メキシコと言えば、どんな気候を想像するでしょうか。
多くの人が「太陽の国」「暑い」「砂漠」というイメージを持っているのではないでしょうか。
実はこのイメージは大きな間違いです。
これを信じて、赴任してきた人がこっちに来て慌てて服を買い直すことは、メキシコ駐在員あるあるの1つです。
では、暑いと言われているメキシコシティの夏の気候、あるとよいものを紹介します。
標高約2400mのメキシコシティ
メキシコシティが暑いというイメージから離れている理由は、標高です。
メキシコシティは標高が約2400m~2600mの高地に街が形成されています。
このため、気温は夏でも27℃程度までしか上がりません。
湿度も30%~40%と乾燥しているので、からっとした暑さという感じです。
夏や雨季に当たりますが、雨の時間帯になると気温が下がるため、夏でも寒く感じますし、放射冷却の影響で朝晩は半袖では寒いこともあります。
オススメの服装は薄手の長袖
こんな機構のメキシコシティなので夏といっても半袖を着ていると寒いぐらいです。
では、どのような服装が良いかというとビジネススタイルでいえば長袖のワイシャツに春用のスーツズボンです。
上着を着ると暑いですし、半袖は寒く感じます。
女性の場合も薄手の長袖がベストです。
半袖を着るのであれば羽織が欲しいところです。
太陽の国というイメージがあるので赴任時に半袖ばかり持ってくる人がいますが、結局着ることなく帰国するという人を何人も見てきました。
メキシコのアパレルショップは多様なものがそろう
現地の気候に最適な服装を探そう
このような気候のため、メキシコのアパレルショップ(H&M、ZARAなど)には、半袖から長袖まで季節感関係なくいろいろな服があります。
大きなショッピングモールに行けば、日常的な服からスーツまで手に入るので、赴任後に服探しをする場合も心配ありません。
日本でお馴染みのブランドもあるので安心です。
メキシコシティの夏対策は紫外線と乾燥対策
紫外線対策
メキシコシティの夏を過ごす上で注意をしなければいけないのが、紫外線対策です。
気温は低くても日本より緯度が低く、さらに高地であるため紫外線は強いです。
長時間外に出なければいけないときには、日焼け止めなどの肌ケア、サングラスも必須アイテムです。
帽子をかぶるのも良い方法です。
乾燥対策
もう1つ、気温は27度程度で、湿度も低いため汗ばむことはほとんどなのですが、身体から水分はすごい勢いで抜けていきます。
スポーツをするときには脱水症状対策として水分補給を忘れないようにしましょう。
また、乾燥肌の弱い人は化粧水やクリームなど乾燥対策も必須です。
メキシコも日焼け止めクリームや化粧水は販売されていますが、一般的なお店で売られているものはやや香りが強い傾向があります。
オーガニック化粧品店も増えてきてはいますが、最初のうちは日本から持参することもオススメします。
メキシコの雨季はいつ?
メキシコの気候は大きく雨季と乾季に分けられ、メキシコシティであれば5月頃から8月頃までが雨季となります。
そんな雨季を乗り切るにはどんな対策をすればよいのでしょうか。
また、街がどのようになるのかを紹介します。
スコールは夕方5時ごろから猛烈な雨
メキシコの雨季は1日中降り続くわけではありません。
降り始めるのは早くて16時ごろから、遅いときには19時ごろから降ってきます。
午前中は雲1つないような青空でも3時過ぎ頃から雲が増えてきて、遠くから雷鳴が聞こえるようになってきたら要注意です。
メキシコのスコールは、狭い範囲に猛烈な雨で降ります。
同じメキシコシティ内でも会社周辺は土砂降り、自宅は全く降っていないということもよくあります。
スコールの時は渋滞が多発 移動時間は注意
スコールになるとまず起こるのが渋滞です。
ただでさえ車が増える夕方、そこにスコールが始まるとバスを利用する人、タクシーを利用する人が増え渋滞の激しさが増します。
タクシーを捕まえたくてもなかなか来ない、目的地に向かっても渋滞で進めないといったことが多くなるので注意しましょう。
雨具は役に立たない 出ない・待つのも選択肢
メキシコのスコールは猛烈な雨のため、傘程度ではあまり役に立ちません。
しかし折りたたみ傘は、少々の雨であれば動けるので準備しておいて損はないです。
スコールの中動くのであれば合羽に長靴というぐらいの装備が必要です。
そのため、現地の人たちは猛烈な雨になると動かないという選択をする人も多いです。
スコールの時間は短いと10分程度、長くても1時間程度というのを知っているので、ショッピングモールやカフェ、中には高架下などに陣取って雨宿りをしています。
フレックス勤務が認められている会社では、あえてスコールの時間をずらすように出金退勤時間を設定する人もいます。
スコールの対策と準備物は
スコールの時間帯は予定を入れないのが◎
ここまで書いてきたような状態になってしまうので対策は「出ない」これが一番になります。
また、どうしても出なければいけない場合には、車の手配、移動時間に余裕をもって計画をしましょう。
特に雨季の夕方は要注意です。
停電や断水にも備える
道路は冠水、落雷による停電なども頻繁に発生します。
特に停電するとマンションの水道も止まってしまうことがあるので飲料水は別で用意しておきましょう。
メキシコは国土が広く、場所によって気候が異なるのでスコールの時期も変わります。
メキシコシティと日本企業が多く進出しているグアナファト(メキシコ中部)でも雨季は異なるので事前に雨季時期は調べておきましょう。
短時間で終わることも多い
ただし、短時間で終わることが多いので、スコールが来るような気配(遠雷や雲の発達など)が見られた場合には、一時的に避難して、雨が弱まってから移動するのも賢い対策です。
まとめ
いかがでしたか。
ここまでメキシコシティの夏の気候と乾燥対策についてお話をしました。
私自身も「メキシコ=暑い」というイメージで赴任して、あまりの寒さにジャケットを赴任早々購入しに行きました。
メキシコは国土が広く、同じ夏でもカンクンやアカプルコに行けば半袖短パンで過ごすことができますが、メキシコシティはそうではありません。
夏でも涼しいことを意識して、準備しておくとよいでしょう。