こんにちは!フランシュ・コンテ在住のテン子です。
いよいよ東京オリンピックイヤーの2020年がスタートしました。
2020年といえば、カタルーニャの無形文化遺産『人間の塔』の大会が開催される年でもあります。
舞台は、カタルーニャ地方の港町タラゴナ。
2年に1度のビッグイベントです。
まさに“命がけの伝統芸”はユネスコの無形文化遺産にも指定されています。
その魂こもった圧巻のパフォーマンス、心が震えますよ!
ユネスコの無形文化遺産『人間の塔』とは
『人間の塔』は、カタルーニャ地方で200年以上も続く伝統文化です。
もともとバレンシア地方に伝わる“踊り”が起源とされていますが、カタルーニャに伝わってから踊りの要素はなくなり、独自のスタイルで発展しました。
タラゴナでは、1932年から「Concurs de Castells 」と呼ばれる競技大会が2年に1度行われ、カタルーニャ周辺の名高いチームが地元チームとともに競います。
熱気ムンムンの競技会場「タラコ・アレナ・プラサ」
競技大会が開催されるのは10月。
会場はタラゴナ市内の「タラコ・アレナ・プラザ」です。
屋内なので雨の心配もありませんね。会場に入ると、参加者たちの姿があちこちに。
目に留まるのは彼らの衣装です。
白いズボンは共通ですが、ブラウスの色がチームごとに異なります。
そしていよいよ観覧席へ。
緊張感あふれる参加者たちの集うアリーナを見下ろします。
まさに命がけのパフォーマンスとあって、その熱気は言葉では言い表せません。
アリーナで次々と“建設”される人間の塔
ファンファーレとともに、1つ目のチームが人間の塔に挑みます。
一瞬の油断も許されない“塔の建設”・・・
観客も他のチームも息を潜めて見守ります。
最後の1人が頂点に到達し片手を挙げれば“塔”完成の合図。
中には、建設途中でバランスが保てず、断念するチームもありますが、会場一体となって惜しみない拍手を送ります。
まさに心が震える瞬間ですね。
スペインからの独立問題で再び注目を集めているカタルーニャ、この『人間の塔』を見ると、彼らに宿る不屈の精神の原点にも感じられます。
スペインでは「バレンシアの火祭り」、「パンプローナの牛追い祭り」、「セビリアの春祭り」が3大祭りとして人気ですよね。
でも、もしカタルーニャに行く機会があれば、このタラゴナの人間の塔は是非ご覧いただきたいです。
2020年は10月3日~10月4日ですよ!
▶タラゴナ観光局:
https://www.tarragonaturisme.cat/en/calendar-cultural-activities
おわりに
タラゴナは、バルセロナから南西へ約100キロの地中海沿岸に面した港町。
鉄道で1時間位です。
ローマ時代、イベリア半島最大の都市であった証として「タラゴナの遺跡群」が世界文化遺産に登録されています。
中でも、2世紀の円形闘技場や水道橋など見逃せない観光ポイントもありますので是非訪れてくださいね。
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