1号線「南光州」駅より徒歩約10分
地元グルメを楽しむならココ!歴史ある「1913松汀駅市場」
韓国の他の都市同様、光州市内にも点在している市場。
雑貨、食料品など、ジャンルも様々ですが、観光先として訪れた市場の一つが「1913松汀駅市場」です。
名前の1913という数字は、「木浦(モッポ)」と繋がる湖南線鉄道区間が開通した年を意味しているのだとか。
光州市に複数ある大型市場の中でも、100年以上の歴史を持つ伝統市場なのですが、近年、リノベーションされて、すっかりオシャレな市場に様変わり。
古いものと新しいものが入り混じる市場内は、グルメ店舗が多いという点も特徴的です。
日が沈んだ後でも、軒を連ねる飲食店は賑やかに営業。もちろん日中も楽しめます。
そしてKTXとも接続されている地下鉄1号線「光州松汀」駅からすぐ側、という好立地!
「1913松汀駅市場」には、焼き鳥や海苔巻き、ホットクなど、お馴染みのB級グルメがズラリ。
モダンなお店に紛れて、昔から営業されているような古い商店も見掛けられます。
▶1913松汀駅市場
住所: 光州広域市 光山区 松汀洞 990-18
営業時間: 10:00~22:00 (店舗により異なる)
公式ホームページ: https://1913songjungmarket.modoo.at/
(韓国語のみ)
Facebook: https://www.facebook.com/1913songjeong
instagram: instagram.com/1913songjeong
“じっくり派”も“短時間派”も気軽に行ける!韓国の地方旅行
今回は、光州エリアでも繁華街から近く、地下鉄で簡単にアクセスでき、時間を掛けなくてもサクッと回れるスポットに的を絞ってご紹介しました。
自然豊かなエリアと賑やかな街が共存している韓国・光州市。
公園施設や展望台、博物館など、時間をかけてこそ楽しめるスポットや、光州ならではの地元グルメも沢山あります。
スケジュールや興味分野に合わせて、オリジナリティー溢れる地方旅行のプランを計画してみてくださいね!