敬虔なカトリック教徒の多いフィリピン。
カトリック教徒にとって、クリスマスは、日本のお正月的な重要な年中行事。
一年でも最も盛大なお祝いをします。
今回は、マニラ首都から約100キロ、バスで約3時間で到着できる人口約12万5千人、ヌエバエシア州タラベラ市を訪問しました。
フィリピンの首都マニラではなく、田舎街ではクリスマスがどのように祝われているのか、をご紹介します。
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イルミネーションはショッピングモールではなく教会!
日本では繁華街を中心にクリスマス・イルミネーションが豪華に飾られますが、フィリピンでは、クリスマスにはショッピング・モールも早めに閉店します。
クリスマス前後はショッピング・モールでもきれいなイルミネーションが楽しめますが、クリスマス・イブとクリスマスは、教会が中心。
教会の周りには、きれいなクリスマス・ツリーや、様々なデコレーションが見られます。
まるでお正月。お年玉と縁日
教会の周りには、日本の縁日さながらに出店が登場し、たくさんの市民で賑わっています。
フィリピンでは、日本のお正月と同様、お年玉的なモノがクリスマスにふるまわれます。
また、映画やドラマでもあるように、各家庭を合唱をしながら訪問し、このお年玉をもらう、という習慣もあります。
特に、子供たちは、このお年玉をもって、教会の出店で品定めです。
教会のミサ
教会では、デコレーションだけではなく、もちろんミサが行われます。
本当に敬虔なカトリック教徒は、クリスマスから起算して8日目から、毎日明け方に教会に通います。
「暁のミサ(シンバン・ガビ)」と呼ばれる習慣です。
クリスマス・イブには夜、クリスマスには昼間、ミサが行われます。
ミサと言うと、神父さまが壇上からありがたいお説教を説く、というイメージかと思います。
確かに、お説教はあるのですが、フィリピンでは、先ず、歌、踊り、歌、歌、みんなで歌う、そして最後に、神父さまが登場します。
もちろん、歌は、いわゆる讃美歌が中心なのですが、普通のクリスマスソングも歌われたりします。
フィリピン人は、歌う事が大好きなので、そんな国民性からの風習なのかもしれません。
各家庭では?
フィリピンのクリスマスは日本のお正月です。
お節料理ではないですが、一年で最も豪華な料理が。
クリスマス・イブには、豚肉、チキン、ソーセージ等をバーベキューで焼いたり、自家製ソースでパスタを作ったり、レチョンと呼ばれる子豚の丸焼きを焼いたりする家庭も。
とにかく、家族総出で協力しながら料理をする、というのがフィリピン・スタイル。
料理ができたら、新年の、ならず、クリスマスのご挨拶に訪れる友人と共に、飲んで、食べてが深夜まで続きます。
近所には必ず1軒はカラオケや、クリスマス・ソングを適度な音量で流す家があり、雰囲気を盛り上げます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
大都会のきらびやかなイルミネーションでロマンティックなクリスマス、とはいきませんが、家族を中心とした暖かい温もりが感じられるクリスマスです。
旅行者が思い付きで行くよりかは、どなたか友人を訪ね、是非、素朴でどこか懐かしいクリスマスをフィリピンの田舎で体験してみて下さい。