イタリアにあるようでイタリアでない国、バチカン市国が有名ですが、実はもう一つあります。
それがサンマリノ共和国(伊:Repubblica di San Marino)。
世界でも最も長い歴史を誇る共和国で、複雑なヨーロッパの歴史の中でも独立を守ってきました。
そんな、ロマンと歴史の溢れるサンマリノをご紹介しましょう。
どんな国?
イタリア半島北東部、エミリア・ロマーニャ州リミニ県に隣接しています。
標高749 mのティターノ山という岩山を中心に、東西約8 km・南北約13 kmと、東京都世田谷区とほぼ同じ面積の、世界で5番目に小さな国家です。
イタリアからパスポートなしで入国可能
内陸国ですが海岸線から約20kmしか離れておらず、天気の良い日はアドリア海が見えます。
公用語はイタリア語、通貨もユーロで、イタリアからはパスポートなしで入国できます。
*エミリア・ロマーニャ州についてはこちらの記事もご覧ください
サンマリノの町歩き
険しくせり立つ山上に位置することから、産業発展による都市化の影響を受けなかったため、中世の街並みがそのまま保存されています。
町のほとんどが世界遺産
2008年に、サンマリノ歴史地区とティターノ山が世界遺産に登録されました。
国土自体が非常に小さいので、国のほぼ全てが世界遺産です。
中心地・リベルタ広場には政府庁舎があります。
日本でいう国会議事堂ですが、サイズは普通の建物と同じぐらい。
議会中などでなければ、議場の見学ができるのでぜひご覧になってみてください。
出展:https://4travel.jp/travelogue/11092079
市街地は坂道になっており、その坂道を上に上に登っていくと、サンマリノの独立を守ってきた城砦にたどり着きます。
急峻な山頂にそびえる城砦は四方がよく見渡せ、中世の騎士たちの戦いを思い起こさせます。
足がすくむような崖ですが、眼下の眺めは最高です。
ぜひここまで登ってみてください。
私のプロフィール写真もここから撮りました!
ショッピング天国!
サンマリノのもう一つの顔が、免税国家ということ。
街には高級ブランドや時計・宝飾品などのきらびやかなお店や、中世の騎士を思わせるお土産を売る店が多数並んでいます。
イタリアでは種類によっては20%以上とかなり高い税率がかけられますが、ここでは0%。
同じ物が免税で買えるならお得ですよね。
イタリアで目をつけていたものを探してみてはいかがでしょうか?
マニア垂涎?珍しいコインや切手
ヨーロッパ圏の通貨・ユーロは製造された国によってデザインが違います。
サンマリノ発行のユーロは数が少なくあまり出回っていないため、コレクター垂涎の的です。
サンマリノで買い物をしたら、お釣りのコインにも注目してみてください。
サンマリノのコインであればラッキーですね。
サンマリノの切手も人気があります。
旧市街のお土産屋さんには、必ずと言っていいほど切手シートが売ってあるので、コレクターの方へのお土産にはもちろん、自分宛のハガキに切手を貼って送っても良い思い出になりそうです。
最後に
日本ではあまり馴染みのない国家・サンマリノですが、ロマンチックな街並みや、難攻不落を思わせる迫力満点の城砦など、イタリアとは違う魅力に溢れています。
イタリア周遊の際は、ぜひサンマリノもプランの一つにいかがでしょうか?
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